2020年11月の記事一覧
【『鬼滅の刃』ネタバレ注意】 竈門炭治郎と煉獄杏寿郎(改)
鬼滅の刃は当初、私の周りではファッション性、キャラクター性がどちらかといえば注目されがちで、そこまで真剣に見ようとはしていなかった(実際コロナ禍がなければ観ていなかったのかもしれない)。しかし、娘がはまったのをきっかけに、鬼滅の刃のアニメ版を一気に見てから、既刊を全巻注文。無限列車の映画も観に行った。この物語は、登場人物の誰かに自分を投影し、誰もが「私の物語」として読めるのが人気の秘密かなと思う。
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第10話のラストシーン。向かい合わせの首が第11話に展開していく。悲しき運命の意味を考えてみる。
共依存関係の鬼妓夫太郎と堕姫は非常に過酷な運命をたどった。
遊郭で生まれたことで命が軽んじられるばかりか、醜く罵詈雑言を浴びせられ続けた妓夫太郎。
そして美貌のために遊郭で働くことになり、処女が奪われる前に客の目を指し、生きたまま焼かれる堕姫(=梅=梅毒で死んだ母からつけられた名前)。
二人は
「テキストを読む」ということ
物語文と説明文私は以前、学校教育で物語を扱うことに懐疑的でした。それは、物語では客観的な知を共有することが難しいと思ったからです。子どもが論理的に文章を読む力がどんどん弱くなっている中で、物語文を説明文と同様に扱うのはナンセンスだと思っていました。新井紀子氏が指摘するように、文章をきちんと読むということはAIにはとても難しい。人間が文章を正確に「読む」ことはこれからの時代を生きる子どもたちによって
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