お金から目を逸らすアーティストでした②

もちひで(写真家・ミュージシャン・アパレル運営・脱サラリーマン)

2021年3月6日 20:00

前回の記事の続きです。

ギリギリの中の音楽活動

前回の記事にも書きました。

僕の周りには
お金に詳しい人がいなかったので
当たり前なのですが、
お金との付き合い方が
わかりませんでした。

お金が溜まっていかないのは必然的で、
死活問題なのに、
調べることもせずに

「そういうものだ」

と思考停止していたのです。

この、「そういうものだ」が
僕たちの未来を左右するものなのだ
と今だからこそ言えます。

気がつくとたまにくる
保険料や住民税に泣きつつも
支払うためにバイトに時間を割き

音楽活動に時間を使うよりも
バイトに時間を使う方が多かったです。
周りのほとんどのバンドマンが
そんな状況でした。

全く違和感に気づかなかったリボ地獄

僕たちはお金に関して無知で、
請求されるお金に
疑いを持ちませんでした。

今思えば人生初めての買い物は
リッケンバッカー（ギター）でした。
20万円弱の買い物でした。
その次に移動用の中古の車です。
それは10万円くらいでした。

よくわからない状態で、
なんとなく説明を受け
リボ払いって便利だなと
思った記憶があります。

そんなノリでカードを作り
はじめてのお買い物
ドキドキしながら高額な買い物を・・・

買った当初の心境を覚えています。

「え？こんな簡単に高額なお買い物できるの？」

そして、口座引き落としの日
「え？こんだけしか引かれてないんだ？
よっしゃばんばん買い物できる！」

1ヶ月に引き落とされる額が
3、4000円だったので
楽勝だと思っていて

実際1ヶ月の返済金額が
1000円未満しか返せていないことも知らず
地獄にはまっていることには気づかず
なんと28歳くらいまで
8年くらい利息？！払ってました。

その時、リボ払いの恐ろしさを知りました。
あ！地獄じゃん！と・・・

実は多重債務者だった自分

ローン組んで買い物したりすること
まさか借金している感覚なんて
ありませんでした。
これに関しては
30歳過ぎても気づいていませんでした。

奥さんに言われ、
ドキッとしました。
言われてみればそうだよなって・・・

そして、僕は全くの盲点だったのが

奨学金

これ、完全なる借金返済だったのですね。
僕の場合は400万の返済をしていました。

毎月どれだけ頑張っても、
貯まらないわけですね。

そんなこともあり、
お金がないバンドマンの出来上がりです。

今から、過去に戻って
あの頃の自分を
救い出してあげたいですね。

選択肢を増やしたいと思った日から動き出した

会社勤めをしていて、
チームリーダーになり
メンバーのことで悩みがたくさん増え、
YouTubeで鴨頭さんの講演聞いたり
キンコン西野さんの放送を聞き始めたんですよ。

そんな中で、Voicyの存在を知り
仕事中はずっと音声メディア聞きながら
勉強しつつ仕事してました。

自分の知らない世界で
活動している人がたくさんいて、
その中でよく聞くのは
イケハヤさん、しゅうへいさん、
澤円さん、大河内さん、ワーママはるさん

その人たちの発信を聞いていたら、
選択肢を自由に選べることこそ
幸せなんだということが
わかってきたんです。

僕もお金に対して拒否反応を持たずに
ちゃんと向き合ってみよう。
自分のコンテンツ作りをしてみよう。

そんな気持ちになりました。

そんな中、何か自分で始めたいと思い
コロナという大変な時期だったのですが
会社を辞めました。

辞めてからは本当に大変でした。
失業手当はもらうまで時間もかかるし
特に保険料、税金の支払いの金額は
殺しに来てるのではないかと
国を恨みたくなるくらいでしたね。

そこからなんです。
少しづつお金の勉強し始めたの。

でも今思うといい経験でした。
極限まで切り詰めた生活の中で、
お金のことを真剣に勉強できたので。

確定申告チャレンジをしてからの心境

自分とは関係のないことだと
見て見ぬふりをしていたのですが、
プロのミュージシャンとして
収益を得たこと。
ちゃんと整理して、
確定申告にチャレンジしてみたんです。

それからというもの、
色々なことが見えてきて
給付金のことや、補助金のこと。
経費のこと。
フリーランスとして
気にしなくちゃいけないことが
増えてきました。

これは今までよりも情報量も増えて
本当に大変なのですが、
当の本人は楽しんでます。
なぜかというと
「生きている実感」
があるからです。

小さい頃から、
できなかったことができる歓びを
感じやすくて、
自分のレベルが
上がっていくことが楽しいです。

そして、レベルが上がれば
自然と見えてくるものがあるので、
あの頃の僕のような状況にいる人たちに
少しでも参考になるような
発信をしていきたいです。