マンダラ完成
今日で準備の法話が終わるはずだったが
明日の儀式を挟んで
明後日からもテキストの教えは続く。
今日の法話は
まずは己の解脱を求める修行者
中士の部分だった。
輪廻の中、どこに生まれても
永遠の幸せは得られないと悟り
輪廻からの脱出を心底願うよう
導く部分だった。
法話の日数が増えたのは
細かく実践的なアドバイスを入れながら
丁寧に法話をなさる故と
カーラチャクラの非常に珍しいテキストの
口伝をなさっていて
時間がかかる故である。
さて、
昨日の法話の後も作業を続けられたらしく
今朝の時点で
砂マンダラは完成していた。
直径2メートル近くもあろうかと思われるほど大きく
細部は非常に細かく凹凸もつけられ
宮殿の飾りなども1つずつ砂で形を作りながら
完璧にできあがっていた。
朝はいつも通りに読経が行われ
読経の後で特別に加持された
本尊(神)を宿している壺や杭が配置された。
マンダラを砂で作り上げたのも
壺や杭を置く作業をしたのも
毎朝読経をして
本尊瑜伽に参加していたお坊さんばかり。
神さまと既にご縁を重ねている
お坊さんばかりだった。
できあがったマンダラは
描かれた板とともに再度浄化され
砂が置かれていない青い板上には
花供養としてツァンパカという花びら状のものが散らされた。
その上に
マンダラを護るための
魔法の杭が供養物とともに
東南・西南・西北・東北に配置された。
神々が宿った壺も
それぞれの方角に色を合わせて配置され
その隣に東西南北と上下を護る
杭が置かれた。
供養を捧げる天女(の仏画)も
何尊かいらっしゃる。
彼女達も
マンダラの東西南北のどこに
どういう順番で配置されるか
テキストを確認しながら
マンダラの上の梁にかけられた。
主要な(神の)拠所の配置が終わった後も
お坊さん達は場を整える準備を続けている。
ウランバートル・ガンデン寺のカーラチャクラは
それぞれの作法に時間をかけて
古き良き時代の伝統そのままに
行われているらしい。
明日は1日
供養の舞や歌や踊りが奉納される。
読むお経も多い。
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