クク
日本で暮らす縁がない30代女子。 社交性の皮を被った臆病者。合理的に生きることが苦手。 フランス語を話す人たちに振り回される人生。 異国の地モントリオールで、 いつ…
「ごめん、私昨日変なことを言ったよね。 私の言葉があなたのプレッシャーになっていないことを願ってる。 大切なあなたへ。」 赤ちゃんがあなたたちを選んだ・・・なんて言…
あなたのいない時間に、あなたの家に行った。 あなたが女の子を妊娠させたと知ったとき 怒りと戸惑いでどうにかなりそうで、当事者のあなたに強く言ってしまった。 お詫…
誘ってもらってから、もう2週間も経っていた。 別れてからは、もう3ヶ月くらい? 久々にあなたに会える!と思って、昨日の夜はワクワクして寝た。 最近のあなたは、何でも…
大好きなあなたからの、久々の連絡だったのに あ、連絡きてる。くらいにしか思わなかった自分に驚いた。 「もう君は誰かと一緒にいるのかもしれないけど もしよかったら…
「今日は君にとって、いい1日だった?」 毎晩必ず届くこのメッセージに、正直かなり疲れている。 常に私を褒めちぎって、絶対的な自信を持たせてくれる彼の言葉や 私…
「僕が君にずっとキスしたかったこと、君はいつから気づいてた?」 あなたから聞きたかった言葉の全てを、彼は惜しげも無く私にくれる。 「待って、ちゃんと話したいこと…
「今何してる?いつものスタバにいるから遊びに来てよ」 モンゴル人の男の子と再会してから2週間、気づけばほぼ毎日こんなメッセージが届く。 一度身体を求められて、し…
「ラマダンでもないのに毎週月曜断食をして、週末は欠かさずジムに通って、哲学の本を読んで どうしてそんなに頑張っているの?人生を豊かにしたいの?欲を捨てたいの?」…
「あの人は、自分の欲望が満たされることしか考えていません。 復縁しても、また悲しい思いをすることになるようです。」 相談できる相手すらいない私に、 電話口の占い…
自分のキャパシティを超えた人生に、人はどう向き合うんだろう。 愛してくれている人はムスリムで 彼との未来を、どうしても想像できない。 彼の声を、どうしても好きに…
スマートフォンの写真フォルダを整理していたら 友達だったモンゴル人の男の子が、ベットの上でギターを抱えているサムネイルがあった。 彼の家でふたり、飲んでいた時 …
気持ちを落ち着けるために文章を書いているはずなのに 書けば書くほど、あなたのことが好きになっていく。 まるで遠距離恋愛みたいに 「今は会えない時期だから、頑張…
元婚約者に連れてこられた外国の寒い街で、たくさんのものを失って スターバックスで泣きながらあなたへの手紙を書いていたとき 声をかけてくれたのが彼だった。 フラン…
モントリオールはマイナス五度。 時刻は夜十時を回ったところ。 家路へ急ぐ人々の群れに、ひらひらと雪が舞いおちる。 自分の不甲斐なさと疲れで、もやもやしながら眺め…
あなたを失ってから、ひとりの人と出会ったけれど 私には、彼を愛する勇気がない。 彼からの「今日も君を想っていた」「君に会いたい」なんてメッセージを見るたびに 胸…
2019年12月10日 12:05
日本で暮らす縁がない30代女子。社交性の皮を被った臆病者。合理的に生きることが苦手。フランス語を話す人たちに振り回される人生。異国の地モントリオールで、いつも何かを失いながら自分ではない誰かになりたい日々を過ごしています。
2020年2月8日 01:57
「ごめん、私昨日変なことを言ったよね。私の言葉があなたのプレッシャーになっていないことを願ってる。大切なあなたへ。」赤ちゃんがあなたたちを選んだ・・・なんて言ったことが彼をさらに追い詰めていたのではないかと不安になっていた。女の子を妊娠させてしまったこと、きっと、本当に心を許している人にしか伝えていないんだと思う。堕ろすことは殺人と一緒だと思っているけどそれがあなたの決断なら、私
2020年2月5日 08:01
あなたのいない時間に、あなたの家に行った。あなたが女の子を妊娠させたと知ったとき怒りと戸惑いでどうにかなりそうで、当事者のあなたに強く言ってしまった。お詫びに、あなたと再会した日に飲むつもりだったお茶を玄関のドアに掛けて帰った。「こんばんは、玄関のお茶見つけたよ。こんなの思ってもみなかった、嬉しい。ありがとう。はは、うん、昨日の君はキツかった。でもフォローありがとう。彼女
2020年2月3日 11:02
誘ってもらってから、もう2週間も経っていた。別れてからは、もう3ヶ月くらい?久々にあなたに会える!と思って、昨日の夜はワクワクして寝た。最近のあなたは、何でもないことで連絡をくれる。一緒にいた頃と同じようにすぐに返事をくれたり、私の冗談にもよく笑ってくれる。何か変な感じ。 「実は、今夜僕たちが会うことが、いいことなのかわからない。」 今朝あなたからのメッセージを見たとき最近妙に仲が
2020年1月24日 08:04
大好きなあなたからの、久々の連絡だったのにあ、連絡きてる。くらいにしか思わなかった自分に驚いた。「もう君は誰かと一緒にいるのかもしれないけどもしよかったら、今度うちで一緒に食事でもどうかなって思ってる。君の好きなタラの缶詰、フランスで買ってきたし。」そうだった。別れた理由をちゃんと話し合いたいって、はじめに言ったのが私でクリスマス休暇で帰省するからって先延ばしにしたのが、あ
2020年1月15日 06:13
「今日は君にとって、いい1日だった?」毎晩必ず届くこのメッセージに、正直かなり疲れている。常に私を褒めちぎって、絶対的な自信を持たせてくれる彼の言葉や 私以上に私を心配して、やさしく接してくれる彼の存在が最近はとてつもなく重い。「今日、僕たちはわかりあえていない気がして悲しかった。」 「君が寂しくなったら、僕に連絡すると約束してほしい。」「君が君の問題について話してくれ
2020年1月7日 06:20
「僕が君にずっとキスしたかったこと、君はいつから気づいてた?」あなたから聞きたかった言葉の全てを、彼は惜しげも無く私にくれる。「待って、ちゃんと話したいことがある・・・」この街に来た本当の理由を話すのはつらかったけど、それを知らない人に触られたくない。私は元婚約者のエゴのためにこの街に連れて来られたことを、彼に話した。大好きな仕事をやめ、大好きな友達や家族と別れ縁もゆかりも
2019年12月28日 10:24
「今何してる?いつものスタバにいるから遊びに来てよ」モンゴル人の男の子と再会してから2週間、気づけばほぼ毎日こんなメッセージが届く。一度身体を求められて、しばらく距離を置いていたはずなのにやることなすことうまくいかず、自分のやりたいことがわからず一人で考え込むのが苦しくて、誰かと話したいと思ったときこの街でひとりぼっちの私は、彼に助けを求めてしまった。 あの子と再会するって
2019年12月24日 14:10
「ラマダンでもないのに毎週月曜断食をして、週末は欠かさずジムに通って、哲学の本を読んでどうしてそんなに頑張っているの?人生を豊かにしたいの?欲を捨てたいの?」ムスリムの彼のことを知りたい、なんて意図は全くなく、ただ興味本位で聞いた。「なんで鍛えているんだろう、考えたことなかった。自分はいい職場で、いい給料をもらって、健康で、イージーな人生だ。だから何かしないと、貧弱になってしま
2019年12月18日 12:00
「あの人は、自分の欲望が満たされることしか考えていません。復縁しても、また悲しい思いをすることになるようです。」相談できる相手すらいない私に、電話口の占い師は追い打ちをかける。「彼は優しかったかもしれませんが、こういう人はみんな外面がいいんですよ」優しかったらそれでいいじゃん!と思ってしまうのはダメな男に慣れ過ぎているからなんでしょうか。そんな女の行き着く先が、こういう
2019年12月14日 09:15
自分のキャパシティを超えた人生に、人はどう向き合うんだろう。愛してくれている人はムスリムで彼との未来を、どうしても想像できない。彼の声を、どうしても好きになれない。彼の優しさから、どうしてもどうしても逃げたくなってしまう。私の中では答えが出てるのに、伝える勇気がないままに二人だけの時間を重ねてしまう。こんなとき、あなたに助けてもらいたい。叱ってもらいたい、抱きしめて
2019年12月13日 00:46
スマートフォンの写真フォルダを整理していたら友達だったモンゴル人の男の子が、ベットの上でギターを抱えているサムネイルがあった。彼の家でふたり、飲んでいた時彼が唐突に尾崎豊の「I LOVE YOU」歌い出したときの動画。 変な空気になるのが嫌で、カタコトの日本語に無理やり笑って早く終わってくれと願いながら撮った。この2分20秒の気まずさと、その後のキス、私たちが出会った
2019年12月12日 04:05
気持ちを落ち着けるために文章を書いているはずなのに書けば書くほど、あなたのことが好きになっていく。 まるで遠距離恋愛みたいに「今は会えない時期だから、頑張らないと」なんてあなたに会えない悲しみを、無意味なポジティブさで抑え込んでいる自分がいる。 今日は「君に会いたい」と言ってくれる人に会った。私は相変わらずあなたが好きだから、彼のことは愛してないけど。きっと彼のこともま
2019年12月11日 07:29
元婚約者に連れてこられた外国の寒い街で、たくさんのものを失ってスターバックスで泣きながらあなたへの手紙を書いていたとき声をかけてくれたのが彼だった。フランス語の読めない彼は、私が書いていた手紙の内容なんて知る由もなかったけど私の悩みを真摯に受け止めて、笑いとばして、励ましてくれた。「上と前をむいて、歩かないと」彼の話すカタコトの日本語は、不思議と心に突き刺さった。次の週
2019年12月11日 02:33
モントリオールはマイナス五度。時刻は夜十時を回ったところ。家路へ急ぐ人々の群れに、ひらひらと雪が舞いおちる。自分の不甲斐なさと疲れで、もやもやしながら眺める何もない車窓。あなたの最寄駅まであと少しのところで、急にメトロが止まった。別の列車でドアのトラブルがあった、とフランス語のアナウンス。車両に閉じ込められた人々の、疲れ切ったため息と重い空気。あとどのくらいこの状態が続
2019年12月10日 07:27
あなたを失ってから、ひとりの人と出会ったけれど私には、彼を愛する勇気がない。彼からの「今日も君を想っていた」「君に会いたい」なんてメッセージを見るたびに胸が張り裂けそうになる。スターバックスで声をかけられて、意気投合した他の人とは何でも話せる親友になれると思っていたけど向こうはそれ以上の関係を求めていて、つらくなってしまった。人生ってこんなにも、うまくいかないものなのか