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インターネットポルノ依存症とは

インターネットの普及でネット経由でのポルノ視聴が増加し、しかも依存症になっている人が増えつつあるという。

確かにネット経由だと、いつでもどこでも、かつ性別、年齢にかかわらず視聴が可能であるという特質があるだろう。
それにしても反復してみていると依存症になってしまうのか?
今回はネットポルノ依存症について書きます。


|インターネットポルノ

インターネットポルノとは、IT技術やネット動画配信技術の急激な進歩で、急速に発展している「オンラインポルノ(インターネットポルノ)」であり、インターネット上のポルノ動画や画像の総称でもある。

インターネット経由なので、PCやスマホなどで、WI-FIなどネット環境が整えば、いつでも、どこでも、だれにも知られずに見ることができる。
そしてそこには問題も生じているのだ・・・

|インターネットポルノ依存症

オンラインポルノ(インターネットポルノ)を見過ぎることで、習慣化し視聴がやめられなくなり、個人の生活にも支障をきたしてしまい、“ポルノ依存”と呼ばれる状態になる危険性について、いま世界中で指摘されているのだ。

この依存症は、アルコール依存症など他の形態の依存症と同様に、個人の生活や心理的健康に重大な悪影響を及ぼす可能性があるという。

|インターネット依存症の特徴

依存症の特徴として
〇過度な使用
〇制御の喪失
〇持続的な使用
〇逃避行動
〇エスカレーション
などがあげらている。

|インターネットポルノ依存症の影響は

インターネットポルノ依存症の影響を大別すると「心理的影響」、「社会的影響」、「身体的影響」があげられ、その中身は以下のようなことになるる。

|インターネットポルノ依存症の原因

依存症の原因については、いろいろ考えられるが、主として
・インターネットの普及によりポルノ系へのアクセスが容易になった(アクセスの容易さ)
・日常生活で感じる孤独感やストレスから逃れるためにポルノに依存すること(孤独感やストレス)
・ポルノ視聴による強い快感、興奮を繰り返し求めるようになり、徐々に過激になるなど(快感の追求)
があげられている。

|対処法と治療法

個人的な性格などの問題もありなかなか難しいところであるが、おおむね以下のような点に傾注する必要があるという。

・自らがポルノ依存症であることを認識し、改善しようとする強い意思を持つこと。
・精神科医やカウンセラーなどの専門家に相談し支援を受ける。
・同じ問題を抱える人々とのサポートグループに参加する。
・ストレス解消のために、運動や趣味など、健康的な活動を行う。
・ポルノサイトへのアクセスを制限するためのソフトウェアを使用する。
などの対策を講じていくことが必要である。

対処せず見続けていると、どんどん深みにはまってしまい、うつ状態に陥ったり、性犯罪に及ぶ可能性もあるという。

したがって、インターネットポルノ依存症は、医療機関や関係の団体・グループなどの適切な支援と連携により対策を講じることも重要である。
問題を認識し、専門家の助けを求める勇気を持つことが必要だという。

|オーストラリアでの調査結果では・・

オーストラリアの調査では、
・2008年には「ポルノを毎日見る」と回答したのは思春期の5・2%
・2011年には「毎日見る」と回答したのは13%
・2017年には15〜29歳の男性の39%、女性の4%が毎日あるいはしばしばスマートフォンでオンラインポルノを見ていた。
ということで、調査結果では増加傾向にあることが示している。

また、2017年の同じ調査では、
・15~29歳の若い男性は100%がポルノを見た経験があり、若い女性でも82%が見たことがあると報告している。

はじめてポルノを見た年齢も下がりつづけ、
 男性の69%と女性の23%はポルノ初体験が13歳以下
だったという。

|ポルノを見ると脳は縮小する

医学誌『JAMA Psychiatry』誌に発表されたもので、、ドイツのマックス・プランク人間発達研究所(Max Planck Institute for Human Development)の研究結果で、ポルノ視聴時間の長い男性は、脳のある領域が小さい傾向があるというのである。

この研究では、ポルノ鑑賞時間の長さは、脳前頭部付近の皮質下領域における灰白質の大きさと、負の相関関係にあることが分かったという。
関心のある人は『WIRED』の記事を⇒

|おわりに

今回取り上げてみた「インターネットポルノ依存症」は、冒頭書いたようにCDなどの動画と異なり、ネット環境が許せば、世界中のどこの地域のポルノ動画であっても、どこでも見られるということから依存者が増えているのが実態なのだ。

それゆえ、架空請求詐欺などの手口の一つである課金詐欺の被害にあう人もいるのかもしれない。

以前通勤電車の中で居眠りをしている中年男性がスマホを落とした。その際にイヤホンが外れ音が流れ出した。と同時にスマホ画面でいわゆる絡みシーンの動画も周囲の人に見られる羽目に至った。
中年の男性の慌てた姿が今も目に浮かぶ。

しかも最近のネットポルノは、無修正も多く、わいせつの概念を改めて考えさせられるものが多くなっているという。
いずれにしても、こういう状況が存在することを我々は認識し良識を持って対応していくことが必要だ。

<参考記事>
https://gendai.media/articles/-/90425?imp=0


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