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赤ちゃんは長距離driveが苦手?

年末年始など長い休暇に入ると、パパ、ママは赤ちゃんを連れて実家への帰省や旅行など、いろいろと計画を立てているかも知れませんね。
でも赤ちゃんにとってはどうでしょうか・・。ちょっと考えてみましょう。


|赤ちゃんには厳しい?

家族みんなでドライブ旅行。とても楽しみでしょうね。
でも、乳児、つまり赤ちゃんにとっては、とても厳しい環境になり、大変過酷な、いや迷惑な行為なのかも・・・・。

知人の小児科医に聞くと、
 ドライブや旅行などは、赤ちゃんに対する影響は大きい
という。
特に1ヶ月以内の新生児は、体温調節機能が未熟で外気温の影響を受けやすく、免疫や抵抗力も未熟であり、 新生児期の外出は、室内外の温度差や細菌、ウイルスなどによって体調を崩すおそれがあるそうだ。

|車社会にデビューの機会

核家族時代になり、実家に帰ってお産をすることも多いようだ。

お産のために病院に向かう時、つまり胎児の時から道路交通の場、車社会に参加しているともいえよう。

無事に生まれて、病院から自宅や実家に戻る際には、迎えに来たパパなどの車に乗っての初めてのドライブ。
まさに車社会にデビューしたことになる。

赤ちゃんは、ママやおばあちゃんなどに抱っこされたり、ベット型のチャイルドシートに寝かされて車に乗り込む。

ママやおばあちゃんは笑顔が絶えない。大切に赤ちゃんを車にのせて発進。
でも赤ちゃんはものをいえないので、ただただ不安感を抱いたまま我慢をしているのかも・・・・・。

|首が据わるまでは避けたい

赤ちゃんにとって、長時間のドライブは好ましくないという。
生後 4カ月をすぎて、首がしっかり据わるまでは避けたいというのだ。

この時期になると、首が据わりある程度の抵抗力もつくという。
このことなどから首が据わるまでは、車はもちろんだが、電車などの移動手段による外出は最小限にすることを推奨する医師もいる。

|赤ちゃんの旅は大変

赤ちゃん連れの旅行は、ミルクやポットや紙おむつなどの荷物が多くなったりするので大変。
車はその点、とても便利なのだが・・・。

では車内の環境はどうでしょうか?
車の中はエアコンがあるので安心と考える人もいるかも知れませんが、車のエアコンの快適さを過信してはいけない

なぜなら、車内の換気が悪くなったり、エアコンの風が直接赤ちゃんにかかったりと、大人が思っている以上に赤ちゃんの肌は敏感なのだ。

また、窓越しに車内に注ぎ込む夏の強い日差し、紫外線、冬の厳しい寒さ、車内と外の温度差、行き帰りの交通渋滞、ブレーキ操作による揺れ(ゆさぶり)などなど、赤ちゃんにはまだ十分に対応できる状態ではないのだ。

さらには、エアコンが働いているため、表見的にはさっぱりしているような赤ちゃんの肌も、チャイルドシートと肌のふれあっている背中部分は大汗をかいていることもある。

なお、車の振動程度では赤ちゃんの脳に揺さぶり症候群のような障害を与えることはない(小児科学会の見解)ようだ。

|迷惑な外出

もともと赤ちゃんには、ドライブ旅行だけでなく、他の交通手段などによる旅行や外出そのものが迷惑といってもよい。
いつものベットや自宅の環境と異なる空気を感じたり、人混みや騒音などは赤ちゃんに不安恐怖心を与えるおそれがあるという。

また、中には車内に赤ちゃんを残して買い物に行ったりする事案も起きている。
赤ちゃんにとっては気分転換にも思えるが、迷惑なことも多い。

免疫力や抵抗力が低いので、外出やドライブで風邪を引くたり感染症に感染するなど体調に変化をきたしたり、時には脱水症状を起こしてしたり、交通事故に遭ったり・・と。
最悪は死亡するという結果を招くということもテレビ報道などによって耳にすることがあろうかと思う。

若いババとママはルンルン気分だが、恐怖を口には出せない赤ちゃんにとっては迷惑なことが多いのだ。

|気をつけよう赤ちゃんの体調

どうしても赤ちゃんを連れた外出やドライブ、旅行などをする場合には、大切なことは、赤ちゃんの体調を気遣うこと
せっかく計画したのだから・・、なかなか休みが取れないので・・・などとちょっと無理して強引に出かけることは禁物だ。

赤ちゃんはものをいわないが、体調の変化をもってママなどに訴えてくる。
泣き止まない、ぐずるなどはその意思の現れだともいわれている。
体調がおかしくても、そのことを親に伝えられない、ぐずることしかできないのだ。

出かける際はその前後はもちろんだが、数日前からの赤ちゃんの体調を細かくチェックし、その体調の変化を早めに気づいてあげることが大切だ。
旅行日程を変更したり、中止にしたり、また目的地に向かっている途中でも中止するという決断も大事なこと。

病気でむずがる赤ちゃんをあやしながら、心配しながら旅行しても楽しくはない。病気になった後の対応が厳しいことになる場合もあるのだ。

赤ちゃん中心に考え、「無理なく」というキーワードを大前提にする。
赤ちゃんの機嫌や顔色には十分注意し、早めに休憩したりエアコンに頼ることなくこまめに換気をすることも必要だ。

|まとめ

赤ちゃんを連れたドライブや旅行は
〇 首がしっかりすわるまでは避ける
〇  カーエアコンの風を、赤ちゃんに直接当てない
〇  赤ちゃんを一人残して車外に出ない
〇  赤ちゃんは後部座席に固定したチャイルドシート(乳児用)にのせる(着用する)。
〇 赤ちゃんの体調を常に観察し、少しでも異変や不調であると感じた場合には旅行を中止する

|おわりに

以上のように、赤ちゃんのドライブは首がすわるまではできればやめた方が良く、特に新生児は免疫力や体温調整機能が未熟なので外出は控えて欲しいという。

赤ちゃんが交通社会にデビューした後は、親がその安全や安心感を高めてあげることが大切である。
今日的には、車に乗せる際には、抱っこからチャイルドシートへと考えを変えることも赤ちゃんの安全確保の第一歩である。

参考資料
安全運転のあなたの健康(大成出版社)


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