見出し画像

【読書メモ】 プロダクトマネジメントの CORE スキル by プロダクトマネージャーのしごと


はじめに

先月投稿した note に引き続き、 O'reilly から出版されている プロダクトマネージャーのしごと を読んで自分なりに気になったポイントと感想をメモとして残します。

今回は第 2 章 プロダクトマネジメントの CORE スキルについてメモしています。

プロダクトマネジメントの CORE スキルとは

本書では以下の 4 つが紹介されていました。

・ステークホルダーとコミュニケーションCommunicate)する
・持続的に成功するチームを組織化Organize)する
・プロダクトのユーザーのニーズとゴールをリサーチResearch)する
・プロダクトチームがゴールに到達するための日々のタスクを実行Execute)する

プロダクトマネージャーのしごと 2.2 プロダクトマネジメントの CORE スキルより引用

それぞれにフォーカスして気になったポイントを要約していきます。

コミュニケーション

  • 行動指針は「心地よさより明確さ」

  • 「イケてる言葉や印象的な発言」をすることが良いコミュニケーションではないので勘違いしてはいけない

  • 心地悪さを恐れずに明確さを追求するコミュニケーションをする

  • ユーザーやビジネスにとってより大きなアウトカムを得られそうだと思ったら、ステークホルダーに積極的に働きかけにいく

  • 解決策を探しているとき、いつも選択肢を複数示して、それぞれのトレードオフをステークホルダーに説明する

組織化

  • 行動指針は「自らを不要とせよ」

  • 「私たちは今何をすべきか?」と聞かれたとき、組織化が得意なプロダクトマネージャーは何かがうまくいっていない兆候と捉える

  • 一方、組織化が得意でないプロダクトマネージャーは、この問いを投げ書かれると自身が欠かすことのできない役割だと感じて嬉しがってしまう

  • 自己組織化してチーム全体の能力を高めよ

  • 他のチームが今自分たちのチームが何をしているか知りたい場合でも、簡単に最新で理解しやすい情報にたどり着けるようにせよ

リサーチ

  • 行動指針は「ユーザーの現実に生きよ」

  • 優れたプロダクトマネージャーはユーザーがどうやってプロダクトを利用するかだけでなく、ユーザーの現実世界とプロダクトがどう適合しているかを理解する

  • 自分のチームが少なくとも週に 1 回はユーザーから直接学べ

  • すべてのプロダクトに対する意思決定は、ビジネスゴールとユーザーニーズに基づいているかを自問自答せよ

実行

  • 行動指針は「すべての努力はアウトカムのために」

  • 顧客とビジネスインパクトから考え、底に至るための複数の道筋を評価し、優先順位をつけているか自問自答せよ

  • スプリントプランニングやストーリー作成においても戦略的なゴールや目的は会話の中心になっているか

感想

「イケてる言葉や印象的な発言」をすることが良いコミュニケーションではないので勘違いしてはいけない、は印象的でした。
最近読んだ別の本でもコミュニケーションの本質は「どう言うか」ではなく「何を言うか」である、と言っていたので、腹落ちしました。
ステークホルダーとの優先度変更の交渉などは自分の業務でも頻繁に行っているが、はっきり伝えたいことを簡潔に伝えることが大事だなと改めて感じた。結構回りくどく、丸っこい言葉で伝えがちだなと。

「すべての努力はアウトカムのために」。これも本当に大事な行動指針だと思いました。スクラム関連の本でも、このアウトカムを求める姿勢が大事だとあちらこちらで書かれているのを見ます。
アウトプット(= 成果物)ではなく、アウトカム(= 成果)を出すことが大事ですね。
開発したものを通じて、ユーザーとユーザーの生活する現実世界をどう変えるのか、変えたいのか、という強い意識こそが、アウトカムのために何をすべきか、考えるエンジンになりますね。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?