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Helpless Ⅱ
幾つもの 呪いという名の御守り
他者から受けたもの
自ら造り上げたもの
日々の中に 私の中に
それは有り続ける
呪い お呪い
積もれば積もるほど
奥底には何かが滲む
気が付けば
滲んだ存在さえも掬い取り
その全てに生かされている
大切な存在を無下にし
傷をつける毎日
身体と心が苦しいという
とびこむとびおりる
遠く遠くへと
そればかり
手に触れるような距離で
何かが囁き
言葉
感触、生臭さを持った温く無色透明のもの
眠れないので久しぶりにここに来てみる
何も変わることのない空間
私の思考だけが宙を舞う埃のようにふわふわと漂い降り積もっている
古い記憶はどことなく湿気て黴臭い
触れることを躊躇する指先が目に入る
何も書く事がない
暗い部屋でキーボードを打つ手は悴み
水分を失った手の甲が何かを訴えている
そう
私はこの状態でも生きてしまえている
穀潰しのように枯れようとも生きていける環境を自ら選び作り身を置