DAy-chan

書くことで生きてます。いろんな事に憧れて、ごっこあそびを繰り返してます。ライターごっこ…

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書くことで生きてます。いろんな事に憧れて、ごっこあそびを繰り返してます。ライターごっこしたりフォトグラファーごっこしてます。

記事一覧

六本木で食事をした夜

六本木で彼と食事をしたのは、今日が始めてではなかった。ただ、今日がいつもと違うという感覚は、はっきりと感じていた。もちろん彼がそれを口にすることはなかったし、態…

DAy-chan
5年前
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それでも私がスマートキーボードにした理由

ほぼほぼ勢いにまかせて買ってしまったいiPadPro。一番頭を悩ませたのは、キーボードをどうするか。ソフトウェアキーボードでなんとかやっていくのか、膨大な量のサードパ…

DAy-chan
6年前
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目の前の人がハンカチを落としても拾えない私

街を歩いていて、前を歩く人がハンカチを落とした。 駅を歩いていて、前を歩く人が定期券を落とした。 よくあるシチュエーションだ思うが、おそらく多くの人はそんな時、…

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6年前
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曖昧な明日へ

朝起きると時計が止まっていた そのくらい自然にあの瞬間を凍結できたらよかったのに 手を滑らせてグラスが割れた そのくらいあっけなく気持ちも壊れればよかったのに 時…

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6年前
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去年見た夜景

あの日二人で見た夜景はとても綺麗だった。 あの日二人で選んだ指輪はとても輝いていた。 でも、私はもともとこの夜景が好きだった。 あなたと出会うずっと前から。 あな…

DAy-chan
7年前
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私が好きなもの。

 私が好きなもの。丁寧にベッドメイクした自室で、少し早い時間に毛布にくるまる瞬間。まだ、寝てしまうには早い時間でも、ちょっとだけ贅沢な過ごし方。  私が好きなも…

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7年前
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予定のない休日

適当に酔いたい時のために買っておいた安い酒。ボトルの残りが減らない毎日は幸せだ。 今日は、ボトルの減りが早い。撮りためたドラマを消化しないと、と考える頭と裏腹に…

DAy-chan
7年前
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湿度

慌てて外に飛び出せば、ずいぶん風が生ぬるい もう季節が変わっていくなんて、感傷に浸るふりをして でも少しうれしいんだ 湿った風が撫でてい頬を、髪を、体を やっと…

DAy-chan
7年前

ジャンキーな僕ら

「ワンタップで今日中にお届け」が当たり前になった時代 あと何千フリックしたら、僕のもとに君は来てくれるの 何度も書き直した文でも、君は一言で返すメッセージ その…

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7年前
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夢も現実も、なにも見ない

「二人分も一人分も大して変わらないから」と、「洗濯好きだから」と、毎日続けた洗濯も、洗い物も、たぶんなにかしらの見返りを求めていた。 「これだけ尽くせば」なんて…

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7年前

今日と明日と10年後

昔、「この日になったら死のう」とぼんやり考えていたことがある 「2年後の今日に死のう」 その2年後はあっというまに過ぎ 今も私はのうのうと生きている 死のうと考え…

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7年前

好きというよりも

好きというほど、かわいらしいものではない 好きというほど、前向きなものではない 好きというほど、軽々しいものではない 奴隷であり、宿命であり、呼吸である 書くこ…

DAy-chan
7年前

日が沈む部屋

明るい時間に部屋にいて、ゆっくり日が傾いていく窓を見つめる。 気づいたら、外の明るさは感じるのに、部屋は真っ暗で。 でも、灯りをつけることができなくて。 何年も…

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7年前

ゴールするのが怖い

生きている限り、大小の差はあれど、いつでもなにかのゴールに向けて進むことになってると思うんです。将来の夢に向かって進むことも、今日の献立を考えて実際に調理する過…

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7年前
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「テラハ肉事件」というリトマス紙

テラスハウスの「肉事件」ご存じでしょうか。  現在放送中のテラスハウスのニューシーズン、22話で巻き起こった、テラハ史上最大の事件です(大げさ) 端的に言ってしまえ…

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8年前
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ギガマックに早速くらいついてみた

ひっそりと始まったマックの新商品「グランドビッグマック」そして「ギガビッグマック」 「ビッグマックを超えた」と銘打つそのハンバーガー、早速たべてみました。 箱が…

DAy-chan
8年前
六本木で食事をした夜

六本木で食事をした夜

六本木で彼と食事をしたのは、今日が始めてではなかった。ただ、今日がいつもと違うという感覚は、はっきりと感じていた。もちろん彼がそれを口にすることはなかったし、態度にはっきりとでていたわけではないけれど。お店の選び方がそうだといえば、客観的に見てもそうだろう。でも、それだけじゃない微妙なニュアンスを、何故だか感じ取っていた。

特別にしたかったのだろう。その思いははっきりと感じた。だからなのかわから

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それでも私がスマートキーボードにした理由

それでも私がスマートキーボードにした理由

ほぼほぼ勢いにまかせて買ってしまったいiPadPro。一番頭を悩ませたのは、キーボードをどうするか。ソフトウェアキーボードでなんとかやっていくのか、膨大な量のサードパーティー製のBluetoothキーボードを安価に用意するか、、

Apple謹製のスマートキーボードを買うか。

皆さんご存じスマートキーボード。普段はiPadの画面を保護するカバーでありながら、タイピング時にはフルキーボードとして使

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目の前の人がハンカチを落としても拾えない私

目の前の人がハンカチを落としても拾えない私

街を歩いていて、前を歩く人がハンカチを落とした。
駅を歩いていて、前を歩く人が定期券を落とした。

よくあるシチュエーションだ思うが、おそらく多くの人はそんな時、落とした物を拾って、その落とし主に渡すのだと思う。

でも、私はそれができない。

目の前で落ちた瞬間をはっきりと目撃していても、見なかったふりをしてしまう。とても不道徳な行為だということは強く自覚している。しかし、その勇気がない。

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曖昧な明日へ

曖昧な明日へ

朝起きると時計が止まっていた
そのくらい自然にあの瞬間を凍結できたらよかったのに

手を滑らせてグラスが割れた
そのくらいあっけなく気持ちも壊れればよかったのに

時計の電池を入れ替え、グラスを片付ける
10分もかけずに終えた処理

忘れたつもりの思い出と、整理を付けたつもりの気持ち
10か月経った今も処理できずに持て余す

一人の部屋で 片付けられない思い出たちに埋もれ
なんとなく窓の外を見つめ

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去年見た夜景

去年見た夜景

あの日二人で見た夜景はとても綺麗だった。
あの日二人で選んだ指輪はとても輝いていた。

でも、私はもともとこの夜景が好きだった。
あなたと出会うずっと前から。

あなたがいなくても、私はこの指輪を選んでいた。
とても好みのデザインだったから。

あなたがいなくても、きっと私は今日ここにいた。
私が好きな指輪をはめて、私が好きな夜景を見ていた。

あの日あなたと一緒にいた思い出は、もう消えてなくなっ

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私が好きなもの。

私が好きなもの。

 私が好きなもの。丁寧にベッドメイクした自室で、少し早い時間に毛布にくるまる瞬間。まだ、寝てしまうには早い時間でも、ちょっとだけ贅沢な過ごし方。

 私が好きなもの。予定のない休日、よく晴れた昼下がりに、あえて外には出ず、最高の環境でお昼寝をする時間。贅沢な時間の過ごし方なのは言うまでもなく。窓から入り込むクリーンな風と、あたたかな日差しを全身で受けながら、ゆっくりと夢の世界へ潜りこんでいく。

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予定のない休日

予定のない休日

適当に酔いたい時のために買っておいた安い酒。ボトルの残りが減らない毎日は幸せだ。 今日は、ボトルの減りが早い。撮りためたドラマを消化しないと、と考える頭と裏腹に、内容はまるで入ってこない。

明るかった窓の外は、気が付いた時にはもう薄暗い。部屋の片づけ、冷蔵庫の残りものの処理、適当な相手とのチャットメッセージ、細かな体のメンテナンス。 今日こなしたタスクの中に、将来につながるものはどれくらいだろう

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湿度

湿度

慌てて外に飛び出せば、ずいぶん風が生ぬるい

もう季節が変わっていくなんて、感傷に浸るふりをして

でも少しうれしいんだ

湿った風が撫でてい頬を、髪を、体を

やっと悲しみがなく受け止められる

喧騒の中を速足で進んで、先になにがあるかまるで分らないけど

逃げ出しているだけと言われれば、そうかもしれないけど

それでも

誰かに、触れられる感触と同じように

温もりを優しさと錯覚するように

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ジャンキーな僕ら

ジャンキーな僕ら

「ワンタップで今日中にお届け」が当たり前になった時代

あと何千フリックしたら、僕のもとに君は来てくれるの

何度も書き直した文でも、君は一言で返すメッセージ

そのためだけに、何千回と画面に指を押し付ける

知ってるよ、僕がワンタップで注文した商品みたいに

君には4フリックで来てくれる相手がいるんでしょ

僕には絶対に送られないその一言が

誰かには何度も送られているんでしょ

僕がどんなに言

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夢も現実も、なにも見ない

「二人分も一人分も大して変わらないから」と、「洗濯好きだから」と、毎日続けた洗濯も、洗い物も、たぶんなにかしらの見返りを求めていた。 「これだけ尽くせば」なんて期待をしていた自分に反吐が出る。「友達と飲むときのネタに」なんて言い聞かせている自分にも、吐き気がする。

結局残ったのは、半笑いで「いつも家事ありがとう」と一言を投げつけられたみじめな私。彼の半笑いには、「どうせ暇なんだろう」という皮肉が

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今日と明日と10年後

今日と明日と10年後

昔、「この日になったら死のう」とぼんやり考えていたことがある

「2年後の今日に死のう」

その2年後はあっというまに過ぎ

今も私はのうのうと生きている

死のうと考えることで、あの瞬間の生きやすさは少し増していた

「死ぬつもりで懸命に生きる」とはまったく違うと思っていたけど

もしかしたら延長線上にあるものなのかもしれない

なんとなく10年後に死のうと思っていれば、

多少、今が気楽になる

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好きというよりも

好きというよりも

好きというほど、かわいらしいものではない

好きというほど、前向きなものではない

好きというほど、軽々しいものではない

奴隷であり、宿命であり、呼吸である

書くことでしか、生きられない

はずだった

言葉を並べ、意識をかたどる

伝えたい、という希望ではなく

伝えなければいけない、という強迫観念

私は、言葉を、愛している

言葉は、私を、飼い慣らしている

思い出して

私は、言葉の奴

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日が沈む部屋

日が沈む部屋

明るい時間に部屋にいて、ゆっくり日が傾いていく窓を見つめる。

気づいたら、外の明るさは感じるのに、部屋は真っ暗で。

でも、灯りをつけることができなくて。

何年も前から、その瞬間が嫌で、寂しくて、みじめで、怖かった。

わかっているのに、その瞬間を迎えることを、避けることができないままでいる。 ひとりじっと部屋の隅に背を預けることが、やめられない。

誰かに会えば、外に出かければ、簡単に避けら

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ゴールするのが怖い

ゴールするのが怖い

生きている限り、大小の差はあれど、いつでもなにかのゴールに向けて進むことになってると思うんです。将来の夢に向かって進むことも、今日の献立を考えて実際に調理する過程も、「ゴールを目指す」という行為は同じ。

目指してる過程は楽しいけど、ゴールした瞬間に「ああ、もうこれ以上にはならないんだ」ってことに気付いてしまうのが、いつも怖い。なんだってそうだよね、準備しているときが一番楽しい。そこが一番楽しい時

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「テラハ肉事件」というリトマス紙

「テラハ肉事件」というリトマス紙

テラスハウスの「肉事件」ご存じでしょうか。 

現在放送中のテラスハウスのニューシーズン、22話で巻き起こった、テラハ史上最大の事件です(大げさ)

端的に言ってしまえば、美容師のうっちーがお客様からお礼としていただいたお肉を、恋人であるみのりとその他メンバーに勝手に食べられてしまいブチギレるという事件。

まあ、こう書いてしまうと、「うっちー器ちっさ!!!」で終わってしまいそうですが、厳密にいえ

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ギガマックに早速くらいついてみた

ギガマックに早速くらいついてみた

ひっそりと始まったマックの新商品「グランドビッグマック」そして「ギガビッグマック」

「ビッグマックを超えた」と銘打つそのハンバーガー、早速たべてみました。

箱がBIG。ポテトドリンクはMサイズを頼みましたが、一瞬Sサイズかと錯覚しました。 それくらいマクドナルドのメニューの中でもデカイ。

ちなみにポテトとコーラがLサイズ以上の「グランドセット」なるものもあるらしいです。そこまで食べられない気

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