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長編自己啓発ギャグ小説

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#諦めない心

夢を叶えた五人のサムライ成功小説【フライパンズ編】9

この作品は過去に書き上げた長編自己啓発成功ギャグ小説です。

『茂太くん、君が現役で活躍していたことは、当たり前のように知っている。そしてフライパンズという中堅のお笑い芸人だったことも』

茂太はけして交わることなどない関係が、実現として目の前で起きていることに感謝して一礼した。

『光栄に御座います。これからはピン芸人として一躍スターダムに登り詰めてみせます』

豪快に笑う松木をよそにいつまでも

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夢を叶えた五人のサムライ成功小説【フライパンズ編】8

この作品は過去に書き上げた長編自己啓発成功ギャグ小説です。

柴田は一枚の企画書を取り出して茂太に手渡した。
眼を通すと思わず仰天するほどの衝撃を受けた。

企画書の内容は以下だった。
お笑いライブ【レッツ!美銀2】

前回のライブで高視聴率をマークした為、本年度に限り第2弾を開催します。
出場者六組名簿

1.コンコンどなた様

2.フライパン(熊谷弘樹)

3.人間交差点

4.お宝発掘

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夢を叶えた五人のサムライ成功小説【高木京子編】1

この作品は過去に書き上げた長編自己啓発成功ギャグ小説です。

高木京子は作家である高木啓太の妻であり、結婚して十年の月日が経過する。

幼少の頃から日記を欠かさず綴っている。
そんな京子は高校を卒業と同時に、住まい近郊に構えるフィットネスジムでレッスン生として通っていた。

現在の夫と出会い、引っ越してからも一年のブランクはあるものの新しい環境にも慣れ、再びフィットネスジムに通い始め三十年にもなる

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夢を叶えた五人のサムライ成功小説【川端雄平編】18(ラスト)

この作品は過去に書き上げた長編自己啓発成功ギャグ小説です。

数日後。

『さぁ、今日は林と雄平くんのコラボデビューの日だ』
林と雄平は威勢よく柴田に返事をした。
『はい』

その声は自信に溢れていた。
『お前らはふたりでこそ、頂点に立てる』
『頑張ります。やります』

いつしか数日間、降り続けた雪もやみ、交通規制もすべてが解除された。

会場入りする四人。
楽屋から客席を覗き込む。
200名はい

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夢を叶えた五人のサムライ成功小説【川端雄平編】14

この作品は過去に書き上げた長編自己啓発成功ギャグ小説です。

見事に大役を務めた雄平を皆が祝福する。
いざ、演奏が始まるや否や本来の調子でアップダウンストロークを繰り返し、手際よくリズミカルにコード進行も叶い、何の問題もなかった。

雄平自身、満足感と達成感に胸踊らされていた。
高ぶる気持ちは抑えきれずにいた。

由里が真っ先に雄平に声を掛けた。
『さすがだね、雄平。やはり囚われていては駄目だって

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夢を叶えた五人のサムライ成功小説【川端雄平編】13

この作品は過去に書き上げた長編自己啓発成功ギャグ小説です。

林のライブもあと一曲を残すばかりとなった。
林はマイクを握りしめ、面前に向かって話し始めた。

『皆さん、今日は感謝します。本当に有り難う御座います。俺は歌が大好きです。音楽をやり始めた切っ掛けは学生時代にバンド活動しようって友達から誘いを受けたことからでした。その頃はギターを担当してました。今でもギターにはこだわりを持っています。今日

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夢を叶えた五人のサムライ成功小説【川端雄平編】7

この作品は過去に書き上げた長編自己啓発成功ギャグ小説です。

センチュリー吉田の歌が終わるまで柴田は、マシンガントークを浴びせる雄平の気持ちを強く受け止めていた。

由里の叫び声が聞こえる。
舞台でセンチュリー吉田と何か言い争っている。

雄平は急いで舞台まで走りだし、由里のシャツの袖口をつまんで引き寄せた。

『こんな奴にかまうなよ。どうしたんだよ、いったい』
『身体を武器にして音楽と男心を弄ぶ

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夢を叶えた五人のサムライ成功小説【川端雄平編】5

この作品は過去に書き上げた長編成功自己啓発ギャグ小説です。

数日が経過した。
今日は柴田の提案で雄平は彼女の由里と一緒に駅近郊のバーでディナーを楽しんでいた。

店内はシックな装いで洒落た外観が心を落ち着かせ、しんみりと夜を感じさせてくれる。

この日、初めて柴田は自身の身分を明かした。
名刺を受け取った雄平は、彼の肩書きを眼にして驚愕した。

そこにはこう記載されていて、雄平は()内の言葉が妙

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夢を叶えた五人のサムライ成功小説【川端雄平編】2

※過去に書いた作品の続きで、長編ギャグ成功自己啓発小説です。

この日もバイトが終わったら弾き語りをしよう。

肩に背負った相棒のギターが微笑んでくれた気がした。

店内は客でごった返す。
はて?今日は近隣で何かあっただろうか・・・。

一日店長として本村拓也が来るわけでもない。
それにしてもいったい、この人だかりは何だろうか・・・。

雄平は店内に入り、我が目を疑った。

なんと眼前には本村拓也

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