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● よくわからない成分名やイメージに惑わされず、安全安心に化粧品を選択できるように情報発信しています。 ● 要注意な成分解説など化粧品選びに役立つ情報を毎週日曜日LINEでお届け中→登録は https://lin.ee/0uMUIzd から

マガジン

  • 化粧品の要注意な成分

    多くの化粧品に入っている要注意な成分に関する記事をまとめています。 健やかな肌と健康を守るため、化粧品を選ぶときに参考にもらいたいです。

  • 本当のクリーンビューティー

    オーガニックコスメな無添加コスメ、ナチュラルコスメなど、たくさんの種類の化粧品がありますが、本当にクリーンな化粧品ってどういうことかについて書いた記事をまとめています。

  • マイクロプラスチックのこと

    たくさんの化粧品に入っているマイクロプラスチックのこととその影響について書いた記事をまとめています。

記事一覧

化粧品成分:シルクパウダーが喘息の引き金に?

化粧品にも使われるシルク化粧品の成分は1万種類以上もあることを知っていますか?しかも、新しい成分もどんどん開発されています。 より使用感がいいもの 目新しいもの…

化粧品に入っているPEGとPPGは安全?

ほとんどの化粧品に入っている成分お気に入りのスキンケア製品に「PEG」や「PPG」という成分が入っていませんか?非常に多くの化粧品に使われているので「使っているほと…

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10日前
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シャンプーに入っているベヘントリモニウムクロリドは安全?

そのシャンプーは安全?今使っているヘアコンディショナーやトリートメントの全成分を見てみてください。「ベヘントリモニウムクロリド」という成分が入っていませんか? …

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2週間前

ほとんどの「ナチュラルコスメ」にアレルギー成分が入っている事実

「ナチュラルコスメ」の90%にアレルゲン成分世界的に天然由来を多く配合したナチュラルコスメやオーガニックコスメが人気です。こういった化粧品は「肌にやさしい」と表示…

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2週間前
1

乾燥肌対策のために知っておきたいこと

52人の乾燥肌がスキンケアで改善中度から重度の乾燥肌の人52人を対象にした調査があります。 その調査では、乾燥肌を訴える患者をランダムに選出。保湿剤を使うグループと…

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2週間前
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クルエルティフリーの化粧品:動物実験の真実とよくある5つの質問

クルエルティフリーとは「クルエルティ」は「残虐な行為」を意味する英単語「Cruelty」のこと。「フリー」は「(それから)解放されている」という意味。つまり、クルエル…

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3週間前
4

天然由来の精油はサステナブル?

世界中で人気の精油より自然でサステナブルな選択肢が好まれる時代。人工的な香料に代わって精油が世界中で人気です。 2022年の世界における市場規模は、約210億ドル(約2…

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3週間前
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変性アルコールが化粧品に入っている理由

化粧品に配合されるアルコール変性アルコールは化粧品に配合されることがある成分。変性アルコールに限らず、スキンケア製品において何らかのアルコールが配合されている…

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3週間前

化粧品に入っているソルビン酸Kは肌によくない?

ソルビン酸Kとはソルビン酸Kは「ソルビン酸カリウム」のこと。スキンケア、メイクアップ、ボディケア製品に使用される防腐剤です。また、食品でも保存料として使用されま…

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3週間前

化粧品成分の経皮吸収と浸透の違い

複雑な経皮吸収の仕組みさまざまな物質が皮膚から吸収されると言われています。しかし、化学物質などの皮膚吸収の仕組みは単純ではありません。どんな成分でも同じように…

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4週間前
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BGが多くの化粧品に入っている理由と安全性

BGとは化粧品の全成分表にはBGと記載されている成分。正式な名称は「ブチレングリコール」または「1,3-ブチレングリコール」といいます。トウモロコシやサトウキビ、また…

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1か月前
4

スキンケアで重視すべきはpHバランス

pHとはpHは「ペーハー」や「ピーエイチ」と読みます。水素濃度を示す値で、水素イオン指数とも言います。物質を溶かした液体の酸性やアルカリ性の程度を表します。 1~6…

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1か月前
4

化粧品に入っているEDTAの役割と環境への影響

EDTAとはEDTAはの正式名称はエチレンジアミン四酢酸。エデト酸と呼ばれることもあります。スキンケアやボディケア製品によく含まれる水溶性の成分です。 複数の種類のEDT…

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1か月前

ニキビに効く?サリチル酸の効果とリスク

サリチル酸とはサリチル酸はベータヒドロキシ酸(BHA)に分類される酸のひとつ。化粧品では防腐剤として配合されています。また、皮膚をはがし、毛穴をクリアに保つ効果が…

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1か月前
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赤ちゃんのスキンケアに精油は安全?

精油とは精油(エッセンシャルオイル)は、植物から抽出された香り成分だけを高濃度に凝縮したもの。「油」という文字が含まれていますが、オリーブオイルなどのような「…

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1か月前
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アレルギーのリスクがある4つの化粧品成分

身近にあるアレルギーの可能性私たちはさまざまなものに囲まれて生活しています。日用品や衣服、家具、洗剤、化粧品。実はそれらに含まれる無数の物質のうち、3,700以上の…

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1か月前
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化粧品成分:シルクパウダーが喘息の引き金に?

化粧品成分:シルクパウダーが喘息の引き金に?


化粧品にも使われるシルク化粧品の成分は1万種類以上もあることを知っていますか?しかも、新しい成分もどんどん開発されています。

より使用感がいいもの

目新しいもの

消費者が喜びそうなもの

そんなさまざまな目的で、無数の原料が化粧品の成分として使われています。
シルクもその一つ。
そう、洋服などで使われる蚕の繭です。それを細かくパウダー化したものが、化粧品でも使われているんですね。
テカリを

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化粧品に入っているPEGとPPGは安全?

化粧品に入っているPEGとPPGは安全?


ほとんどの化粧品に入っている成分お気に入りのスキンケア製品に「PEG」や「PPG」という成分が入っていませんか?非常に多くの化粧品に使われているので「使っているほとんどの化粧品に入っている」なんていう人もいるかもしれません。

でも、これらの成分は一体何なのでしょうか?どうして入っていて、なぜこれほど人気なのでしょうか?

PEGとPPGは姉妹のような関係PEGは「ポリエチレングリコール」の省略

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シャンプーに入っているベヘントリモニウムクロリドは安全?

シャンプーに入っているベヘントリモニウムクロリドは安全?


そのシャンプーは安全?今使っているヘアコンディショナーやトリートメントの全成分を見てみてください。「ベヘントリモニウムクロリド」という成分が入っていませんか?

ベヘントリモニウムクロリドはキャノーラ油と同じ菜種から抽出される成分。動物由来ではないため、ヴィーガンのヘアケア製品にも配合されます。また「天然由来成分」として使用されています。
髪の縮れやパサつきを防ぎ、まとまりのある柔らかい髪に仕上

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ほとんどの「ナチュラルコスメ」にアレルギー成分が入っている事実

ほとんどの「ナチュラルコスメ」にアレルギー成分が入っている事実


「ナチュラルコスメ」の90%にアレルゲン成分世界的に天然由来を多く配合したナチュラルコスメやオーガニックコスメが人気です。こういった化粧品は「肌にやさしい」と表示されることも多いですよね。
でも、実際はどうなのでしょうか?

スタンフォード大学医学部の3人の皮膚科医による2022年の研究で、「ナチュラル」と記載されたスキンケア製品のほとんどにアレルゲンが含まれていることが示されました。

対象と

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乾燥肌対策のために知っておきたいこと

乾燥肌対策のために知っておきたいこと


52人の乾燥肌がスキンケアで改善中度から重度の乾燥肌の人52人を対象にした調査があります。
その調査では、乾燥肌を訴える患者をランダムに選出。保湿剤を使うグループと使わないグループに分けて、保湿化粧品による乾燥肌改善効果が調べられました。

開始から2週間後、肌の状態を比較。すると、1日2回保湿剤を使ったグループでは、肌の赤みや見た目のかさつきに明らかな改善が見られました。
また、参加した患者の

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クルエルティフリーの化粧品:動物実験の真実とよくある5つの質問

クルエルティフリーの化粧品:動物実験の真実とよくある5つの質問


クルエルティフリーとは「クルエルティ」は「残虐な行為」を意味する英単語「Cruelty」のこと。「フリー」は「(それから)解放されている」という意味。つまり、クルエルティフリーとは残虐な行為が行われていないことを表しています。

化粧品では動物に対する残虐な行為を指し、「動物実験が行われていないこと」を意味します。

なぜ動物実験がいけないのかアメリカの動物保護団体PETAによると、そこには5つ

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天然由来の精油はサステナブル?

天然由来の精油はサステナブル?


世界中で人気の精油より自然でサステナブルな選択肢が好まれる時代。人工的な香料に代わって精油が世界中で人気です。
2022年の世界における市場規模は、約210億ドル(約2兆8350億円)とも言われ、2032年までに440億ドルに倍増すると予想されています

精油とはエッセンシャルオイルとも呼ばれる精油。一般的に「天然の香りと風味を保持した濃縮植物エキス」と定義されます。さまざまな花や果実、樹木など

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変性アルコールが化粧品に入っている理由

変性アルコールが化粧品に入っている理由


化粧品に配合されるアルコール変性アルコールは化粧品に配合されることがある成分。変性アルコールに限らず、スキンケア製品において何らかのアルコールが配合されていることはよくあります。

エタノールを筆頭に、肌によくないのでは?というネガティブなイメージも多いアルコール成分。でも実際には、種類によって大きな違いがあります。中には保湿やトーンアップ効果など嬉しい効果を期待できるアルコール成分もあります。

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化粧品に入っているソルビン酸Kは肌によくない?

化粧品に入っているソルビン酸Kは肌によくない?


ソルビン酸Kとはソルビン酸Kは「ソルビン酸カリウム」のこと。スキンケア、メイクアップ、ボディケア製品に使用される防腐剤です。また、食品でも保存料として使用されます。

ソルビン酸は、ナナカマド(Sorbus aucuparia)の実に含まれる天然の化合物。しかし、商用で使用されるソルビン酸のほとんどは合成で製造されています。

ただ、「合成成分だから悪者」というわけではありません。合成で作られた

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化粧品成分の経皮吸収と浸透の違い

化粧品成分の経皮吸収と浸透の違い


複雑な経皮吸収の仕組みさまざまな物質が皮膚から吸収されると言われています。しかし、化学物質などの皮膚吸収の仕組みは単純ではありません。どんな成分でも同じように吸収されるわけではなく、体内にとどまる量や時間、体内での反応にも違いがあります。

また実際には、化粧品成分の経皮吸収の計測方法はまだ不安定。成分ごとの確実な経皮吸収性を測ることが難しいのが実情です。

少しずつ安定した計測方法が提案されて

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BGが多くの化粧品に入っている理由と安全性

BGが多くの化粧品に入っている理由と安全性


BGとは化粧品の全成分表にはBGと記載されている成分。正式な名称は「ブチレングリコール」または「1,3-ブチレングリコール」といいます。トウモロコシやサトウキビ、または石油を蒸留して得られる有機アルコール。無色で粘性のある水溶性の液体です。

一般的に皮膚への刺激が少ない安全な成分として知られ、多くのスキンケア製品に使われています。近年は、肌への刺激が強めのPG(プロピレングリコール)の代わりに

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スキンケアで重視すべきはpHバランス

スキンケアで重視すべきはpHバランス


pHとはpHは「ペーハー」や「ピーエイチ」と読みます。水素濃度を示す値で、水素イオン指数とも言います。物質を溶かした液体の酸性やアルカリ性の程度を表します。

1~6が酸性、7が中性、8~14がアルカリ性。指数が1の場合が酸性度がもっとも高く、14の場合にアルカリ性度が一番高くなります。また、水のpHは7前後で中性とされています。

肌が弱酸性と言われる理由肌の正常なpHバランスは5.5前後。中

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化粧品に入っているEDTAの役割と環境への影響

化粧品に入っているEDTAの役割と環境への影響


EDTAとはEDTAはの正式名称はエチレンジアミン四酢酸。エデト酸と呼ばれることもあります。スキンケアやボディケア製品によく含まれる水溶性の成分です。

複数の種類のEDTAがありますが、化粧品ではEDTA2NaとEDTA4Naがよく使用されます。この二つの主な違いは分子の構造とpH値。化粧品への配合の目的は同じです。

化粧品では主にキレート剤としてEDTAは配合されます。その他にも防腐効果や

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ニキビに効く?サリチル酸の効果とリスク

ニキビに効く?サリチル酸の効果とリスク


サリチル酸とはサリチル酸はベータヒドロキシ酸(BHA)に分類される酸のひとつ。化粧品では防腐剤として配合されています。また、皮膚をはがし、毛穴をクリアに保つ効果が。そのため、皮膚科で処方されるニキビ用塗り薬に配合されることもあります。
適切な濃度で配合されている場合、軽度のニキビ(黒ずみや白斑)に効果が期待できます。また治療だけでなく、ニキビや吹き出物の予防にも適しているとされています。

サリ

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赤ちゃんのスキンケアに精油は安全?

赤ちゃんのスキンケアに精油は安全?


精油とは精油(エッセンシャルオイル)は、植物から抽出された香り成分だけを高濃度に凝縮したもの。「油」という文字が含まれていますが、オリーブオイルなどのような「油」とはまったく異なる物質です。

ほとんどの場合、小さなガラス瓶に入って販売・保管される精油。そのガラス瓶1本には何種類もの天然の化学物質が含まれています。含まれる物質の種類や濃度によって、それぞれの精油の香りを作り出しているのです。

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アレルギーのリスクがある4つの化粧品成分

アレルギーのリスクがある4つの化粧品成分


身近にあるアレルギーの可能性私たちはさまざまなものに囲まれて生活しています。日用品や衣服、家具、洗剤、化粧品。実はそれらに含まれる無数の物質のうち、3,700以上の物質が接触性アレルギーの原因として特定されています。

アメリカやヨーロッパでは、全人口の12.5%から40.6%の人が1種類以上の物質にアレルギー反応を示すという報告もあります。

また、アメリカ人の24%の人は、一生に一度はアレル

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