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神が降りる

縁結びの準備のお作法は続いている。

今日もスーパーフェストに
半分しがみつき
半分振り落とされながら
お作法は続く。

ありがたいことに
何処にいるのか分からなくなって
ちゃんと読経について行っているお坊さんの方をチラチラ見ていると

「446」
とか声をかけてくれたり
「362」
とかスマホに大きな数字で打って
見せてくれたりする。

ページ数が分かって
やった!👍
と思うのだが

読経は同時進行中なので
文字列の中からそれを見つけるのにも時間がかかる。

時々2ページ先くらいでやっと追いつく。

とにかく全力でついて行くのが今回のミッションなので
一緒に読めたらどんなにステキだろうと夢を見ながら
寝ないで文字を追っかけている。

朝早いので
時々意識が飛んでしまうのだけれど。

昨日でマンダラの線を引く儀式が終わって
今日は下書きされた線と
ご本尊さまがいらっしゃる座を
浄めて加持する儀式と

砂マンダラを作り始める儀式があった。

毎日唱えるお教は
そのまま唱えられ続けている。

ご本尊さまを一般的な言葉でいえば
神さま。

神さまをお迎えするにあたり
儀式の中では全てを徹底的に浄化し
加持をする。

その場も
線も
描かれた幾何学模様も
印をつける道具でさえも
浄化し神を宿し

神を宿した状態で
神々を招くマンダラを作り上げる。

これからいらっしゃる沢山の神さまの為に
それぞれに座を用意し
一尊ずつお名前を呼びながら
先ず座布団を綺麗にして
「ここですよ」と案内し、

案内が終わってしばらくしたら
神さまも自分の席が分かるので
一旦帰って頂いて
砂マンダラの製作が始まる。

金剛阿闍梨というマスターが
サポートする沢山のお坊さんと共に
真剣に神の御座を用意する。

何百ともいわれるお客神を
もれなく全て
正しい座に招待しなければならない。

招く宮殿も
何があってもびくともしない
想像を超えた堅固さの
金剛の礎の上に作られている。

これから神さまが降りてくる。

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