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美味しいものたちとの出逢い

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美味しいレストランの逸品たち、市場で瑞々しく輝く食材、採れたての魚など、さまざまな美味しさとの邂逅について、忘れずに心にとどめるための備忘録です。
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#今日のおうちごはん

豆と雑穀の食卓〜我が家のゆるゆるローカーボ

豆と雑穀の食卓〜我が家のゆるゆるローカーボ

連休を過ぎ、5月も終わりに差し掛かる頃になると
毎年恒例の、うっすら怖い人間ドックの時期がやってきます。

歳を重ねるというのは、面白味のあることもいくつもあるけれど、気づけば長年使い込んだ心と身体、不調と付き合うこともおのずと増えてくるはずと少なからず実感しています。
天気の違いをこれほど体感することも若い頃はなかったし、
長いこと玄米や雑穀米を取り入れた暮らしを続け、小麦粉にも距離を取り、野菜

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こごみで、春の寿司

こごみで、春の寿司

あくも優しい旬のこごみ。

青、赤取り混ぜてたくさん手に入ったので、
鯛やさよりなどの魚たちに
小ぶりの筍、そら豆など、
家じゅうの旬をかき集めて、
ちらし寿司に仕立ててみました。

その時の旬菜であれば、具は何でも。
野菜や刺身が数種それぞれ少しずつしかない時、
お寿司にしてみると、不思議と心細くありません。

こごみは、巻いた部分を特に念入りに洗ったら塩ゆでするだけ。
筍は下ゆでののち、薄味で

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筍と木の芽の塩釜焼き

筍と木の芽の塩釜焼き

今年の桜の饗宴も、春の雨とともに締めくくりを迎え、
すこし寂しくなりました。

けれど、気づけばずいぶんと日も長くなり、
ひと雨ごとにあたりは暖かくなって、
散歩にはうってつけの心地の良さ。

なかなかゆっくり歩く余裕がないけれど
このやわらかな季節、
大きく手を振ってからだごと楽しみたくなってきました。

4月に入ってからずっと
上ばかりを向いて春を探していた気がしますが、
見れば足元にも。

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弥生の豆いろいろ

弥生の豆いろいろ

随分と暖かい日が増えました。
纏う衣が薄く、少なくなるごとに、
面白いように心も軽やかになっていきます。

この間お正月を迎えたと思ったら、もうじきお彼岸なのだと、
和菓子屋さんのおいしそうなぼたもちでやっと気がつくわたし。

食いしん坊にもほどがあるよ、と半ば呆れつつ…

近所のご住職に
「お墓参りにいけなかったら、遠くからでも手を合わせて思い出すといいんですよ」
と教えてもらったことを思い出し

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八つ頭のおでんと春の香り

八つ頭のおでんと春の香り

最強寒波の報道が各地に物凄い大雪を降らせ、
道路網も麻痺しているようです。
物流が止まってしまう地域もあるそう。

近所でも、出先でも、
会う人会う人と、「寒いですねぇ」と声をかけあう一日でしたが、
陽射しや空気の匂いだけは春遠からじ、
と言いたくなる感が確かにあります。

風邪をひかないように、
今夜はあったかメニューを作りました。
八つ頭のおでん。

八つ頭は、里芋の仲間。

親芋の周りに、小

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