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さあ、湘南暮らしを始めよう!

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湘南暮らしのポイントになるようなクリエイターさんの記事をまとめています。暮らし方のトピックを集めていきたいと思います。
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記事一覧

家づくりで最初に誰に出会うべきか

家づくりで最初に誰に出会うべきか

家づくりを始めるときに誰からスタートするかは本当に大事です。家づくりに関する書籍などもたくさん出ておりますが、何も知らない方がほとんど。最初の一歩が皆さんにとっての家づくりの全てになりますので、まずは自分に合った方向性がどれだけあるのかを知っておくのは良いことだと思います。

1)不動産:窓口は不動産

不動産から業者を紹介されるケース。建築条件付きにもなると土地とはいえ、建物が付いてくるので感覚

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家づくりで皆さんが知らない現場のはなし

家づくりで皆さんが知らない現場のはなし

建築士として工務店の現場監理で15年、最近では建設保険評価員として現場検査も行っていますが、お客様には見えていない現場の姿があります。

それは数値では現れないもの

Xなどでの家垢さんの間ではC値など室内環境の数値で盛り上がっておりますが数値では出てこない家づくりに対する心の度合いというものがあります。例えば過去の現場検査ではこんなことがありました。

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設計料が見えるか見えないかの違いについて

設計料が見えるか見えないかの違いについて

よく話題に上がる「敷居が高いイメージの設計料」についてジャブ的にトークしてみたいと思います。

敷居ってなに?

設計業を長年している自分にとってもはっきり言ってよくわかりません。お客様の線引きをしたこともないですし、設計料が高い!(工事費の7−8%くらい)とも言われたこともありません。おそらく俗に言われるこの言葉は設計料が500万以上でさらに色々追加項目ある!なんて経験された方の言葉が1人走りし

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鎌倉の土地には風致(植栽義務)の落し穴

鎌倉の土地には風致(植栽義務)の落し穴

敷地面積20% 植栽計画の大穴 長年の設計の壁

鎌倉市には駅前、旧市街地などを除くほぼ住宅地の全域で風致地区エリアが指定されています。緑豊な鎌倉の景観を維持する目的で個人的には賛成です。規制のないエリアなどでは敷地がコンクリートで覆われることで地面が熱を持ちエアコンが効かなくなる、また雨水が土壌に浸透せず河川や下水道にも負担がかかり河川災害リスクや下水道代のコストアップなども人間の生活に形を変え

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間違えないためのHM・ビルダー選び

間違えないためのHM・ビルダー選び

世の中色々なハウスメーカーやビルダーがあり、外観スタイルや内部の仕様、坪単価など自分の価値観に合ったところを探されていると思います。そんな中で比較するポイントで意外な重要だと思われることをお伝えできればと思います。とはいえ絶対ではないのであくまでご参考まで。

ハウスメーカーさんは営業職が前線にいるので現場までの連携力が鍵

対応力が良い営業さんが担当になるとワクワクしますよね。但し営業さんが前線

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管理者は現場にいない、が管理費はかかる

管理者は現場にいない、が管理費はかかる

HMの家アカさんの悩みを聞いていると現場管理者が現場に来ない、設計者ももちろん現場に現れないから図面と違う仕上げになっていても会社の上司にはスルーされたなんてこともあり、本当にそんなことありえるのかなと思っていました。想像以上にそんな事例は多いようです。それでもお客様は現場管理費というものをしっかり払っています。

人手不足で1人で十何現場も現場を持っている。

たまに会える現場管理者さんに聞いて

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ツーバイフォー工法ってなんだろう

ツーバイフォー工法って大きな部屋や吹き抜けが取れないとか、将来間取りが変えられないとか、窓の位置が上下階で同じとか説明されることが多いですが、それは在来工法しか知らない方の意見です。日本ツーバイフォー建築協会の紹介ムービーがありますのでご参考まで。

現場から見る家づくりの理想

現場から見る家づくりの理想

“一般的に大工は家の完成を見れないらしい。最後の仕上げは他の業者がやるから。“

モノづくりが好きで大工になって、現場で1番汗水流して働いて、でも1番達成感を感じるであろう完成の瞬間はもうその現場にいない…。

そんな言葉をネットで見つけました。

でもそれは、いい家づくりの一つの目安でもあります。

完成間近にいろんな職人さんがごったがえす現場は管理にも問題があり、いろいろな手直しも当然発生しや

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リビングを上下階のどちらに置くべきか

リビングを上下階のどちらに置くべきか


今回はお客様のよくある悩み、リビングを1階と2階のどちらにするかについてアドバイスです。これからの家づくりをされる方のためにご参考まで

ハザードマップから考える

沿岸部や河川近くだと気になるのが浸水被害です。計画地が浸水エリアだった場合は災害時の数日間をどうサバイブするかが鍵になります。そうなると冷蔵庫やコンロがある階を上階に設けることが多いです。そんな時はエアコンの室外機も合わせて浸水レベ

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自分の家は性能か、デザインか?を考える

自分の家は性能か、デザインか?を考える

注文(木造)住宅の設計を湘南エリアではじめて15年くらいになりました。当時の設計スタンスと現在のスタンスには世の中の動きを受けて変化してきたと思います。

1:日本の住宅は夏を旨とすべしは、世界的猛暑で窓すら開けられなくなってきた。
2:建築コストは15年前に比べて土地+建物で2000万円以上は上がってきた。
3:エネルギーの高騰を受けて、光熱費をいかに落とすことが命題になってきた。
4:コストを

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杉、米杉、そしてカラマツという外壁の選択肢

杉、米杉、そしてカラマツという外壁の選択肢

1)木の家を考えた時、皆さんはどのような素材が思いつくでしょうか?

昨今の木張りの家は主に和風スタイルでは杉板、洋風スタイルでは米杉だと思います。石川県などではアテという翌桧(アスナロ)の木が使われていますが、これは米杉の特性に似ていると言われております。杉板は安価ではありますが柔らかく水分で痛むこともあるので防腐剤と合わせたり焼きで表面処理をして使うことが多いです。米杉は檜に近い防虫成分がある

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06. 既存住宅を活かした家づくり

これからの住宅ストックに向けた取り組みとして、増築を含めた既存住宅のリノベーションという選択をされる方も増えてくると思います。しかしながら既存住宅の基礎形状や地盤補強の有無によって増築部分と緊結できない場合もありますので、今回はエキスパンションジョイントを用いた増築の方法をご紹介します。特に古い住宅の場合は地盤補強など行なっていない可能性がありますので非常に有効な方法だと思います。ただし、増築後の もっとみる

湘南の建築士が選ぶサッシはどちらか

湘南の建築士が選ぶサッシはどちらか

まずよくある比較がYKK APとリクシルサッシですが、長い間両社は凌ぎを削り切磋琢磨してその性能を上げてきたと思います。掃除のしやすさとかハンドルの形状とかも年々デザインチェンジして良くなってきたと思います。断熱性能の数値比較とかはいろんな方が細かく調べておりますが、建築士はサッシについて何をみているかお伝えしたいと思います。

窓の性能値での比較にはあまり意味がない。窓の性能値比較は自分にとって

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