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文藝映画🎞

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2022年8月の記事一覧

映画雑記🎞

映画雑記🎞

韓国の知人に、「全然良くないし、お薦めしないし、古い映画だけど観たことありますか?」
とちょうど気になっていたところなので鑑賞。

古いってそんなに古くはないし、凄いですよ。やっぱり韓国映画は凄い。日本ではここまでの描写は難しいし、変に泥臭くなくリアリティがあるのが韓国映画。胸糞の悪さが逸品でした。と知人に感想を伝えると、「へ〜そうなんですか?ムカつくしべつに良くないですよー」ほー。


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映画雑記🎞 邦画

映画雑記🎞 邦画



2015年に実際に行われた棋士VSコンピュータの対局に着想を得た作品。
将棋のルールも何も一切知りませんが、引き込まれてあっという間の2時間。面白かった〜。

勝負事なのに血気盛んな仰々しさ、やかましさが無い。視線や表情で、静かに沸る様を捉える映し方に集中させられます。
吉沢亮さんの絵に描いたような綺麗なお顔が、よりストイックに険しくなる様と、若葉竜也さんのブレのないフラットな人間性の演出

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映画雑記🎞

映画雑記🎞



そうだなぁ。わたしなら、これから先も人生が長いであろう彼氏に、自分の生きた証みたいなものを日めくりカレンダーの如く遺して死にはしないかなぁ。

癌宣告を受けて、苦しみに悶える主人公ではなく、のこしてしまうパートナーを思い、最期を生きる主人公をとてもあたたかく明るく描く作品。なはず。

だけど、やっぱりどうかな。二度言います。パートナーにはその後の人生があり、また誰かと出会い愛し合うしあわ

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映画雑記🎞

映画雑記🎞

あたたかい映画でしたとはとても簡単には言いにくい。
やっぱり愛だわね。と言う模範的な作品ではありますが、その現実を見たわたしとしては、手放しで言葉を放るのは難しい。

でも、少しでも統合失調症に理解が得られるなら良いこと、良い作品です。

受刑者が、ムスタング(野生馬)を調教するアニマルセラピー。
考えることがアメリカっぽくて凄く良い。
犬や猫と違い、同じ目の高さで体は大きく強靭な馬。
一瞬の怒り

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映画🎞『パープル・ハート』2022

映画🎞『パープル・ハート』2022





何気なく鑑賞。にしては、反戦映画でもあり、音楽映画でもあり、社会派映画でもあり、ラブストーリー作品でもあり、ぎゅぎゅぎゅと詰め込みながら美男美女の画力に圧される眼福作品でありました。

キャシーは音楽に挑戦し続け、女性としての信念を持つ現実的な女性。フェミニストと言う言葉がセリフに使われますが、女性蔑視、差別はもうその枠に留まらず、社会福祉、保険制度、ありとあらゆる事に繋がることを映

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映画雑記🎞

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今更ですが、黒いから悪、白いから善とは限らないってことを世の中に示す、実は皮肉な作品なんですよね。
わかってはいても、私たちはつい美しいとされるものに惹かれてしまいます。
そもそも、美の定義って人それぞれなんですけどね。それでも、割合多くを占める方に人は転びやすい。
美味しいかどうか自分で確かめもせず、列をなしてしまう。人間って弱い生き物です。

そして、善人だろうと怒る時は怒ります。
優しい人

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映画雑記🎞

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一人二役?三役?わからなくなってしまう程ドミニク・クーパーの演技力が光る作品。
サダム・フセインの息子に似ているという理由で影武者にされてしまった男の自叙伝がベースになっています。
うっかり、真似が上手!と思うほど、別人の役を演じているのにまったく違和感ありません。
と、書きながらまたなんだかよくわからなくなってきました。面白かったです。

ディズニー映画の中では異色なのかしら。
悪役をモードでス

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映画🎞 『沈黙ーサイレンスー』(2015) マーティン・スコセッシ監督

映画🎞 『沈黙ーサイレンスー』(2015) マーティン・スコセッシ監督


『沈黙ーサイレンスー』(2015) Silence

アメリカ:159分
監督   マーティン・スコセッシ
脚本   ジェイ・コックス
原作   遠藤周作
出演   アンドリュー・ガーフィールド、リーアム・ニーソン、アダム・ドライバー、窪塚洋介、浅野忠信、塚本晋也、イッセー尾形、笈田ヨシ、小松菜奈

17世紀日本の史実・歴史文書に基づき創作した歴史小説、遠藤周作著『沈黙』を、巨匠マーティン・ス

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映画雑記🎞

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ハートフルコメディ。と言っても、妻の死や、認知症のお話。

コメディ作家と、パワフルな歌手のあたたかな交流は、プッと笑うシーンもあれば、去るものの弱さを映し出す淋しいシーンも。

友情に歳の差も、国籍も関係ない、全てがあたたかな優しい作品でした。

おっと、全てにおいてビリー・クリスタルなんですね。



原作は原田マハさん。
贔屓したいところですが、原田マハさんの小説は美術小説が好きで、他

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映画雑記🎞

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原作はジェーン・オースティンの小説。
主人公が観客に話しかけてきた時にはまさかと思いましたが。まさかでした。
最後まで、ずっとカメラ目線で説明を入れてくれます。
あー、そういう手法か。
物語なのに、リアルと混合しちゃって、わたしには
全く入り込めない。
これは、お好み、意見が分かれるでしょうね。わたしには合いませんでした。
あーん😢 ジェーン・オースティーン😢〜

ラドクリフさんが、獄中で鍵を

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読書人間📚『死刑にいたる病』櫛木理宇/映画化

読書人間📚『死刑にいたる病』櫛木理宇/映画化

『死刑にいたる病』櫛木理宇

2015年 『チェインドッグ』で早川書房より単行本刊行
2017年 文庫本発行
2022年 28刷
2022年 映画化

阿部サダヲさんが主演となれば、必ず観るに違いないので、原作を先に手にとりました。

わたしの頭の中は阿部サダヲ祭りです。
他、登場人物、青年たちと母役の印象は、出演者にイメージが繋がりませんでしたが、尚更観たいですね。

個人的に、ここ最近のシリア

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