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石川・富山旅②|市街地で奥能登芸術祭を巡る

以前まとめた2023年行きたい
地方開催芸術祭のひとつ
奥能登国際芸術祭の訪問ついでに
石川と富山を巡った旅の2日目

前乗りと1日目の内容はこちら

旅のついでに芸術祭ではなく
芸術祭ついでに旅をする🤣
遠方の芸術祭へ行く際の
スタイルとして定着してきた♪

開催地が都市部であっても
旅にはなるが地方開催であれば
さらに旅感は増してくる🌱
それも地方開催芸術祭の魅力の一つ

今回で珠洲を訪れるのは3回目ですが
過去2回も芸術祭が目的でした
もちろんそれ以外の観光地もあるが
芸術祭が旅先選びのポイントとなり
街の良さを知るきっかけにもなる

芸術祭は作品発表の場であり
観光客誘致の目的もあるんやろな🙄

開催するにはハードルもあるやろうけど
地方出身者としては興味深い✨
(そんなこと言える立場やないけど🤣)

奥能登国際芸術祭2023

■芸術祭情報
最涯さいはての芸術祭、美術の最先端
・会期:2023年9月23日〜11月12日
・会場:石川県珠洲市全域(247.20km²)
・作品:64点(うち今年新作34点)

2日間で全て鑑賞は難しいので
今回は気になる新作と見たい作品を
絞って鑑賞してみました

1日目に巡った作品

全10エリア中、1日目は3エリア
エリアが広く各作品も離れてるため
移動に時間を要する半島の外側を
海沿いに巡ってきました

2日目は山間部と市街地へ
このあと鑑賞した作品の一部と
ついでに訪問したスポットなどを
書いてみようと思います


🎨若山エリア

山の斜面に棚田が連なり
山に囲まれた集落が点在する
里山の原風景が残る地域

47_ボトルシップ
作者:小山真徳
珠洲の海岸に流れ着く漂流物から着想を得た作品は、動物たちを救う救護艇もしくは精霊船のようにも見える。

中にある木彫りの船には
湧水がひかれててメダカの姿も…

作品へは駐車場から坂を登る
標識なければいつもの歩き旅🌱
この作品に限らずですが
地方の芸術祭は結構歩く😆

46_Future Past 2323
作者:原嶋亮輔
長い時を経た道具には魂が宿変化するという、付喪神つくも信仰になぞらえた。300年先の人類が営む宇宙世紀において、2023年の現代に過去のものとされているものたちが、2323年にあることを描いた未来の家具や灯り。

OBAKE "A"(写真右)
今様のへんげ、探究の精神「阿」
OBAKE "UN"(写真左)
へんげの霊精、涅槃ねはんの「吽」

このような作品が宅内に
10個以上展示されてました

次に訪れた会場は旧小学校
奥能登国際芸術祭の展示は
旧保育所、小学校、公民館が多いが
これは地方開催芸術祭に共通してて
記憶が混乱するほど訪問してる🤣

45_音蔵庫
作者:鈴木泰人
海と山のはざまに生きる人々の営み、唄や祭りで語られることば、風の声…。聞こえてくる音と佇む民具たちを記憶の中で結びつけることで、見過ごされがちな存在を確かめることができる。

何に使うか分からないもから
実家で現役使用してるものも…
音の作品やったけど
民具自体も興味深かった🤗

43_あかりのありか《のと》
作者:泰然+きみきみよ
童話作家のきみきみよが書いた、あかりの行事や光に関係する現象を目撃しながら紙飛行機の「こーき」が能登を旅する童話。子供達が積み木とLEDで「こーき」が見たものを読書感想光として表現した。

作品は複数展示されてましたが
その中でも前日に訪れたばかりの
狼煙のろしの灯台もあった🙌

感想文よりも楽しそうやけど
表現力とともに器用さも必要そう✨

🎨蛸島エリア

山間部から再び海沿いへ
石川県屈指の漁港と
渚百選の砂浜もあるエリア

21_4K
作者:OBI
民家を映画館に見立て、4つの部屋を使って体感型スクリーンをつくり、文化や営みを映し出す。

古い民具の奥に映像が流れる

初めて入った民家やのに
なぜか懐かしく感じるのは
ザラザラな壁、レトロな照明が
いつかの記憶と重なるからかな🙄

作品の映像に出てきた
雰囲気のある建物を発見
作品の入り込む感覚にもなる

鉢ヶ崎海岸(日本の渚百選)

蛸島エリアには5作品あったけど
鑑賞は新規の3作品のみ
そのうちの一つは1日目の夕暮れ前
砂浜近くで鑑賞しました

19_家のささやき
作者:ラグジュアリーロジコ


次のエリアに向かう途中
のと鉄道の珠洲駅跡にできた
道の駅に立ち寄りました

駅名看板
ホームと線路跡

道の駅の一角に
ここがかつて駅だった面影が…

廃止されたのは2005年で
現役時代に訪れたことないけど
面影にふれれるだけでも
ありがたいなと感じてしまう

奥能登芸術祭では
駅跡を使った作品も多くあり
ここは他芸術祭とは違うとこ✨

🎨飯田エリア

祭りや朝市で知られる
今も昔も珠洲の中心地だそうで
この芸術祭では珍しく
駐車場から徒歩で複数巡れる🤗

歩行者天国のようになってますが
規制しなくてもこうなるのが
地方都市の中心部なのかもな…
徒歩散策しやすいがなんか寂しい

芸術祭とは無関係やけど
手作り感のある顔だしパネルが
良い味出してました🤣

飯田町燈籠山祭りの写真

毎年7月に開催されるそう…
いつか生で見てみたい!!

29_物語るテーブルランナーin珠洲2
作者:弓指寛治(鴻池朋子)
珠洲の住人から小さな興味深い物語を聞き、作家が下絵を描き、縫い手が裁縫して作品を仕上げる。

下絵
スズメバチVSこども団

蜂に刺されたらおしっこかける
(根拠のない治療法)
作品の場面は頭を刺された人に
空き缶に入ったおしっこを
かけようとしているところ🤣

それはやめてくれということで
本人の意思を尊重する

作品内の刺繍一文

小話を全て読みたかったが
時間の都合で気になるのだけ…
こういうの話し方によっては
すべらない話になるんやろな♪

31_いいよ、いいまち、いいだまち。
作者:のらもじ発見プロジェクト
古い町並みの看板に残る個性的な文字をのらもじと呼び、飯田エリアの個性的な看板から書体を作り、スタンプを作成。

意識して見たことなかったけど
看板の書体ってどれも個性的✨
それに着目するのすごいな😁

🎨上戸エリア

昔は製塩業で栄えたエリア
6〜8世紀の古墳も発見されており
珠洲の中でも最も早く拓けた場所で
大伴家持ゆかりの地

33_回遊の果て
作者:吉野央子
多くは珠洲で水揚げされる海洋生物や魚の木彫作品。会場の中心となる座敷には、この家の主であるかのような大蛸が鎮座している。

小学生の頃に夏休みの工作で
箱の中に水族館作るのあったけど
それを家でやってみた🙌的な作品
分かりやすくて癒されました

34_海の上の幻
作者:城保奈美
「珠洲の海に 朝開きして 漕ぎ来れば 長浜の浦に 日照りにけり」奈良時代の公卿くぎょう・歌人であった大伴家持おおとものいえもちの詠んだとされるこの歌に着想を得た作品。レース糸の重なりの中に、舟のかたちが浮かび上がる。

現地では色とりどりの糸が美しく
目を奪われてしまったのと
意図を理解できてなかったので
船を見つけれてなかったけど、あるな🤗

36_なぜここにいるのだろう
作者:N・S・ハーシャ
故郷や地域性が乏しくなっている現代への問いかけとして、迷子のキリンの親子を制作。母親は海を見つめ、赤ん坊はお乳を吸うのに忙しくしている。

🎨宝立エリア

珠洲の観光名所であり
空海の伝説が残るシンボル
見附島があるエリア

珠洲といえば…な場所やのに
3回目の珠洲で初訪問🙌

今年の地震や数年前の台風で
一部が崩れて小さくなったそう…

38_流転
作者:シリン・アベディニラッド
海岸に落ちているシーグラスに着目。酒瓶がガラスの石に変わる様子から、常に変化し続ける生命の本質を映し出す本作は、人間の存在の儚さについて考える考えるきっかけを与えてくれる。

割れた瓶の破片に光をあて
床にカラフルな影を投影
ある場所ではゴミ扱いやのに
ここでは装飾品になってる✨

ゴミは本当にゴミなのかとも
考えさせられる作品

41_運動場
作者:シュージェン
この道は世界各地で実際に行われたでも活動で人々が歩いた痕跡をトレースしたもの。表向きは平和で美しく見える庭には、過去に誰かがデモをして歩いた歴史が隠されている。

作品は見附島を望む広場にあり
白い道は低い柵で区切られてました
迷路のように入り組む道が
デモの軌跡だったとは…😓

42_種のタイムカプセル
作者:マリア・フェルナンダ・カルドーゾ
珠洲に自生する松ぼっくりや椿、菱の実を素材に制作。

菱の実

縞模様が壁一面を覆ってて
遠目で見たら何かわからないが
近づくと松ぼっくりだとわかる

驚きなのは2色に見えてた違い
色を塗ってるのかと思ったら
向きを変えているだけ…💦

特別なものではなく
自生するもの拾ったもので
作品を制作してるとこも魅力的で
感銘を受けまくった作品でした


2日目は5エリアを鑑賞して終了🙌
前日の3エリアと合わせ8エリア
残りの2エリアは過去作品やったのと
さらっと流したのでここでは書かず…

この日は珠洲を出て能登半島を南下
七尾市内の宿へ向かいます🚗💨

この記事で巡った場所

広域マップ

能登町内の宿から珠洲市内へ
引き続き芸術祭作品を巡りました
一通り鑑賞し終えたあとは南下
七尾市内の宿へ🚗💨3日目に続く

芸術祭作品巡り経路

1日目は半島の外浦やったのに対し
2日目は山間部と内浦の集落沿い
大自然を背景とした作品は減るが
古い建物を利用した作品も魅力的✨

全てを鑑賞しきれなかったけど
また次回を楽しみに珠洲をあとにします


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