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Product Owner / Web Front-end Engineer 株式会社フクロウラボ所属。 note の内容は原則的に私の個人的な意見や考えを反映しており、私の所属する組織や団体とは一切関係ありません。

最近の記事

スクラムで実際に患ってしまったゾンビスクラム病の改善アクションを考える part1

はじめに会社のチームでゾンビスクラムサバイバルガイドを輪読しています。 会社の合宿で以前この本を読んだことがあり、チームで読んでみる価値があると思い、この本を推薦しました。 読んでみると、自分たちのスクラムがいかにゾンビスクラムに侵されているかが浮き彫りになります。 なかなか耳が痛い話が続くので、音読するのすら辛いときがあったりするのですが、ゾンビスクラムと化してしまったチームの状況を解消するための 具体的なアクションもこの本では示してくれています。 今回は、このゾンビ

    • KPI、KGI って何?説明できる?って聞かれたときのための記事

      はじめに仕事において目標を数字で把握するというのは非常に大事ですよね。 ビジネスの場においてはそれを KPI、KGI といった言葉で表したりしますが、恥ずかしながらしっかり KPI の意味を理解して運用できていないな、と感じております。 そこで、「最高の結果を出すKPIマネジメント」という本を読み、KPI、KGI という言葉の意味やその運用方法について学んだので、毎度のことながら読書メモとして記事に起こしていこうと思います。 KPI とはずばりこの本では以下の言葉で説明さ

      • 最近やっている言語化トレーニングとその効果について語ってみる

        はじめにみなさん、こんにちは。 ここ 2 ヶ月くらい続けている言語化トレーニングとその効果についてご紹介しようと思います。 経緯 普段の仕事では、会議のファシリテーションや自分の意見を相手に通す機会が多いのですが、うまく言葉にできなかったり、ちゃんと伝わったか不安だったりという課題を感じていました。 そこで、今回話す言語化トレーニングを始めてみようと思い立ったわけです。 最近やっている言語化トレーニングの紹介結論、思いついたことを A4 用紙に秒速で書く、が僕がやってい

        • ビルドトラップ本から学ぶ 「優れたプロダクトマネージャー」

          はじめにプロダクト開発において、日々悩むことばかりですよね。 自分の行動が正しかったのか不安で仕方ないのですが、優秀なプロダクトマネージャーだったらこうする、という一本の軸が自分の中で持てれば自身になるなと考え、ビルドトラップ本を引っ張り出し、この記事を書いています。 「あの人だったらこうするだろうな」とか「自分があの人の立場ならこうするかな」とか考えて仕事をすると色々な気づきがありますしね。 優れたプロダクトマネージャーとは① チームと協力する 優れたプロダクトマネー

        スクラムで実際に患ってしまったゾンビスクラム病の改善アクションを考える part1

          ビルドトラップにハマる原因とは

          はじめに先日から、プロダクトマネジメント界隈では有名な ビルドトラップ本 を読んでいます。 pmconf のアーカイブなどで著名な方々がよく口にする、「ビルドトラップ」という言葉の意味を知らず、気になったからです。 この本を読んでみての読書メモにはなりますが、ビルドトラップを引き起こす原因についてまとめてみようと思います。 ビルドトラップとは本の 1 ページにさっそく書いてありました。 これは本当に現場でいとも簡単に起こり得る事態だと思います。 そもそも、「アウトカム

          ビルドトラップにハマる原因とは

          プロダクトのリプレイスにスクラムは向いているのか

          はじめに僕は現職では、プロダクトのリプレイスをしていて、スクラムで開発を進めています。 入社当時からスクラムで運用していたので、そういうものだと思っていましたが、スクラムを体験して早 1 年。プロダクトのリプレイスでスクラムを採用してみて感じていることを言語化してみようと思います。 リプレイス = そのまま移管であればスクラムを採用する必要はないかもリプレイス、といっても社内でどういう方針で進めるかはそれぞれだと思います。 旧プロダクトの機能や見た目はそのままで内部の使用

          プロダクトのリプレイスにスクラムは向いているのか

          「プロダクトマネジメント」とは何?ってきかれたときの自分の回答

          はじめに「プロダクトマネジメントとは?」「プロダクトマネージャーの仕事とは?」 これはあらゆるプロダクトマネジメント関連の書籍の序文につらつらと書かれていることだとは思いますが、自分の言葉で説明できる必要があるなと感じ、現時点での自分なりの回答という意味で記事に残しておきたいと思います。 最近読んだプロダクトマネージャーのしごとにも 2 ページ目からプロダクトマネジメントとはなにかについて書かれていました。 本書では、プロダクトマネジメントとはなにかを正しく定義することは

          「プロダクトマネジメント」とは何?ってきかれたときの自分の回答

          【読書メモ】 ステークホルダーが求めるものをどうやって作る? by ゾンビスクラムサバイバルガイド

          はじめに最近、職場で「ゾンビスクラムサバイバルガイド 健全なスクラムへの道」という本の輪読会をしています。 この本の「第 5 章 症状と原因」で書かれていた、ステークホルダーが求めるものを作れていない原因とその解決策が非常にためになったので、いつものように読書メモという体でご紹介したいと思います。 読書メモなぜステークホルダーを巻き込む必要がある? プロダクト開発において、なぜわざわざステークホルダーを巻き込む必要があるのでしょうか。 ゾンビスクラムガイドの表現を借りつ

          【読書メモ】 ステークホルダーが求めるものをどうやって作る? by ゾンビスクラムサバイバルガイド

          「最小工数で最大のアウトカムを生む」ためにできることを考えてみた

          はじめにこんにちは。 僕はスクラムにおける開発チームでプロダクトオーナーをしています。 現在勤めている職場では肩書としてのプロダクトマネージャーがいないため、スクラムのプロダクトオーナーとして、越境してプロダクトマネジメントを勉強し実践しています。 プロダクトマネジメント関連の書籍を読んでいると共通して書かれていることがあります。 それは、「プロダクト開発では、アウトプットではなく、アウトカムを生み出せ」ということです。 アウトプットとはあくまで成果物であり、その成果物を

          「最小工数で最大のアウトカムを生む」ためにできることを考えてみた

          【読書メモ】 プロダクト開発が成功する開発チームとは by INSPIRED 熱狂させる製品を生み出すプロダクトマネジメント

          はじめに前回書いた、こちら の記事の続きです。 INSPIRED 熱狂させる製品を生み出すプロダクトマネジメント より、「PART Ⅱ 成功するための組織と人」を読みました。 成功するための開発チームの条件について、学びと感想を書いていこうと思います。 成功するための開発チームとはこの本では、プロダクト開発が成功するためのロードマップやアイデア、プランニングについて詳細に書かれていますが、1番最初に書かれているのは、製品開発チームについてです。本書では製品開発チームについ

          【読書メモ】 プロダクト開発が成功する開発チームとは by INSPIRED 熱狂させる製品を生み出すプロダクトマネジメント

          【読書メモ】 プロダクト開発が失敗する根本的原因 by INSPIRED 熱狂させる製品を生み出すプロダクトマネジメント

          はじめに最近またプロダクトマネジメント関連の本を読んでいて、最近は、INSPIRED 熱狂させる製品を生み出すプロダクトマネジメント という本を読んでいます。プロダクトマネジメント関連の名著で有名ですね。 この本は、プロダクト開発を成功するさせるための要素を組織だったり、開発プロセスだったり、さまざまな切り口から説明してくれているのですが、しょっぱなからそもそもプロダクト開発が失敗する原因について説明しています。 このプロダクト開発が失敗する原因が、自分にとっては衝撃的と

          【読書メモ】 プロダクト開発が失敗する根本的原因 by INSPIRED 熱狂させる製品を生み出すプロダクトマネジメント

          【読書メモ】 プロダクトマネジメントの CORE スキル by プロダクトマネージャーのしごと

          はじめに先月投稿した note に引き続き、 O'reilly から出版されている プロダクトマネージャーのしごと を読んで自分なりに気になったポイントと感想をメモとして残します。 今回は第 2 章 プロダクトマネジメントの CORE スキルについてメモしています。 プロダクトマネジメントの CORE スキルとは本書では以下の 4 つが紹介されていました。 それぞれにフォーカスして気になったポイントを要約していきます。 コミュニケーション 行動指針は「心地よさより

          【読書メモ】 プロダクトマネジメントの CORE スキル by プロダクトマネージャーのしごと

          初めてスクラム開発でプロダクトオーナーを担当して失敗したこと

          はじめにこんにちは。 僕は web 系の開発会社でスクラム開発チームのプロダクトオーナーをしている vanilla.dev と申します。 僕は現職で初めてスクラム開発に出会い、それもスクラム未経験でプロダクトオーナーを任せていただけたのですが、1 年弱プロダクトオーナーを努めてやってしまった失敗を振り返ってみたいと思います。 あくまで参考程度にみていただけたら幸いです。 ロードマップ適当に引きすぎ僕のチームでは、現在稼働しているサービスの管理画面のリプレイスをしているの

          初めてスクラム開発でプロダクトオーナーを担当して失敗したこと

          【読書メモ】 プロダクトマネージャーのしごとから学んだ良いコミュニケーションの取りかた

          O'reilly から出版されている プロダクトマネージャーのしごと を読みました。 プロダクトマネージャーに限らずビジネスパーソンとして非常に大事にしたいコミュニケーションの取り方について書かれていたので、読書メモとして記録します。 4.2 遠回しではなく、単刀直入に勉強になったことの要約 プロダクトマネージャーはチームメンバーがやりたくないことを依頼するときが多い。 「〜できたら助かる」や「ちょっと時間があったらでいいんだけど」など心地よい言い回しを使ってしまいがち

          【読書メモ】 プロダクトマネージャーのしごとから学んだ良いコミュニケーションの取りかた

          スプリントレビューで困っていることとそのアプローチについて考えてみる

          はじめにはじめまして。都内のベンチャー企業で働く vanilla.dev と申します。 現在の会社には、フロントエンドエンジニアとして入社し、現在はスクラム開発を行う開発チームでプロダクトオーナーを務めており、ざっと以下のようなことをしています。 開発ロードマップの策定 ユーザーインタビュー ステークホルダーと協働し、開発優先度の決定 現在務める会社には明確にプロダクトマネージャーという職種がないので、エンジニアとして採用はされましたが、現在はプロダクトオーナーとし

          スプリントレビューで困っていることとそのアプローチについて考えてみる