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RMS(リスク・マネージメント・サービス)代表として危機管理、安全安心関連コンサル、講…

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RMS(リスク・マネージメント・サービス)代表として危機管理、安全安心関連コンサル、講演等に従事。 多方面に興味・関心を持ち、バイクや重機の運転、DIY、アマ無線、料理、手芸、園芸、ドローンなどを楽しむおじさんで~す。役立つ情報を書きますね~~(*^_^*)

最近の記事

過労死等の労災補償状況(R5年)

厚生労働省から、令和5年度の「過労死等の労災補償状況」が公表されたので、ちょっとだけ解説します。 |労災補償状況とは 厚生労働省では、「過重な仕事が原因で発症した脳・心臓疾患や、仕事による強いストレスが原因で発病した精神障害の状況」について、「労災請求件数や「業務上疾病」と認定して労災保険給付を決定した場合の支給決定件数」などについて、いわゆる年次報告として平成14年以降年1回取りまとめて公表している。 |公表資料の「過労死等」 過労死等とは、過労死等防止対策推進法第

    • 食品の自主回収報告制度(リコール)について

      以前食品衛生法の改正について記載したことがある。今回は某製薬会社の自主回収問題などがあり、”はた”と気づく。 実は食品に関しても自主回収、すなわちリコ-ル制度があるのだ。 |法律上自主回収の義務付け 法律を調べてみると、実は令和3年6月1日から、「食品等の自主回収を行う場合の届出」が義務化されたのだ! これを「自主回収報告制度」という。 事業者による食品等のリコール情報を行政が確実に把握し、的確な監視指導や消費者への情報提供につなげ、食品による健康被害の発生を防止するた

      • 生命保険契約が一括照会できる!

        親兄弟に何んらかの災害や事故があったときなどに、生命保険に加入しているかどうかってわかりますか? 「私は几帳面だからきっちりメモしてある」という人もいるかもしれないが、通常は「はて?」「どうしようかな?」といざとなったときに困惑してしまうことに・・・。 でも、昨今では、生命保険どこの会社に加入しているか調べられるのだ。 |生命保険契約照会制度 死亡や病気・けが、介護など人生のもしもに備え、生命保険に加入している人は多いよね。 でも・・・、突然、家族が亡くなったり認知症にな

        • 自転車通勤中の交通事故と会社の責任について

          自転車活用推進法などにより自転車通勤が推奨されているが・・・通勤途中の自転車の交通事故は、はて? 企業の責任になるのか?それとも個人責任なのか? ということが問題になることがあるので、自転車通勤者のためのアドバイス的なことを少し書きますね。 |自転車活用推進法 自転車活用推進法は、平成28年12月16日に公布され、平成29年5月1日施行された法律で、その理念は としている。 そしてこの法律の定める自転車活用推進計画の中で「自転車通勤の促進」なども定められているのだ。h

        過労死等の労災補償状況(R5年)

          インターネットポルノ依存症とは

          インターネットの普及でネット経由でのポルノ視聴が増加し、しかも依存症になっている人が増えつつあるという。 確かにネット経由だと、いつでもどこでも、かつ性別、年齢にかかわらず視聴が可能であるという特質があるだろう。 それにしても反復してみていると依存症になってしまうのか? 今回はネットポルノ依存症について書きます。 |インターネットポルノ インターネットポルノとは、IT技術やネット動画配信技術の急激な進歩で、急速に発展している「オンラインポルノ(インターネットポルノ)」で

          インターネットポルノ依存症とは

          知っているようでも知らないこと! ~休眠口座・・? 

             銀行口座等は必要に迫られていくつもあるが・・・これを出し入れせずに放っておくと使用できなくなるだけじゃなく、口座使用手数料が必要だと知っていますか? そういえば、そういうこと聞いたよな~という人も多いかもしれない。 休眠口座などについてご存じですか? 今回はそのあたりをちょっとひも解いてみた。 |複数の口座を持つ 長い間使用していない銀行口座を持っている方はたくさんいると思う。 例えば ・ 引っ越し先で銀行口座を作ったものの、その地を離れたら利用する機会がなく

          知っているようでも知らないこと! ~休眠口座・・? 

          カスタマ-ハラスメント

          さまざまな媒体で「〇〇ハラスメント」という言葉を耳にする機会が多くなりましたね。TVのワイドショーなどでも連日取り上げられている。 今回は、企業を悩ませるカスタマーハラスメントについて少々書きます。 |カスタマーハラスメント(カスハラ) カスタマーハラスメント(以下「カスハラ」として書く)は、企業が顧客から受ける悪質なクレームのことである。 クレームの中には、企業側のミスに対する指摘やサービスの改善•向上に繫がるものもあり、企業活動において必ずしもマイナスに作用するも

          カスタマ-ハラスメント

          遺言と法定遺留分の関係は・・

          テレビドラマでよく目にするのは、遺言ですべての財産を特定の者(受遺言者)に贈与するというような内容が多く、しかも法定相続人がいるにもかかわらずすべての財産を相続しているような内容のドラマなのだ。 えっ・・・それってホント! 視聴者に誤解を与えるのではないか?と思い、今回は「遺言贈与と法定相続人の遺留分」について、記すこととした。 |法定遺留分とは 法定遺留分とは、法律で定められた法定相続人に最低限保障される遺産の取得分のことをいう。 遺留分があるのは配偶者、子供、親

          遺言と法定遺留分の関係は・・

          違約金、損害賠償・・・どう違うの?

          契約や取引において、契約内容が履行できなかった場合、契約不履行となるが、その場合に違約金や損害賠償金が発生する。ではその違いは・・・? その違いをちょっとだけ触れておきます。 |違約金とは 違約金とは、契約内容に違反した当事者が、事前の合意(契約)にしたがって相手方に支払う金銭のことをいう。 通常は、請負契約や取引契約書の中で、違約金条項として、主に違約金の発生条件・額(または計算方法)・支払方法などを定めておくのだ。 違約金の目的は、契約当事者にその義務を適切に履行

          違約金、損害賠償・・・どう違うの?

          「急ブレーキの禁止」について

          急ブレーキはかけてはいけないことになっているが、突然歩道から子どもや自転中が飛び出して来た場合、交通事故を防ぐために急ブレーキが必要なこともあるだろう。 |道交法の禁止規定 道路交通法では急ブレーキを禁止しています。 と規定されている。 この規定は、自動車、原動機付自転車、軽車両、トロリーバス、路面電車の運転者は、  ① 急に停止させること  ② 速度を急激に減ずること になるような急ブレーキをかけてはならない。 ということであり、  危険を防止するためやむを得ない場合

          「急ブレーキの禁止」について

          特定商取引法をひも解く~概要~

          特定商取引法という言葉を最近よく聞くようになった。通販やネットショップなどでも「特定商取引法に基づく・・・・」などという表示がされている。では特定商取引法ってどういうものなのか?ちょっとひも解いてみた。 |特定商取引法とは 特定商取引法は、略称「特商法」ともいわれており、事業者による違法・悪質な勧誘行為等を防止し、消費者の利益を守ることを目的とする法律である。 具体的には、訪問販売や通信販売等の消費者トラブルを生じやすい取引類型を対象に、事業者が守るべきルールと、クーリ

          特定商取引法をひも解く~概要~

          成年年齢引き下げ後の消費生活相談状況

          2022年4月1日の成年年齢引下げから2年が経過した。 18歳で成年年齢に達することからトラブルが多いのではないかと心配していたのだが・・。 |はじめに 民法が改正され、成年年齢の引き下げられ、未成年から成年になった18歳や19歳の人、つまり成年年齢が早まった人たちが被害にあうような消費トラブルが増えるのではないかと法施行前からいわれてきた。 |18歳、19歳がターゲット? 法改正以前と異なり、18歳や19歳の者が行った契約は原則として有効な法律行為であり、改正以前の

          成年年齢引き下げ後の消費生活相談状況

          借りたものは自分のもの・・・ではない

          知人・友人から借りたものを自分の管理する範疇に置いてしまい返さなないということがあるよね。 貸した人からすると、「ちょっとだけ貸して」というので・・・、なんだかんだと理由をつけて返してくれないって、だまされたような感じがする。 ひどい人はオークションなどに出品してしまうようだ。 これって、法律上はどういうことになるんでしょうか? 今回はそういう貸し借りに関してちょっとだけ書いてみます。 |貸し借りに関する法律 一般的なことでいうと、民事上、貸し借りにかかる行為は当事者

          借りたものは自分のもの・・・ではない

          墓地・葬儀に関する手続き_その4 改葬等

          私は両親を看取り、喪主としての必要な措置をすでに講じてきた。 そして諸般の事情からこれまでの田舎の共同墓地に眠る先祖代々の霊を菩提寺に移すこととし、これも無事に終了させることができた。 ちなみに改葬とはお墓の移動、引っ越しのことだ。 |「墓じまい」と「改葬」 「墓じまい」とは、墓石を撤去し、墓所を更地にもどして、その使用権を墓地管理者に返還することをいう。 墓に納められている遺骨を勝手に別の場所に納骨したり、廃棄したりすることはできない。 遺骨損壊罪(刑法第190条)

          墓地・葬儀に関する手続き_その4 改葬等

          墓地・葬儀に関する手続き_その3 埋葬許可等

          さて、墓地・埋葬に関する手続きの3回目です。今回は埋葬許可証等に関してちょっとだけフカボリします。 |火葬・埋葬許可証 埋葬許可証は、一般に遺骨を墓地に納骨する際に必要となる書類である。 埋葬許可証を単体で発行しているところはないのではないかと思う。 発行してもらうには、役所に死亡届、死亡診断書を提出し、あわせて「死体火葬・埋葬許可申請書」を提出して「死体火葬・埋葬許可証」を受け取ることになる(名称は自治体により若干異なるところもある)。 一般的には、葬儀社等の事業者

          墓地・葬儀に関する手続き_その3 埋葬許可等

          墓地・葬儀に関する手続き_その2 納骨等  

          前回は墓地等に関する法律の規定等について説明したところであるが、今回はその続きとして、もう少し葬儀・埋葬に関する法律事項を説明することにしましょう。 |前回の復習 前回を振り返るとおおむね 〇 墓地や火葬場の経営者は、都道府県知事や市町村長の許可を受けて施設を管理する。施設の変更や廃止も許可が必要 〇 火葬、埋葬、改葬は市町村長の許可証が必要 〇 施設側管理者は許可証を5年間保管義務がある 〇 違反には罰則がある 〇 原則として死後24時間を経過しないと火葬や埋葬できない

          墓地・葬儀に関する手続き_その2 納骨等