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「なんで好きなの?」愛の根拠は時間かも、というお話。
✨この記事はこんな人におすすめ✨
・「好きな人のために頑張る」と思っていたけど、本当に相手のことを好きなのか分からなくなってきた
・私と一緒にいないほうが、相手は幸せになれるのでは、と不安
・セクシャルマイノリティで、「好き」の形に身近な人のロールモデルがなく、漠然とつらい
暴力や暴言、情緒不安定に悩む女性のための情報発信団体・Co3代表のさりたも(高本紗理菜)です。
▼Co3のホームページ(元気! やる気! 未完成!)
https://co3.rest/
noteでは、女性がより自分らしいコミュニケーション方法を取るためのヒントをお伝えしています。
今回のテーマは「恋愛感情ってなんだろう?」というお話です。
結論からいうと、私は、恋愛感情、なんてものは存在せず、そこにはただ、時間だけが存在するのだ、と考えています。
……結論だけ言ってみるとなんのこっちゃ分かりませんね。ちょっと説明させてください。
恋愛感情って、なんだかあやふや
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皆さんは、恋愛感情って何だと思いますか。
どんな条件で「この人のことを好きだ」と思うんでしょうか。
世の中には、たくさんの「人を好きになるカタチ」がありますよね。
異性愛、同性愛、バイセクシャル、パンセクシャル、ポリアモリー、アロマンティック、デミロマンティック……。いろいろな「人を大切に思う方法」が、全て「愛」という言葉のもと一括りにされていると、なんだか少し、混乱します。
「なんでこの人のこと、好きってことになってるんだっけ」
「もっと好きになれる人がこの世に存在するかも」
「この気持ち、”好き”ってことでいいんだっけ」
「この人に私は、何も与えられてない。なのに、なんで好きだって言ってくれるんだろう?」
そんな気持ちになったりします。
そもそも、気持ちや感情は、持続しないもの。
「この人となら、一生楽しい気持ちでいられそう!」と思った次の日、大喧嘩して「一生顔も見たくない」なんて思ったりすることって、「あるある」ですよね。
愛なんてなくても、絶対にそこに存在するものが「時間」
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「愛」に根拠を見出そうとすると、私たちは悩みます。
スペックが高いから好き。
メリットを提示できるから愛してもらえる。
一緒にいて落ち着くから好き。
趣味が合うから一緒にいる。
じゃあ、スペックが低くなったら別れるのか。
メリットを提示できなくなったら終わりなのか。
不安が続く時期は別れるのか。
趣味が変わったら離れるのか。
多分、愛し合っているカップルであれば「そんなわけない、この人とはどんな荒波があったとしても、一緒にいたい」と思うはずです。
じゃあ、何を根拠に、一緒にいたいと思うんだろう。
どんなあなたでもいいって、極論、あなたじゃなくてもいいってことなんじゃないの?
そんなふうに思うこと、ありませんか。
その疑問を解決するのが「時間」です。
時間の積み重ねだけは、置き換えができない
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人間には、時間を生み出すことはできません。どれだけ高いスペックやメリットを持っている人でも、1日を48時間にすることはできませんよね。長い時間の積み重ねは、それだけで、スペックやメリットを上回る、ある種の「破壊力」「強引な説得力」を持っているのです。
なぜ愛するのか。
なぜなら、ずっと一緒にいたから。
これは、いっけんフワッとしていて、軽い理由に聞こえるかもしれません。
でも実は、こんなに「根拠のある」言葉もないよな、なんて私は思います。
だからこそ、人間は、恋愛が始まってから時間が経っていない期間は「恋愛ホルモン」を放出し、この人のことを愛しているに違いないと「錯覚」するのかもしれません。よく言いますよね、3年目ぐらいまでは恋愛ホルモンが出るなんて。
3年も経ったら、もうかけがえがなさすぎて離れられないよね。そんなポジティブな言葉に変換してみると、3年の「ボーナス期間」も、ただただ嬉しいだけに思えてきませんか。
DVと「愛」との関係は?
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ところで、Co3はDV的な言動に悩む女性のための発信団体です。
どうして、Co3が「愛とは……」というような、やや壮大なテーマについて考えるのかというと、これには理由があります。
それは「夫婦って、結局一緒にいる意味あるの?」という疑問に答えるためです。
自分の機嫌を自分で取れる人は、根本的に他人が不要では?!
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自分の機嫌は自分で取る、という言葉があります。
健全な人間関係になくてはならない心がけとして、多くの方が耳にしたことのある言葉ではないでしょうか。
ASOBOiSMちゃんもそう言っています(さりたもは日本のフィメールラッパーが好き)
でも、私は昔、この言葉を聞いたとき、強く困惑していました。
というのも、つらいとき、悲しいときって、夫婦で支え合う絶好のチャンスなのではないか、と思っていたのです。
どんな苦しみも、パートナーに頼らず、自分で解決してしまったら。
そんなの、なぜ結婚したのか分からない。
人は一人では生きられないって、よく言うのに。
しんどいときは、パートナーに頼るべきなんじゃないの?
そうじゃないなら、なんで一緒にいるの?
もしかして……「入籍」って、本当は一緒にいなくてもいい人たちが、「生活費安くなる」とか「育児に便利」とか「無料かつリスクの低い性行為ができる」みたいな理由で、偶然利害が一致して、同居しているだけ?
そう、さりたもは頭でめちゃくちゃぐるぐる考える人です
そんなの、寂しすぎるでしょ!! つらすぎる!!!
そんなふうに思っていました。
夫婦は別に、支え合わなくていい
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なんとなく、私の言葉に「そうじゃないよ」と言いたくなりませんか。支え合うのが夫婦だよ、支え合うのはいいんだよ、と。
でも、私はやっぱり、夫婦が支え合うのは良くないと思うのです。
というのも、「夫婦は支え合う」というアイデアを拡大解釈していくと、それはいずれ、以下のようなDV的思考に発展するからです。
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①夫婦は、助け合うべきだ
↓
②つらいことがあったとき、その人の配偶者は、その問題を解決するべきだ
↓
③自分がつらい気持ちになっているかどうかを、配偶者は常にチェックするべきだ
↓
④つらいことがあるのに、配偶者が解決に向けて動いてくれない場合、その配偶者は悪いことをしている
↓
⑤悪いことをしている配偶者には、不機嫌や暴言、暴力などの形で罰を与えても構わない
もちろんこれは、極論ですし、論点が少しずつすり替わっている、よくない論の通し方です。でも、不機嫌になったり、八つ当たりをしたりする人って、こういうことをウッスラ考えていたりしないだろうか、と思うのですが、いかがでしょう。
夫婦で助け合おう、という考えは、「助け合うべきだ」という考えに、簡単に切り替わってしまう。
そもそも、ぶっちゃけてしまうと、助け合うべきだ! と言いながら、相手を平気で傷つけてしまう、過去の私のような人間に、誰かを「助ける」ことはできませんよね。
そう考えてみると、夫婦は支え合うべきという「ルール」は無視したほうが、トラブルの起きるリスクが低まるわけです。
支え合いではなく「ときどきお手伝い」ぐらいでよい
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「それだとやっぱり、寂しい」。分かります。
私たちは、困ったとき、お互いに手を差し伸べあいたくなります。人間って、そういうものです。その気持ちごと否定するのは、ちょっと不自然だと思います。
思うに、支え合う、という言葉は、要求されるタスクとして重すぎるのです。
支え合う、助け合うのは、難しいときもある。だから、手伝い合う、ぐらいの距離感がよいだろう、と私は思っています。
私は、自分で自分を幸せにできる。
相手も、自分で自分を幸せにできる。
その人の前で、私は嘘をつきたくないし、自分らしい自分であり続けたい。
その人も、私と一緒にいるとき、その人らしく過ごしてほしい。
だから、相手がハッピーになるための「お手伝い」を、ときどきすることもある。
それくらいの距離感だと、人はそこまでしんどいな〜と思わず、関係性を長く続けられると思います。
待てよ?じゃあそれってやっぱり、誰といても一緒ってこと?
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さて。そこまで理解した過去の私は、思いました。
「じゃあもしかして、”自分で自分の機嫌を取る”ことができる人同士であれば、夫婦って極論、誰と一緒にいても同じでは?」
私は典型的なDV女性でした。
夫には「さりたもがいないと生きられない」と思ってほしかったのです。
共依存の関係を作ることで、私とあの人が一緒にいなければならない理由を必死で作っていたのに、それがなくなったら、どうなっちゃうの?
どうしてみんな、私にとっての「大切なひと」は、この人だ! って確信していられるの?
どうして夫が、私を愛するだろうと確信していられるの?
それから、私はなぜ、夫のために人生を変えようと、必死で努力しなければならないの?
その根拠に「時間」という要素を見つけたとき、私はようやく安心しました。
一緒に長い時間を過ごした。
これ以上の「愛」の根拠は、ない。
私たちが一緒に過ごした時間は、誰にも疑いようがないくらい、事実。
だから、愛されているし、愛している。
ようやく私はそこで、胸を張って「好きだからいいんだ」と言えるようになったのです。
長い時間一緒にいた=これからも一緒にいる、ではないけれど。
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もちろん、長い間一緒にいたからといって、その人とあなたが、これからも未来永劫一緒にいられるとは限りません。なんらかのきっかけがあって、離れてしまうこともあるでしょう。
ただ、その人とあなたのなかに、なんらかの強い絆が存在することは確かです。
私のなかに、あの人がいる。
あの人のなかにも、私がいる。
そんなふうに確信させてくれる「時間」って、やっぱり素敵なものだな、と思うのです。
おわりに
というわけで今回は、愛の根拠について考えてみました。
なんで一緒にいるの? と悩んでいるどなたかの参考になれば、これほど嬉しいことはありません。
Co3では、コミュニケーションに悩む女性のために、さまざまな角度から情報発信をしています。面白いこと言ってるかも、と思われた方は、ぜひフォローいただけると嬉しいです。ニュースレターでは毎週の配信内容や、お悩み相談も受け付けています🤗
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そんな感じで、愛ってなに? というお話でした。
それではまたお会いしましょう!
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