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Product Owner / Web Front-end Engineer 株式会社フクロウラボ所属。 note の内容は原則的に私の個人的な意見や考えを反映しており、私の所属する組織や団体とは一切関係ありません。

記事一覧

要求を言語化し、仕様化する技術を学んだ話

はじめにこんにちは。 最近は PO として要求を理解して仕様を適切な日本語で言語化したいと思い、「[入門+実践]要求を仕様化する技術・表現する技術」という本を読んで…

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4日前
4

期待値のマネジメント:ステークホルダーとの約束の作り方・守り方

プロダクトオーナー(PO)としてプロダクト開発に携わる中で、ステークホルダーとの期待値マネジメントが成功の鍵であることを痛感しました。 本記事では、過去の経験から…

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10日前
3

スプリントバックログをすべて片付けることがスプリントのゴールではない、という話

こんにちは。僕は IT 企業の開発部門でプロダクトオーナー(PO)を務めている者です。今回は、スプリントゴールの重要性と、単にスプリントバックログをすべて片付けるこ…

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2週間前
1

「UX リサーチ」について学んだら、実はもう始めていた話

はじめにこんにちは。事業会社のプロダクト開発チームでプロダクトオーナーを務めている vanilla.dev と申します。 最近、「はじめてのUXリサーチ ユーザーとともに価値あ…

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1か月前
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スクラムで実際に患ってしまったゾンビスクラム病の改善アクションを考える part3

はじめにこの記事は、前回投稿した「スクラムで実際に患ってしまったゾンビスクラム病の改善アクションを考える part2」の続きです。 part1、part2 を読みたい方は下のリ…

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1か月前
3

スクラムで実際に患ってしまったゾンビスクラム病の改善アクションを考える part2

はじめにこの記事は、前回投稿した「スクラムで実際に患ってしまったゾンビスクラム病の改善アクションを考える part1」の続きです。 もし最初から読みたい方は、下のリン…

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1か月前
5

スクラムで実際に患ってしまったゾンビスクラム病の改善アクションを考える part1

はじめに会社のチームでゾンビスクラムサバイバルガイドを輪読しています。 会社の合宿で以前この本を読んだことがあり、チームで読んでみる価値があると思い、この本を推…

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1か月前
4

KPI、KGI って何?説明できる?って聞かれたときのための記事

はじめに仕事において目標を数字で把握するというのは非常に大事ですよね。 ビジネスの場においてはそれを KPI、KGI といった言葉で表したりしますが、恥ずかしながらしっ…

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2か月前
7

最近やっている言語化トレーニングとその効果について語ってみる

はじめにみなさん、こんにちは。 ここ 2 ヶ月くらい続けている言語化トレーニングとその効果についてご紹介しようと思います。 経緯 普段の仕事では、会議のファシリテー…

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2か月前
3

ビルドトラップ本から学ぶ 「優れたプロダクトマネージャー」

はじめにプロダクト開発において、日々悩むことばかりですよね。 自分の行動が正しかったのか不安で仕方ないのですが、優秀なプロダクトマネージャーだったらこうする、と…

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2か月前
7

ビルドトラップにハマる原因とは

はじめに先日から、プロダクトマネジメント界隈では有名な ビルドトラップ本 を読んでいます。 pmconf のアーカイブなどで著名な方々がよく口にする、「ビルドトラップ」…

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2か月前
4

プロダクトのリプレイスにスクラムは向いているのか

はじめに僕は現職では、プロダクトのリプレイスをしていて、スクラムで開発を進めています。 入社当時からスクラムで運用していたので、そういうものだと思っていましたが…

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3か月前
4

「プロダクトマネジメント」とは何?ってきかれたときの自分の回答

はじめに「プロダクトマネジメントとは?」「プロダクトマネージャーの仕事とは?」 これはあらゆるプロダクトマネジメント関連の書籍の序文につらつらと書かれていること…

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3か月前
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【読書メモ】 ステークホルダーが求めるものをどうやって作る? by ゾンビスクラムサバイバルガイド

はじめに最近、職場で「ゾンビスクラムサバイバルガイド 健全なスクラムへの道」という本の輪読会をしています。 この本の「第 5 章 症状と原因」で書かれていた、ステー…

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3か月前
6

「最小工数で最大のアウトカムを生む」ためにできることを考えてみた

はじめにこんにちは。 僕はスクラムにおける開発チームでプロダクトオーナーをしています。 現在勤めている職場では肩書としてのプロダクトマネージャーがいないため、ス…

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4か月前
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【読書メモ】 プロダクト開発が成功する開発チームとは by INSPIRED 熱狂させる製品を生み出すプロダクトマネジメント

はじめに前回書いた、こちら の記事の続きです。 INSPIRED 熱狂させる製品を生み出すプロダクトマネジメント より、「PART Ⅱ 成功するための組織と人」を読みました。 成…

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4か月前
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要求を言語化し、仕様化する技術を学んだ話

要求を言語化し、仕様化する技術を学んだ話


はじめにこんにちは。
最近は PO として要求を理解して仕様を適切な日本語で言語化したいと思い、「[入門+実践]要求を仕様化する技術・表現する技術」という本を読んでいます。
今回は、この本で学んだことをアウトプットとして記事に起こしたいと思います。

要求を書く1. 要求には「範囲」がある

要求を書く際に最も重要な発見は、適切に表現された要求には「範囲」があるということでした。この「範囲」の概

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期待値のマネジメント:ステークホルダーとの約束の作り方・守り方

期待値のマネジメント:ステークホルダーとの約束の作り方・守り方

プロダクトオーナー(PO)としてプロダクト開発に携わる中で、ステークホルダーとの期待値マネジメントが成功の鍵であることを痛感しました。
本記事では、過去の経験から学んだプロダクト開発における効果的な約束の作り方と守り方について、実践的なアプローチをお伝えします。
私が経験したのはプロダクトのリプレイスなので、偏った提案かもしれません。

1. 期待値マネジメントの重要性期待値マネジメントは、以下の

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スプリントバックログをすべて片付けることがスプリントのゴールではない、という話

スプリントバックログをすべて片付けることがスプリントのゴールではない、という話


こんにちは。僕は IT 企業の開発部門でプロダクトオーナー(PO)を務めている者です。今回は、スプリントゴールの重要性と、単にスプリントバックログをすべて片付けることを目指すことの問題点について、私たちのチームの実体験をもとにお話しします。

スプリントゴールなしの日々かつて私たちのチームは、明確なスプリントゴールを設定せずに開発を進めていました。その結果、以下のような状況に陥っていました。

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「UX リサーチ」について学んだら、実はもう始めていた話

「UX リサーチ」について学んだら、実はもう始めていた話


はじめにこんにちは。事業会社のプロダクト開発チームでプロダクトオーナーを務めている vanilla.dev と申します。
最近、「はじめてのUXリサーチ ユーザーとともに価値あるサービスを作り続けるために」という本を読んで、UX リサーチについて勉強しました。

そして驚いたことに、自分がすでに UX リサーチを実践していたことに気づいたのです。今回は、その気づきと学びについて共有したいと思いま

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スクラムで実際に患ってしまったゾンビスクラム病の改善アクションを考える part3

スクラムで実際に患ってしまったゾンビスクラム病の改善アクションを考える part3


はじめにこの記事は、前回投稿した「スクラムで実際に患ってしまったゾンビスクラム病の改善アクションを考える part2」の続きです。
part1、part2 を読みたい方は下のリンクからどうぞ。

症状⑤:計画駆動型の管理が妨げになっているスクラムチームのスプリントを覆うように入念な長期プロジェクト計画や年間リリーススケジュールが作成され、その計画や締め切りを守れたかどうかだけでチームの成功を測ら

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スクラムで実際に患ってしまったゾンビスクラム病の改善アクションを考える part2

スクラムで実際に患ってしまったゾンビスクラム病の改善アクションを考える part2


はじめにこの記事は、前回投稿した「スクラムで実際に患ってしまったゾンビスクラム病の改善アクションを考える part1」の続きです。
もし最初から読みたい方は、下のリンクからどうぞ。

症状③:開発者はコードだけ書いていればよいゾンビスクラムサバイバルガイドでは、この症状について以下のように書かれています。

以前の自分のチームでは、ステークホルダーとの会話はプロダクトオーナーが 10 割で、開発

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スクラムで実際に患ってしまったゾンビスクラム病の改善アクションを考える part1

スクラムで実際に患ってしまったゾンビスクラム病の改善アクションを考える part1


はじめに会社のチームでゾンビスクラムサバイバルガイドを輪読しています。
会社の合宿で以前この本を読んだことがあり、チームで読んでみる価値があると思い、この本を推薦しました。
読んでみると、自分たちのスクラムがいかにゾンビスクラムに侵されているかが浮き彫りになります。

なかなか耳が痛い話が続くので、音読するのすら辛いときがあったりするのですが、ゾンビスクラムと化してしまったチームの状況を解消する

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KPI、KGI って何?説明できる?って聞かれたときのための記事

KPI、KGI って何?説明できる?って聞かれたときのための記事


はじめに仕事において目標を数字で把握するというのは非常に大事ですよね。
ビジネスの場においてはそれを KPI、KGI といった言葉で表したりしますが、恥ずかしながらしっかり KPI の意味を理解して運用できていないな、と感じております。
そこで、「最高の結果を出すKPIマネジメント」という本を読み、KPI、KGI という言葉の意味やその運用方法について学んだので、毎度のことながら読書メモとして記

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最近やっている言語化トレーニングとその効果について語ってみる

最近やっている言語化トレーニングとその効果について語ってみる


はじめにみなさん、こんにちは。
ここ 2 ヶ月くらい続けている言語化トレーニングとその効果についてご紹介しようと思います。

経緯
普段の仕事では、会議のファシリテーションや自分の意見を相手に通す機会が多いのですが、うまく言葉にできなかったり、ちゃんと伝わったか不安だったりという課題を感じていました。
そこで、今回話す言語化トレーニングを始めてみようと思い立ったわけです。

最近やっている言語化

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ビルドトラップ本から学ぶ 「優れたプロダクトマネージャー」

ビルドトラップ本から学ぶ 「優れたプロダクトマネージャー」


はじめにプロダクト開発において、日々悩むことばかりですよね。
自分の行動が正しかったのか不安で仕方ないのですが、優秀なプロダクトマネージャーだったらこうする、という一本の軸が自分の中で持てれば自身になるなと考え、ビルドトラップ本を引っ張り出し、この記事を書いています。
「あの人だったらこうするだろうな」とか「自分があの人の立場ならこうするかな」とか考えて仕事をすると色々な気づきがありますしね。

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ビルドトラップにハマる原因とは

ビルドトラップにハマる原因とは


はじめに先日から、プロダクトマネジメント界隈では有名な ビルドトラップ本 を読んでいます。
pmconf のアーカイブなどで著名な方々がよく口にする、「ビルドトラップ」という言葉の意味を知らず、気になったからです。

この本を読んでみての読書メモにはなりますが、ビルドトラップを引き起こす原因についてまとめてみようと思います。

ビルドトラップとは本の 1 ページにさっそく書いてありました。
これ

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プロダクトのリプレイスにスクラムは向いているのか

プロダクトのリプレイスにスクラムは向いているのか


はじめに僕は現職では、プロダクトのリプレイスをしていて、スクラムで開発を進めています。
入社当時からスクラムで運用していたので、そういうものだと思っていましたが、スクラムを体験して早 1 年。プロダクトのリプレイスでスクラムを採用してみて感じていることを言語化してみようと思います。

リプレイス = そのまま移管であればスクラムを採用する必要はないかもリプレイス、といっても社内でどういう方針で進

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「プロダクトマネジメント」とは何?ってきかれたときの自分の回答

「プロダクトマネジメント」とは何?ってきかれたときの自分の回答


はじめに「プロダクトマネジメントとは?」「プロダクトマネージャーの仕事とは?」
これはあらゆるプロダクトマネジメント関連の書籍の序文につらつらと書かれていることだとは思いますが、自分の言葉で説明できる必要があるなと感じ、現時点での自分なりの回答という意味で記事に残しておきたいと思います。

最近読んだプロダクトマネージャーのしごとにも 2 ページ目からプロダクトマネジメントとはなにかについて書か

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【読書メモ】 ステークホルダーが求めるものをどうやって作る? by ゾンビスクラムサバイバルガイド

【読書メモ】 ステークホルダーが求めるものをどうやって作る? by ゾンビスクラムサバイバルガイド


はじめに最近、職場で「ゾンビスクラムサバイバルガイド 健全なスクラムへの道」という本の輪読会をしています。
この本の「第 5 章 症状と原因」で書かれていた、ステークホルダーが求めるものを作れていない原因とその解決策が非常にためになったので、いつものように読書メモという体でご紹介したいと思います。

読書メモなぜステークホルダーを巻き込む必要がある?

プロダクト開発において、なぜわざわざステー

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「最小工数で最大のアウトカムを生む」ためにできることを考えてみた

「最小工数で最大のアウトカムを生む」ためにできることを考えてみた


はじめにこんにちは。
僕はスクラムにおける開発チームでプロダクトオーナーをしています。
現在勤めている職場では肩書としてのプロダクトマネージャーがいないため、スクラムのプロダクトオーナーとして、越境してプロダクトマネジメントを勉強し実践しています。
プロダクトマネジメント関連の書籍を読んでいると共通して書かれていることがあります。

それは、「プロダクト開発では、アウトプットではなく、アウトカム

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【読書メモ】 プロダクト開発が成功する開発チームとは by INSPIRED 熱狂させる製品を生み出すプロダクトマネジメント

【読書メモ】 プロダクト開発が成功する開発チームとは by INSPIRED 熱狂させる製品を生み出すプロダクトマネジメント


はじめに前回書いた、こちら の記事の続きです。
INSPIRED 熱狂させる製品を生み出すプロダクトマネジメント より、「PART Ⅱ 成功するための組織と人」を読みました。
成功するための開発チームの条件について、学びと感想を書いていこうと思います。

成功するための開発チームとはこの本では、プロダクト開発が成功するためのロードマップやアイデア、プランニングについて詳細に書かれていますが、1番

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