まわりの都合にすぎない男性のわたし、わたし自身である女性のわたし。

後から振り返ってみると
どこからどう見ても
わたしは男性として生きるには
向いていなかった


気持ちの問題、心の性別ってことじゃなく、そもそも身体が成人男性のそれではなかった。



性同一性障害/トランスジェンダーについて説明するとき、
身体の性別、心の性別、
という二分法が使用されていて、
まぁそれは当事者のあいだでも密かに疑問視されていたりするものなのですけれど。



わたしの場合、
もはや『心は女性』とか言っていられるレベルではなく、
『身体が男性化しない』
という明白な症状を抱えていた。



後から振り返ってみると、
身体そのものが明らかに半分以上女性なのに『出生時におちんちんが視認されたこと』だけを根拠に男性として生きることを強いられていた。そんな状況でしたね。




出生時におちんちんが視認されれば、
それはその後、第二次性徴を経て成人男性の男性器に育つはずだ、という一般論は99%以上の確率で当たっているんですけど。



1%よりもはるかに低い確率で
『おちんちんが成長せず、成熟した男性器にならなかった』場合
については誰も何も知らない。



ほんとうに
これは『誰も何も知らない』のだと
想定するべき場面であり。


だから、
医者に相談しても、
ほんとうのほんとうは
医者だって何も知らない。


でも、
大概の医者は偉そうにするものだからね。
思春期になっても、
20歳になっても、
男性器が成長せず射精能力が発現しない、という相談を受ければ、まずまちがいなく、
『それなら男性ホルモンを投与しましょう!』
という診断になるでしょうよ!







それをしてたら
いまのわたしは
存在していない!






実際にわたしがとった
『処方』というか『戦法』は
①医師にも誰にも相談などせず
②両親および実家の宗教団体と縁を切る
ことでした。



これも、
『後から振り返ってみると』
なんだけど。
思春期になっても、
20歳になっても、
いまだに精通が起こらず
射精能力が発現しなくても
それほど悩まずにいられたのは
ようするに
『女性として』性的快感を味わっていたからですよね。
それは絶対に、絶対に守り抜かなくてはならない生涯の秘密だと思っていたのですが。
『後から振り返ってみると』
女性としての性的快感を知っていたから、
男性として不完全なことに、
それほど悩まなかったわけですね。




そして、
ここまで話が整理されると、
もはや話の向きが“逆”になるよね??




つまり、
ここまで『男としては不完全だし不自然』な状態でありながら、それでも女性として生きることなど思いもよらなかったこと。
何があろうと、どれだけ重大な偽装を隠し持ってでも、とにかく男性として生きてゆくしかない、とまで思い込んでいたのは、
いったいなぜなのか??
という話になる。




なぜなのでしょうか??




はっきり言えば、
それが
『宗教の洗脳』
というものなのです。




宗教の教義そのものには、
性同一性障害その他LGBTについて触れた箇所など、ひとつもない。
でもさ、洗脳ってのは、
明文化されたものよりも、
水面下で、一種の常識とか思い込みとして機能しているもののほうが、よほど強力なのですよ!?




両親や、教団の人々にとって。
わたしが『男性である』という事実から、直接的な利益を得ているわけではない。
それにもかかわらず、
『性同一性障害などという』
『異常者がいるのは許せない!』
という独善性だけは、
ものすごく強くありますから!




教団自身が、一般社会から見れば、異常なカルトであり、迷惑行為(※勧誘活動)の常習犯にしか見えないのにもかかわらず、教団内では異様なくらいに同調圧力が強くて。




外から見ると、
れっきとした『異常者集団』なのにもかかわらず、
内部では、
彼ら自身は
『普通であること』を
過剰に重視しているわけです。




そんな世界観のなかにいるかぎり、
性転換、なんて
『大それたこと』は
思いもよらない!!!!





かわりに、
その時点でわたしが得ていたインスピレーションは
『教団と縁を切ること』であり。




これまた
『後から振り返ってみると』
ですけど。
そのインスピレーション、
最高でしたね✨✨✨





2019年6月、
(つまり夏のはじまりの時期に)
ほんのたったの、引っ越し1回だけで、
両親とは生涯二度と会わないことが確定。
その瞬間、
『男性でいる』
義務ではなくなり、
2019年の、
その夏の終わりには
『もう男性ではいられない』ことを
わたしは理解しました。
(※性別を維持できない、という表現を使ってました)




2019年秋から下調べを始めて、
2020年から女性ホルモン開始。
というふうに、
いままでの記事で説明してきましたけど。





それすらも、
『後から振り返ってみると』
思春期の第二次性徴の時期から
女性の性欲を貪っていたので、
その意味では、
思春期の時点から
とっくのとうに、
あたしは女になっていて、
女性化1年生ではなかったわけですよ!?




それにしても、
なんでこんな重要なことを
『後から振り返ってみる』まで
気づかないんだろうか??




まさにそれが。
『思い込み』とか『常識』とか言うものの、恐ろしさなのですね。




①この子は男の子だ
②性同一性障害などという異常者は存在していてはならない




このふたつの“理念”に
“感染”させられていただけだって、
いまなら分かります!



(専門用語では“内面化”、“内在化”などと呼んでいますね)




つまり、
わたしのことを
①男性であり
②男性のままでいなくてはならない
と思い込んでる連中を
(※縁を切る、という形で)
一掃できたから、
わたしは女性になれました💖




わたしが男性であるか女性であるかは
わたしにとっては
まさに『それが人生そのもの』だ。



ひきかえ、
どれほど身近にいようと、
第三者にとっては、
わたしの性別など、
究極的には『どうでもいい』わけで。



それにもかかわらず、
なぜか、
『発言権だけは持っている』
というのは、どこからどう見ても理不尽そのものですね。そういう理不尽が、この世には(とくに日本には)多いですよね??
だからわたしは
この世(とくに日本)が大キライです。




男性時代には、
『生まれつき宗教団体のなかにいる』
という形で、
たくさんの人間関係を保有させられましたけど。




女性として生きている今では、
本当の本気で、
人間関係は最小限しか要らない。




とくに、
わたしについて
なにか権限を持っているかのように勝手に思い込むような輩は、
ひとりも寄ってくるな💢💢💢
──────そんなスタンスであたし、
これからは生きてゆきます💖




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