生命保険契約が一括照会できる!
親兄弟に何んらかの災害や事故があったときなどに、生命保険に加入しているかどうかってわかりますか?
「私は几帳面だからきっちりメモしてある」という人もいるかもしれないが、通常は「はて?」「どうしようかな?」といざとなったときに困惑してしまうことに・・・。
でも、昨今では、生命保険どこの会社に加入しているか調べられるのだ。
|生命保険契約照会制度
死亡や病気・けが、介護など人生のもしもに備え、生命保険に加入している人は多いよね。
でも・・・、突然、家族が亡くなったり認知症になったりしたときに、どの生命保険会社に生命保険の契約があるかわからないと保険金が請求できない。
そんなときに、一度の問い合わせで契約の有無を確認できるのが「生命保険契約照会制度」なのだ。
つまり生命保険契約照会制度は、生命保険会社の集まりの団体である一般社団法人生命保険協会が一括して加盟各社に契約の有無を確認してくれるのだ。
|どのような場合に活用できる制度なの?
一人住まいのまま亡くなったり、一緒に住んでいても認知症を患ったりして、家族も生命保険契約の存在を把握していないケースが増えていることから、一般社団法人 生命保険協会を通じて、親族等が申し出れば、生命保険会社42社へ保険契約の有無を一括で照会できるのだ。
調査対象となる契約は、照会受付日現在有効に継続している個人保険契約で、死亡保険金支払済、解約済、失効等であるものは含まれない。
照会事由が死亡の場合は、死亡日まで最低3年間は遡って調査することができる。
なお、財形保険・財形年金保険、支払が開始した年金保険、保険金等が据置きとなっている保険は対象外。
|生命保険契約照会制度の流れ
という流れになる。
※「契約の有無」が開示されるだけなので、詳細な保険契約の内容は、各保険会社へ個別に確認する必要がある。契約があった場合は、保険会社のコールセンター等へ問い合わせを行い、保険金を請求する手続きを開始することになる。
|制度を使用するための条件?
生命保険契約照会制度は、保険契約者または被保険者が次のような状態になったときに利用ですることができる。
●平時において死亡した。
●平時において認知判断能力が低下した。
●災害で死亡または行方不明となった。
平時の場合、照会の費用は調査対象となる親族等1件(1名)につき3,000円(税込)で、申請方法はオンラインまたは郵送で対応。
なお、災害時は、費用は無料で、申請は電話で行うことができるのだ。
※平時は災害以外の平時を意味する
|だれが照会出来るのか
平時において死亡した
照会対象者が病気などで亡くなり、生命保険契約の存在が分からない場合は、法定相続人や遺言執行人などの照会申請が可能だ。
申請の際は、照会者の本人確認書類や相続関係を証明する戸籍などが必要。
平時において認知判断能力が低下した
照会対象者の認知判断能力が認知症等により低下し、生命保険契約の存在が分からない場合は法定代理人や任意代理人、3親等内の親族などの照会申請が可能だ。
申請の際は、照会者の本人確認書類のほか協会指定の診断書などが必要です。
災害で死亡または行方不明となった
災害救助法が適用された地域で被災し、家屋等の流失または焼失等により生命保険契約に関する請求が難しい場合、死亡または行方不明となった方の配偶者、親、子、兄弟姉妹が保険加入状況を電話で照会できる。
詳しい手続きの詳細は、一般社団法人生命保険協会の「生命保険契約照会制度のご案内別ウインドウで開きます」を確認できる。
生命保険契約照会制度に関する問い合わせ先
03-3286-2648(生命保険相談所)
【受付時間】
月~金曜日(祝日・年末年始を除く)9:00~17:00
|おわりに
便利な制度ですが、政府広報や生保協会では、
この制度を利用する前にまずは
〇 生命保険証券や生命保険会社から定期的に送付される通知物を探す
〇 預金通帳の保険料の口座振替履歴などを確認する
などを探すことが必要とされており、そのうえで加入状況等が判明しない場合に活用して欲しいと呼びかけている。
<参考>
参考・出典:政府広報オンライン政府広報オンライン
参考:一般社団法人生命保険協会https://www.seiho.or.jp/