2021年9月、インド北部ヒマーチャル・プラデシュ州、スピティへの旅行記です。
マナリから山を越えてチベット国境の近くまで。古い僧院や人界から離れた修行の地まで、友人と一緒にイン…
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僧院ツアー⑤~19世ロチェン・リンポチェ~
僧院の厨房から出てきた女性が日本語を話したので、筆者はびっくりした。
古い僧院らしく、薪で火を焚いて煮炊きをするので厨房は煤が多い。
彼女も全くの仕事着で、しかも手伝いとして働いているらしい。
日本人離れした、日本人女性である。
名をMちゃんという。
何処からその話になったかは思い出せないが、彼女は共通の友人から、スピティ地方を旅している日本人(我々)について聞いていた。
そしてたまたま、拙
僧院ツアー②~ラルン~
ラルンへ足を伸ばそうと思ったのは、タボの僧院長先生のお話があったからである。
最初はダンカル僧院とキー僧院に参拝したいと申し上げたのだが、
「だったらラルンにも行くと良い。」とおっしゃる。
何故かというと、ロチェン・リンポチェが地にさした杖が、そのまま木になって生えているからだ。
「ロチェン・リンポチェ」というお名前から、勝手にロツァワ・リンチェンサンポを想像した筆者は、
千年の樹齢を持つ大木