リーキーアテンションのコントロール方法と活かし方

Leaky attentionは「漏れる注意」の意味で、そういう特徴を持った人を説明した言葉だ。この言葉を知り正に自分だと思った。そしてこの特性を如何にコントロールするかが今まで長年の命題でもあった。

この記事は、リーキーアテンションな人がどうやって自分をコントロールしてきたかの対策と活かし方を述べる。個人的な特徴も加味されているので、一般論ではなくある個人の記録としての記事だ。

参考までに、この動画でリーキーアテンションという単語の存在を知った。


文章を読むのが苦手

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理由は、文章をAのように頭から順に認識するのではなく、Bのように文章が載っている絵柄全体として認識してしまうからだ。

文章を頭から読むべきとは気にしていないので、気をつけないと文章を適当に途中の数箇所から読み、後ろから読み始めることもしばしばある。最終的に内容がわかればいい。ただ要領が悪い方法なので全く薦められたものではないし、適当なので間違いも多い。

大学院の時に教授が文章を頭から確実に読んでいるのを目の当たりにして、やはり文章は頭から読むべき物なのだと知った。この時筆者は既に超難関国家試験に合格しており、過去の自分にとって普通に教科書を読むということがいかに大変な作業だったか、明らかに要領の悪い方法で乗り切ったことがよくわかった。今は流石に文章は頭から読めるようになってきた。

そして文章を文章としては読んでなかったので、自分で文章を書くのも苦手だった。


とにかく気が散る

何かをしていると、とにかく色んなことが思いついてしまう。「あ、あれはこうしたらいいな」というのが書類作成時でも運転中でも人と会話中でもいつでもぽんぽんでてきてしまう。これを書いている最中も、他の全く関係ない記事を思いついて並行して書いてしまう。

そして会話中に別のことを思いつくことはかなり多い。会話の中身と思いついたことが関係なければ、口では会話を続けるが頭では違うことを考え続けてしまう。このタイミングで思いついたことを考えないのは勿体ない。


対策:自分が集中できる状況を把握する

リーキーアテンション100%の人だって、一つや二つのことに集中しないといけない状況はある。そういう時に、「自分はどういう環境下だとリーキーアテンションが鳴りを潜めるか」ということを把握しておく。


対策:気が散るものは極力置かない

集中しないといけない時に、である。カフェとかで勉強、勉強中に音楽、ながら勉強はやらない。刺激を受けるモノがあると、気が散るというかそれについて考えてしまうので、人と物が少ない場所で静かに集中する。


対策:常に俯瞰する

何かのきっかけからアイディアの連想ゲームに耽っていると、自分が今何に集中しないといけないか忘れがちである。そのためには、自分と自分を取り巻く環境、そして未来の方向性と予定を常に俯瞰して、アイディアの連想ゲームで自分を迷子にさせない


特性の活かし方:何か思いついたらとにかく即メモ

思いついたことを忘れてしまうのは勿体ないが、連想ゲームのように次から次へと思いついてしまうことを覚えておくのは難しい。大抵数十秒で忘れてしまう。したがって片っ端からメモメモメモメモ

毎日常に「面白いこと/いい事思いついちゃった!!!!」の連続であるから、携帯メモかメモ用紙が手放せない。


特性の活かし方:アイデアを実現化させる

せっかく思いついた面白いことを自分の中で死蔵したらアイデアがかわいそう。それに日の目を浴びさせて、自分も他人も楽しくなって欲しい。

そしてそのアイディアは実は他の人からすると突拍子もなく、一生思いつくことが出来ないものかもしれない。自分だって何故か思いついたわけで理由もわからないことが多いわけだし。そのナイスなアイディアは、なぜそれがナイスなのか論理的な説明が出来るように準備し、説明して実行する。ここまでやればオリジナリティの完成だ。


特性の活かし方:アイディアを形に残すことに拘る

発想の最初は無形であり、それが表現されることで目に見える形になる。「自分は価値のあるものを生み出している可能性あり」と信じて、どうやったら形に残るような結末になるか考え実行する。スタートとゴールが決まっているので、それに合う道筋をやりながら考えて試行錯誤すればいい。

注意すべきは、アイディアは自分から巣立っていいものか、自分が関与し続けるべきか見極めてコントロールすること。残念なことに、自分のアイディアが誰かの手によって具現化されてもアイディアの始祖である自分には何も残らないことがある。そうなると、自分って何なんだろうと思ってしまうかもしれない。


特性の活かし方:自由に動いていい場所に身を置く

その場所は仕事全体ではなくとも、仕事の一部であったり、趣味や遊びの世界であったり。制限されない世界を見つけて、感覚をのびのびさせる。制限されない、一つのことだけに集中しなくてもいい状態というのはリーキーアテンションな人にとっては自然なことなので、とても快適だ。

全ての生活をそういうもので固めることは簡単には出来ないが、徐々に割合を増やしていくことで無意識下でのストレスが減る。


まとめ

環境をどう整えるかで、魚は水を得られるか得られないか変わるし、自分がどういう魚なのか正しく把握して自分で自分を上手く扱う。

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