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地形に惚れた神威岬先端への旅路

盆休み中に巡った北海道で
一番楽しみだった積丹半島神威岬🌱

積丹半島は利尻礼文や知床に比べ
札幌圏内から近いにも関わらず
これまで足を踏み入れる機会がなく…
今回は念願の初訪問となりました🙌

今年の北海道旅は積丹半島
特に神威岬が目的
と言っても過言ではなかった

神威岬との出会い

初見だと読み方が分からないのは
北海道の地名あるあるかも🤣
神威かむい岬と読みます

カムイとはアイヌ語で神を意味し
漢字で当て神威、神居と表記される
余談ですが漫画ゴールデンカムイは
明治末期の北海道が舞台らしい

初見では読み方の分からない神威岬なので
最初の出会いは画像だったと思います

何年前に見たかは記憶ないけど
青い海に突き出す稜線のような道
こんな場所が日本にあるのか⁉️と
一目惚れに近い感情を抱き速攻で
いつか行ってみたい場所リストに
入れたことは覚えてます🤗

その後、北海道積丹半島神威岬と知り
北海道へ行く機会を狙い続けて数年
今回6年ぶりの北海道でやっと…

そんな念願の神威岬を歩いた話は
旅記事でも触れましたが
歩いた距離の割に写真が多いので
今回改めて書いてみようと思います🌱


積丹半島の旅

8月12日(旅2日目)の夜は
札幌のゲストハウスに宿泊し
翌日13日に車を借りて積丹しゃこたん半島へ

余市まで高速、その先は一般道
休憩しても2時間半ほどの道のり
宿も神威岬近くにしたので
散策はこの日の予定にしてました

セイコーマートメロンソフトで水分補給

ただ計画時点では予想外だった天気
積丹半島へ向かう途中で
結構な大雨に遭遇したことと
前日が室蘭ハイクだったことで
少し疲れが残ってたので予定変更

13日は少し手前の積丹岬
そして神威岬は翌日訪問しました


札幌の宿から積丹岬への
道のりを書いた記事

積丹岬へ寄り道

当初予定してなかった場所ですが
そもそも岬、灯台が好きなので
ワクワクしながら歩けました♪

駐車場混んでたのでこっちの岬も
人気なんやと思ったら観光客の目当ては
島武意しまむい海岸の方でした🤣

積丹出岬灯台

舗装された道を10分ほど登ると
赤白塗装の灯台が見えてきました

積丹岬は積丹半島の最北端の岬ですが
目立った出っ張りのない海岸の中で
出岬という場所が本当の最北らしい

出岬灯台近くから
灯台から東へ続く道

シララの小道という片道1時間の
遊歩道を見つけ気にはなったけど
歩く準備してなかったので引き返す

灯台へ戻る途中に麓の集落と
奥に細長い地形が見えた
その場で地図を確認すると
あれが行きたい神威岬だと判明✨

付け根は低い雲に覆われて
雲行きが怪しいがそれが逆に
神秘的とさえ感じてしまう…

その後は島武意海岸にも寄り道
神威岬の方角は曇ってたのに
こっちは青空で海も青々としてた🙌

波打際は砂ではなく大きな石で
海に浸かる場所はまりもみたいな
藻で覆われた石がゴロゴロ

寄り道で立ち寄った積丹岬ですが
最北という響きはなんかよくて😁
予想外に天気も回復したので
2時間近く滞在し満喫しました🙌

積丹岬、島武意海岸周辺
Google mapでまとめました

緑線:歩いた道

いよいよ神威岬へ

13日は神威岬近く余別集落の宿に1泊
宿から駐車場までは車で5分ほど
アクセスの良さは保険も兼ねてました🤗

神威岬は海に突き出す地形のため
天候不良、特に強風の場合は閉門され
先端まで行くことができなくなる💦
宿が近ければ宿泊日、翌日の
2日チャンスができるという考え

■閉門は観光協会HPで案内されます

結果的に両日ともに閉門はされず
天気も同じような感じだったので
先述の通り14日の訪問となりました

駐車場の看板見ただけて感動
ついに来れた感がじわじわくる

風に吹かれてしゃこたんブルー
積丹は青い海が有名な場所です
ただ、僕が神威岬に惹かれた理由は
青い海ではなく稜線のような地形

雲海に挟まれて山の稜線を歩くように
本物の海に挟まれた稜線歩きは
どんな感じなんやろう…という
興味が先行してたので曇天であろうと
全く問題なかったです🤗

岬の先端へ直行する道もあるが
しっかり楽しみたいので寄り道
小笹に覆われた緩やかな丘を登る

神威岬展望台から

丘を越えると神威岬の全貌
灯台とさらに神威岩までが見える
空は曇ってますが海は青い
これが積丹ブルーと言われる理由か…

先端部を拡大

先端へ続く一筋の道が見える
ここを歩くと思うと興奮するが
ここからの眺めも良すぎて
なかなか出発できませんでした🤣

岬へ続く道

駐車場から直行する道と違うため
観光客が少なめで眺めの良い道

絶壁に咲くツリガネニンジン
電磁台(電波探知塔)跡

昭和15年、ロシア軍が北海道に上陸する情報をキャッチするため無線塔一基、レーダー三基を神威岬に設置する計画を立て、2年後に完成した。その名残がこの電磁塔である。

現地の看板

やっぱり眺めの良い場所は
こういうの作られやすいんやな
以前訪問した経ヶ岬には
現役のレーダーが設置されてたし…

女人禁制の地だった神威岬

電磁台付近から一般的ルートへ下り
女人禁制門から先は1本の道になる

こちらの門から先が核心部で
左右が切れ落ちる絶壁
遮るものがない絶景の道ですが
強風の場合は危険ということで
状況によりここが閉門される

強風以外でも日中以外は閉門される(積丹町HP)

女人禁制の門は神威岬の中でも
写真撮影する人が多い場所
もちろん現在は女性も入れるが
立入が禁止された頃もあったそう

有名なのはチャレンカ伝説によるもの
ですが実際には松前藩による規制という
推測もあるそうです

《チャレンカ伝説》
源義経が蝦夷地へ渡った際に恋仲になった首長の娘チャレンカ。その後、義経はチャレンカを置いて旅立ってしまい、後を追ったチャレンカが辿り着いたのが積丹半島。チャレンカは義経の乗る船を神威岬の先端で見つけますが、大声で叫んでも強風にかき消され届かない。
悲しみに暮れたチャレンカは「和人の船、婦人を乗せてここを過ぐればすなわち覆沈せん」と恨みの言葉を残し海に身を投げてしまいます。
この最後に残した言葉が呪いの言葉と言われ、女性を乗せた船が沖を通ると必ず転覆すると言われたため、神威岬はかつて女人禁制の地となっていました。

女人禁制だったということは
事前情報として知ってました

ただ、チャレンカ伝説のこと
神威岬の先端へ続くこの道を
チャレンカの小道と言うことは
現地を訪問してから知りました😓

神威岬から望む積丹岬
前日の逆をやってみました🙌
真ん中付近に赤白灯台があります

海に囲まれた稜線で先端へ

急斜面に作られた道で
細くなっていく岬を歩くのが
ワクワクして仕方なかった

急斜面すぎて道が作れない場所は
橋のように組まれてました

鉄の道を過ぎると先が一望できて
意外と先が長いことを実感した
僕はまだまだ楽しめると喜んだが
遠さに愕然として引き返す人もいた😆

神威岬は観光地ではあるが
歩ける格好、特に靴は重要です
途中、サンダルの紐が切れて
歩けなくなってる方見かけました😖

この辺りは平坦な道
最終地点へ向けての登り手前

登りの中腹で海が隠れると
山登り感が一気に増してくる🤗

もうすぐ、もうすぐ
神威岬灯台は白黒

灯台の少し先が岬の先端
先端より高いとこに群がる人たち🤣

先端からは青く透き通る日本海と
そそり立つ神威岩が見れました🙌

先端からの帰り道

女人禁制の門から先端までは
1本道なので帰りも同じ道ですが
歩く方向が違えば見える景色も違う✨

さらに行きより天気も回復したので
帰り道もしっかり楽しみました🤗

神威岬先端から望む積丹岬

先端近くの山っぽい場所
行きは山登りかと錯覚したが
帰りは海に突き出す地形が
一望できる絶景スポットと判明

絶壁に咲くエゾカワラナデシコ

可憐な花と荒々しい岩肌と
紺碧の海の共演はなかなかない

帰りの長い登り

行き帰り共に登り下りがあり
帰りの人が登りで喘いでいる姿を
よく見かけました😓夏は水分必須

絶壁の道からは青い海

ギザギザな地形が目をひく景色
ここから見える海に突き出す
ワクシリ岬という岩場の付け根に
トンネルの開口が見えるそう

かつて神威岬灯台には灯台守がいた頃、今のような稜線の道ではなく海岸伝いに歩いていたところワクシリ岬で突然波にさらわれ3人が亡くなる事故が起きた。1914年に事故が繰り返さないようにトンネルを掘った。現在は落石の恐れがあるため通行止めになっている。

灯台展示室の説明
女人禁制の門が見えてきた
積丹半島西海岸
神威槍?
立岩(蛸岩)

行きと同じ道を戻ってきて
ふりかえり神威岬の先端を望む

行く前は未知の場所への高揚感で
帰ってきて満足感と達成感に包まれ
またしばらくこの場所から
動けなくなってしまった😆

出発時より埋まった駐車場

一般的には先端まで
片道30分、往復1時間となってますが
景色見惚れ、写真撮りすぎもあって
倍の往復2時間を要しました😆

でも今回、北海道に来た主目的なので
心ゆくまで歩けたことに満足です

まとめ

神威岬周辺
Google mapでまとめました

緑線:歩いた道
YAMAP高低差

地図で見ても特殊な形ですが
歩いてみて実感したのは
思ったより高低差があること

累積標高は240mで
ちょっとした低山レベル⛰

よく例えられるビルに換算すると
およそ80階建てビル相当…

今回は展望台へ寄り道したけど
一般ルートでも高低差は多い
観光地として整備はされてるけど
普段歩き慣れてない人は特に
注意が必要な気がしました


今回は諸事情により2日に分けて
訪問した積丹岬と神威岬ですが
位置的には1日で巡れる距離

積丹半島までが遠いですが
岬を目的に訪問してよかったと
思える充実感を味わえた時間でした

今回、北海道滞在は長かったけど
積丹半島は1泊しかできなかったので
次回訪問する機会あれば
もっとのんびりしたいとも思えた

ということで行きたいリストから外し
必ず再訪リストに入れなおします🤣


積丹半島での1泊と神威岬訪問後の
旅の続きについて書いた記事

今回訪問した灯台の色が
2色に塗り分けられてることについて
気になって調べてみた記事


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