見出し画像

📚23【人よ、花よ、】が終わっちゃった……😭

※ヘッダー画像は2024/3/31(日)朝日新聞「Reライフフェスティバル(2024/3/4開催)」にて講演中の作家今村翔吾氏(長谷川氏撮影)」部分です

人よ、花よ、

今村翔吾(1984年京都生まれ、元ダンスインストラクター、直木賞作家)
朝日新聞朝刊連載小説 576回
2024/3/31連載終了

※未だ書籍化されていません

楠木正行(多聞丸)の物語。
新聞紙面では完結したばかりだけれど、どう加筆•修正されるのか?と思うと書籍化が楽しみで堪らない。
歴史物•時代物をあまり ⚫︎ ⚫︎ ⚫︎ (全然ではない)読まない私にしては珍しい。

うううイケメン‼︎父親は楠木正成(大楠公)
湊川神社(兵庫県神戸市)は
「楠公さん」と親しまれている
画像はWikipediaより



進(仮名、一人暮らしの次男)は歴史大好き。
本当は文学部史学科に進みたかったのに、担任から「潰しが効かない」と一喝されて諦めた経緯がある。
おい、担任‼︎人の息子の芽を勝手に摘むんじゃないよ‼︎
彼は歴史を「暗記もの」ではなく「物語」として記憶している。


妹は、小学生くらいまで時代劇を観るのが大好きなテレビっ子。
どうしてそんな小さな子どもが、現代劇ではなく時代劇なんだ?
それよりなぜ母は、私にはテレビを制限するのに妹には好き放題に観せたんだ?
いかんいかん、そんな話を書くつもりじゃなかったわ。

 南北朝時代を舞台に書きたかったのは、戦争を始めた親の世代よりも、生まれたときから戦争があり、戦争が日常となる中で他の選択肢もなく苦悩する「第二世代」。ウクライナやガザ地区の子どもたちの悲惨な境遇に思いをはせ、令和の今こそ過去から学ぶことが必要。
 作品に入り込んで、原稿のラスト50枚でボロボロ泣くようになったら調子がいい。「人よ、花よ、」は今までで一番シンクロ率が高かった。最後の1ページを書いたときは、キーボードを打つ手が震えるほどだった。直木賞受賞作を上回るものはしばらく書けないと思っていたが、超えるものを書けた。

今村翔吾氏(以下同)Reライフフェスティバル講演 2024/3/31(日)朝日新聞より抜粋•要約


「ボロボロ泣く」手前でとどまったけれど、終わりが近づくにつれ泣きそうになりながら読んだ。
休刊日には、新聞の作成と配達は休んでいただいても構いませんから、小説だけは届けてくださいと祈った。
叶わなかったけど。
早く続きを読みたくてうずうずして、でも終わってほしくなくて毎日祈るような気持ちで新聞を開いた。
こちらの願いも届かず、遂に完結してしまった。


隣市(人力ママちゃりで行けるエリア)には、今村翔吾氏が事業継承した町の本屋さんがある。
2021年11月、リニューアルオープンしたときは随分と話題になったし、メディアにも取り上げられていた。
屋号はリニューアル前のまま、「今村」も「翔吾」も入っていない。
2023年12月には佐賀の本屋さんも生き還らせた。

「感じる心」を磨くために映画やテレビ、動画配信をみるのもいい。ながら見ってできるけど、ながら読みってムズくない?本を読む時間は本だけに向き合うという点でぜいたく。好きな箇所や気になる部分を何度も読み返したり、一気に読破したり。本と向き合い対話することが考える力や感じる心を育む。本を読むおトクなことの一つ。

山口市立大殿中学校でのオーサー•ビジット
2024/3/31(日)朝日新聞より抜粋•要約



ところで私は、歴史小説と時代小説の区別を意識することなく読んできた。
実在した歴史上の人物が出てくる本も、フィクションだよねぇと初めから判っている本も、どちらも。
厳密にいうと、史実をもとに創作したのが「歴史小説」。
時代背景だけを借りて創作したのが「時代小説」。
ただし、歴史小説でもフィクション性が高いもの、時代小説でも史実の人物が登場する場合もある。
えーっとぉ、違いが解らん……

(歴史小説と時代小説)両方を書く作家は極めて少なく、第一線でやろうと志す人は皆無。
二つを区分する弊害も出ていると思う。
歴史小説は史実に拠ろうとするあまり、人物を活き活きと書きにくい。
時代小説は、人物の魅力を高めんとするあまり、史実からかけ離れてしまいがちだ。(中略)
私の作風、強み、私だけの、と閃いたのが、歴史と時代を同時に一つの作品に籠めるというもの。
 史実を並べるだけでなく、余白までをプロファイルする必要がある。この行動は統計上このような性格の可能性が高い、この発言は幼少期の事件に起因しているのではないか、と。

吾、翔けるvol.23  2024/4City life  vol.252



なるほど、なるほど、だからこそ史実は踏み外さないけれど、人物に血が通い活き活きとしていたんだ。
遠い人なのに感情移入しやすかったんだ。
親子愛、兄弟愛、兄弟間の嫉妬、師弟愛、淡い恋心、仲間の結束……時代が違っても普遍のテーマだったんだ。


FMラジオは流しっぱなしだけど、テレビもネットニュースも観る習慣がない。
ニュースに時差はあるけど新聞はやめられない。
広告は多いし、内容には偏りがあるし、購読料は安くないし、と思うのだけど、新聞小説が載ってるんだもの。
お次は湊かなえ氏の介護ミステリーですって。
新聞は未だやめられそうにないわ……

※湊かなえ作「C線上のアリア」は4/1〜朝日新聞にて連載中

【かなり長めの追記】
拙作をXにポストしたら、#今村翔吾事務所 様と #今村翔吾ファン倶楽部北海道支部 様に「いいね」をいただいて、いい気になってます
嬉しすぎて引用リポストしちゃいました。

 連載の御依頼を頂いた時、私はデビュー三年目。二度目の直木賞候補にすらなっていない時で、本気で言っておられるのかと耳を疑った。社としては否定するしかないだろうが、私の将来を見据えて賭けて下さったのだと思う。その賭けに勝ったか否かは判らないが、その意気に応えるべく精魂を込めた。

2024/4/4朝日新聞文化面その春はきっとあると信じている朝刊小説「人よ、花よ、」連載を終えて今村翔吾 より抜粋

今村翔吾先生、見事に勝たれましたよ。





アンケートにご協力お願いします
年齢•性別不問•完全無記名です

#心琴⤵️

#66日ライラン 挑戦中13
#ヤス 様⤵️

#人よ花よ #今村翔吾 #楠木正行 #歴史小説 #時代小説 #湊かなえ #介護ミステリー #町の本屋 #朝日新聞 #Reライフフェスティバル #オーサービジット #吾翔ける #Citylife #本 #読者 #小説 #要約 #感想 #エッセイ #ブログ #コラム #散文 #雑文 #身辺雑記 #うつ病 #休職中  506-726

この記事が参加している募集

サポートしていただき有難うございます💝