他空派の宗論 18
第二項[備考]
菩薩地の分類の要約は、『現観荘厳経論』より説かれたごとく、それも第一地の時に法性を全てに行き渡るさまで悟り、第二地の時に法性を最高の意味として悟り、第三地の時に経証は法性を悟るに合致した因であると確信したことによって、法性を合致した意味のものとして悟り、経証の教えを信じる信仰を強化する。第四地の時に法性を執着と思い込みの無い意味として悟り、第五地の時に法性をまさしく平等に悟って、器(世界)と内容物(有情)は心相続が別であると捉えることから反し、慢を殊更に捨て去