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漢方用語まとめ

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漢方用語は聞きなれない言葉で難しいなと感じる方も多いと思います。 ここでは、漢方の一つ一つの考え方を紐解いて解説していきます。 ご自身の体質を考える上で大切な指標になるので是非参…
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#漢方

漢方の考えを学ぶ『色でわかる五臓の不調』

漢方の考えを学ぶ『色でわかる五臓の不調』

漢方では、一つの診断方法として、望診(ぼうしん)というものがあります。その人の見た目、外見によって体調などを判断する、というものです。
その中で『色』を見て、五臓(肝・心・脾・肺・腎)のどこに不調があるのかを推測する考え方があるのでご紹介します。

五色でわかる五臓の不調皮膚の色は季節に応じて、変化もしますが、五色のうちの何色かに偏っているときは、関連する五臓の不調を疑った方がよいでしょう。
青い

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漢方の考えを学ぶ『腎と心は相克の関係』

漢方の考えを学ぶ『腎と心は相克の関係』

スポティファイのポッドキャストで『漢方の考えを学ぶ』シリーズをお話しています。
「腎・膀胱」と相克関係にある 五臓六腑は??という問題を出しました。
答えは「心・小腸」です。

相克関係とは

漢方では、五臓の一方が他方を抑制して丁度よい働きをさせることで健康が保たれてる そのような関係性を五行説を基礎に導きだしています。

五行説では水⇒火の関係が相克関係

水は適度に火を消してあげることで、燃

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漢方の考えを学ぶ『「陰虚」という症状』

漢方で「陰虚」という症状がありますが、どういうことが「陰虚」なのかご存じですか?

漢方では、全てのものは『陰と陽』で構成されていると考えます。
身体の中を流れている、『気』『血』『水』も陰と陽で分類でき、
『陽』は軽くて上に上がる性質の『気』
『陰』は重くて下に下がる性質の『血』と『水』
ということになります。

『血と水』は液体なので『陰液』ともいいます。
この『陰液』が不足する(虚する)こと

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食べ合わせのNG

食べ合わせのNG

食養生する上で知っておいていただきたいのが、身体にとって一緒に食べない方がよい組み合わせ・悪い組み合わせがあるということです。

食べ物には、組み合わせることで、
★相乗効果をもたらすもの
★効果を減らしたり、悪影響をもたらしたりするもの
があります。

良い組み合わせ食材

   ☆お刺身+生姜  冷えを予防、食中毒予防
   ☆お刺身+わさび 魚の消化を促す
   
   ☆あずき+かぼちゃ 

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漢方に出てくる用語を簡単解説!②陰陽

漢方に出てくる用語を簡単解説!②陰陽

漢方に出てくる用語の解説シリーズです。

漢方で考える健康とは・・・・
①気血水が満たされて、巡っていること。
②陰陽のバランスがとれていること。
③五臓六腑の働きが順調であること。

今回は①『気血水が満たされて巡っていること』に続いて②の『陰陽のバランスが取れていること』についての解説です。

前回読まれていない方、もう一度おさらいしたい方は
リンクを貼りましたので、①気血水 についての説明を

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漢方の哲学『陰陽五行説』って何?①

漢方の哲学『陰陽五行説』って何?①

漢方、東洋医学で治療をするときの考え方のベースになっているのが
陰陽学説と五行学説 です。
このふたつを組み合わせて陰陽五行説といいます。

陰陽とは・・・

宇宙の万物は、陰と陽の組み合わせでできていると考えられています。
例えば、陰の時間帯と陽の時間帯でできているのが『一日』。
陰の季節と陽の季節でできているのが『一年』。
『空間』は上が陽で下が陰。
つまり、陰と陽があってひとつの物、概念が存

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