見出し画像

「蟻」と「恐竜」の同床異夢「白亜紀往時」

<SF(54歩目)>
「竜蟻同盟」から子どもたちは沢山のことが学べる「白亜紀往時」

白亜紀往事
劉 慈欣 (著), 大森 望 (翻訳), 古市 雅子 (翻訳)

「54歩目」は劉慈欣さんの話題作。「老神介護 劉慈欣 角川書店」と同じ設定。

恐竜と蟻が、それぞれの長所を生かして、短所を補完すると現代人類社会と変わらぬ高度な文明を築き。。。

この話は「あるね!」と思えるくらい劉慈欣さんの科学的なうんちくが沢山出てくる。
「そんなぁ・・・」と思う前に読み進めるとあっと言う前に惹きこまれる。

短篇版(「老神介護 劉慈欣 角川書店」)より深く、ダレていない。

「竜蟻同盟」って言葉には、なんとなく中国の「三国志」を彷彿させるところがあった。

この同盟関係は、まさに「同床異夢」であり、深刻な対立が常に隠れている。まさに人類史のような。

それにしても、強い「筆力」で大技を出すもうまくまとめてしまうところが素晴らしい。

そして、この作品が小中学校の図書館に置かれるといいかもしれない!と感じました。

古今東西のリーダビリティがいいSF作品を小中学校の図書館に置くと、「科学」を目指す子どもがもっと増えるかも。

短篇版の「白亜紀往時」は小学校の教科書に入れても「いいね!」だと思う。

「科学」にも「愛(love)」にも「社会」や「政治」にもかかわる作品で、まさに教科書向きだと思いました。

#読書感想文 #わたしの本棚 #白亜紀往事 #劉慈欣 #劉 #大森望 #古市雅子 #早川書房 #星新一 #白髪三千杖 #中華民族 #兄文明 #中国 #中華人民共和国 #荒唐無稽 #恐竜 #蟻 #貧富の差 #光と闇 #中華SF #SF #SF #文芸 #小説

この記事が参加している募集

読書感想文

わたしの本棚

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?