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石川・富山旅①|海沿いに奥能登芸術祭を巡る

以前まとめた2023年に行きたい
地方で開催される芸術祭🎨
群馬の中之条ビエンナーレに続き
2ヶ所目の訪問は奥能登🙌

開催地に優劣ないと思いますが
海や山林などの自然や民家の中など
日常の風景に迷い込んだかのように
作品が展示される地方芸術祭の方が
個人的には魅力を感じています

今回訪問した奥能登芸術祭は
能登半島の先端、石川県珠洲すず市が舞台
2017年の開催から今年が3回目
そして訪れたのも3回目で皆勤賞🤗

珠洲は縁もゆかりもない土地やけど
何年かぶりに訪問すると懐かしさがあり
故郷に帰ってきたような感覚も少し…
これは中之条でも感じたことで
地方開催が魅力的なのはこれも理由かも

旅の始まりは富山

芸術祭がメインの旅であっても
遠方の開催地までは道中も楽しみ✨

能登半島へは金沢起点が便利で
過去2回も金沢から出発しました
ただ金沢は芸術祭の時以外にも
訪れたことがあり新鮮味がない…

てことで大阪からのアクセスも
能登へも不便になるの承知で
今回は起点を富山にしました😆

金沢まで特急+新幹線or在来線は
以前乗車したことがあったので
今回は時間かかるが初バス移動💨

立山連峰柄のシート

5時間ほどかかったけど
3列シート最後尾で快適でした♪

富山市内のビジネスホテルに1泊し
徒歩圏内にあるカフェでモーニング☕️

立地や店の雰囲気は良かったけど
接客が微妙やったのが残念…
人も店も見た目やないな🤣

駅下を貫く路面電車

富山駅近くで車を借りて
いざ、能登半島へ出発です🙌

奥能登国際芸術祭2023

■芸術祭情報
最涯さいはての芸術祭、美術の最先端
・会期:2023年9月23日〜11月12日
・会場:石川県珠洲市全域(247.20km²)10エリア
・作品:64点(うち今年新作34点)

作品数は中之条より少ないが
1会場での作品数が少なく
また各会場が分散しているため
逐一移動、駐車が必要なのが難点

過去2回は全作品鑑賞を目指すも
時間が足りなかった教訓から
今回は気になる新作を優先して
2日間で巡ってみました🚗💨

このあと鑑賞した作品の一部と
ついでに訪問したスポットなどを
書いてみようと思います

珠洲市イラストマップ(現在地が道の駅)

富山市内から約3時間
日本海を望む道の駅すず塩田村で
作品鑑賞に必要なパスを購入🎫


🎨大谷エリア

大谷は耕作面積が少なく
海岸線沿いに塩田が残るエリア
日本海の荒波に侵食された
岩磯が多く見られる外浦に位置する

余談ですが…能登半島は
外側を外浦、内側を内浦と言うそうで
現地の方との会話にも出てきました
房総半島の外房、内房みたいな感じやな🤣


巡る順番は決まってないが
端からが巡りやすいので
毎回この作品から見てる気がする

01_時を運ぶ船(2017年)
作者|塩田千春
戦時中の苦難を乗り越え藩政期から続く揚浜式製塩の継承に取り組んだ故・角花菊太郎のエピソードに触発され制作。塩田用の砂取舟から壁や天井に赤い糸が張り巡らされ、塩作りの技術を守ってきた人たちの記憶や歴史に光をあてる。

作品説明より
赤い糸はこの毛糸

新作ではないが訪問する度
鑑賞しに行きたくなり
何度見ても圧倒される作品

03_潮騒レストラン
作者:坂茂ばんしげる
ヒノキの木を圧縮し、鉄骨のような形状をした世界初となる構造体を主軸にしたレストラン・ショップ。

ショップ側
鉄骨のように組まれた柱

レストランは利用せずですが
ショップに入りがてら見学
構造が装飾を兼ねてるような
見た目の美しい建築でした

建物が建つのは小学校跡の高台
日本海の絶景が望めたけど
写真では伝わらない強い北風🥶

室内作品が続いたが
ようやく地方らしい作品へ

06_自身への扉
作者:ファイグアフメッド
作品は日の出と日の入りの間に立ち、それは人生における2つの側面を表している。

干潮時は門を歩いて潜れるそうですが
訪問時は満潮で高波だったので遠目で
写真ではわからないですが
風で煌めいてました✨

07_風と波
作者:奥村浩之
割戻しという技法でつくられたうねる波のような造形。陽光の当たり方によって時に優しく、時に荒々しい、珠洲の波や風を思わせる。

作品のある鰐崎わんざき海岸から望む風景
青空見えるが不安定な天気
雲が芸術的でした

08_太古の響き
作者:アナ・ラウラ・アラエズ
人類の経験を蓄積した知恵の木をイメージ。若い人もお年寄りも、世界を超えてともに集える場所をつくる。

前作品から湾を挟んだ海沿い
キノコやと思ったら木やった😆
背景共々美しい作品でした

🎨日置エリア

能登半島の最北岬を有し
絶景望む好立地であることから
宿泊施設や移住者も多い

11_Infinity
作者:リチャード・ディーコン
45度の角度で空から光を集め反射する送受信機のような彫刻作品

Infinity42

海を望む広い空き地にある作品
自然の中では異質な物体…

近くに意味深な船があったが
作品説明はないのでただの船かと…

芸術祭恒例の何でもアートに見える病
今回は早々に発症してしまった🤣

12_幻想考"The Butterfly Dreams"
作者:さわひらき
奥能登に伝承するあえのこと(新嘗祭)になぞらえ、家の主人に導かれるように作家と家族の意識を辿る幻想考。来訪者を"存在していると思っていたものすべてが幻想であるのなら、何を道標にこの世界をとらえればよいのか"という思考に誘う。

作品説明より
最初の部屋
次の部屋
屋根裏

旧公民館の建物全域を利用していて
作品の詳細は理解できないけど
異空間に囲まれ続けるためか
高揚感が続く心地よい作品😆

13_アイオロスの広場
作者:小野龍一
風の神アイオロスを由来とするエオリアンハープの機構を備えており、珠洲の風の響きへと変換しその土地のエネルギーが音として浮かび上がる。

中央に置かれたピアノに
周囲の柱からワイヤーが伸びる
そのワイヤーを利用することで
一台を複数人で演奏が可能になる

そんな作品だということを
現地ではなく今知りました😓

古びたピアノが港にある
それだけで違和感があって
気付けなかった😓

狼煙の灯台

怒涛の芸術作品巡りが続き
ちょっと頭が疲れてきたので
息抜きにプチハイキング

漁港横にあるピアノから
すぐ近くの所に灯台へ続く
階段登り口を見つけました

先が見えないと長く感じる
5分ほどで到着

正式名称は禄剛埼ろっこうさき灯台だそうですが
地元では地名から狼煙のろしの灯台と呼ぶそう
どっちの漢字も読みにくい

1883年設置され、日本の灯台50選
また歴史的、文化的価値の高さから
Aランクの保存灯台に指定されている

太陽に照らされる石造りの灯台
白くてかっこいいなと思ってたら
背後に虹が出てました🌈

麓に降りても虹出てた

良いもの見れた♪と満足し
あまり散策せず下山したため
近くにあった能登半島最先端碑を
見落としてしまったっぽい😓
また行かなあかん…

🎨三崎エリア

珠洲という地名の由来
須須神社があるエリアで
能登半島最東端の岬もあるが
今回はどちらにも行けず…

17_みえないエネルギー 天と地と海との間に
作者:植松奎二
冬の海へ落ちる雷、ふだんは見えない自然のエネルギーを感じる。長年珠洲の地に根をはったのちに倒木した御神木も組み込まれ、膨大な時空の重なりが体感される。

雷のような形状で繋がる木
接続部は万力で締められ
最頂部に繋がるワイヤーで
大木で上に吊り上げられているよう…

触れないので実際は不明やけど
力を可視化したかのような作品

16_遠のく
作者:梅田哲也
養蚕飼育場の建物がそもそも備えていた機能と特徴、周囲の環境音や天候に影響を受けながら、ゆっくり時間をかけて有機的に変化し続ける。

大小のバケツや鉄管
ゆっくり動く扇風機など
統一性のないものが並ぶ空間
物自体は関連性なかったとしても
同じ環境に置かれ続けると
同じように変化するということなのか…

ちょっと難しい作品を
後半に鑑賞してしまった

ふと建物から外を眺めると
窓枠が額縁のようで
風景が絵画のように見えた

絶景でも何でもないのに
目には優しい癒しの風景🌱

会場内に置いてたCasa
10月号の表紙はあの作品🚣‍♂️
数時間前に見たばかりやからか
なんか不思議な感覚になる

知らない人からしたら
舞台が能登の旧保育所やとは
思いもしないんやろな🤣

この日は3エリアを鑑賞して終了🙌
エリア数だけ見ると半分以下ですが
行きにくい外浦を巡れたので満足
翌日に備えて宿へ向かう🚗💨

🎨芸術祭巡りの続きはこちら

セミナーハウス山びこ

珠洲市内から宿までは約1時間
隣町の能登町山間部へ分け入る

珠洲市内で1泊が理想やったけど
予約が遅かったのか市外しかなく
一番近い宿がこの宿でした

写真では明るく撮れてますが
実際は周囲が漆黒でした

住所はあってるはず…
けど入口に宿の雰囲気がない💦

受付で案内された部屋は
そば打ち道場方面にある動物の間
これも芸術祭の続きか?
と思ってしまう不思議な宿

夕食
朝食

部屋も風呂も広くて快適で
食事も美味しかった😋

セミナーハウス山びこ
場所|石川県鳳珠郡能登町黒川33-61
プラン|1泊2食付き8畳和室
料金|¥7,850

動物が霞むほどの各部屋

ただ一つこの日だけの問題が…
どこかの学校の部活合宿とだだ被り😓
・予想外のご飯消費により炊き上がるまで待ち
・隣と上からの騒がしさに耐え
・しょうもないイザコザを前に朝食

ネタになるから良いんやけど
てかセミナーハウスやし
料金安いから文句言えません😆

この記事で巡った場所

広域マップ

富山市内に前乗り1泊
朝食後に車を借りて能登半島へ
道の駅すず塩田村から
芸術祭作品巡りを開始🚗💨

芸術祭作品巡り経路

会場となる珠洲のなかでも
外浦と呼ばれる半島の外側を
海岸線に沿って巡りました

続きこちら


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