姉弟の心が離れていた時、弟がつけた子供の名前。

真夜中、ぼんやりとテレビをつけたまま

放心していた。

これが噂のあのドラマなのかと思いながら

見ていたら。

とあることを執り行うがために、自分の名前を

偽っている男の人の本当の名前がわかると

いうシーンに出会った。

mystery/ - フジテレビ

主人公の久能整君、彼は解決解読青年という

カレーが好きな大学生。

とにかく喋る、知性と独自の価値観を

転がしながら事件の解決を手助けしようと

しているそんなキャラ。

第3話では妹を殺された兄が、真相を知る為に、

熊田翔と名乗っていたというそんな

経緯があったのだけど。

彼の本当の名前は、ガロということが

わかる。

ガロ、garo。

ガロって音の響き嫌いじゃないよって

気にも留めずにみていた。

整君は、ガロの名前をガロという名前と

音でしか知らなかったので、

どんな字を書くの？　ってガロの背中に

たずねる。

洋館の階段を上りかけていたガロは半身

だけ振り返って、一呼吸置きながら

「わがみちで、がろ」って言った。

視聴者としてはこれまた音で聞いて

いたので、わが道ってどのわがだ？　って

ちょっとタイムラグがあって。

その後、ガロって我が路か！ってわかった

時に音もいいけど、名前の成り立ちも

なかなか好みだなって思った。

（これはマンガが原作なのでマンガを知っている人は
それほど驚く場面じゃないんですが・・・○o。.）

無理にきらきらっと読ませていないところが

いい。

我のわがなのだと知った時、ふいに甥っ子たちの

名前を想いだしていた。

甥っ子たちも、ふたりともそれぞれに

われという漢字が使われている。

我と吾。

じつは、弟が結婚する時はわたしが

味方になってあげることができなくて。

実際にはわたしのはじめての甥っ子が

出来た時は、母と弟、私の関係性は

あまりよくなかった。

いや、サイアクだったかもしれない。

母に反対されることをわかっていたから

弟はわたしが味方になってくれたらと

いう思いで動いたけれど。

わたしは、その相談に乗ってあげることが

できなくて。

正直に結婚したいって言った方がいいよと

突っぱねてしまった。

それに、子どもができてしまってからの

結婚だったし。

根回しはわたしの一番苦手分野だった。

やさしくねーなってきっと思ったことだろう。

あの時、名前なににするの？って母が

聞いた時甥っ子の名前がとても

弟らしい名前の付け方だなって思った。

その一本勝負だったという。

じぶんの初めての子供には、我という漢字を

どうしても使いたかったと。

母はちょっと大きく出たねって言ったことが

あったけど。

自由自在な境地という意味も含まれて

いるらしい。

弟がはじめての子供に名前を付ける時って

たぶん彼の奥さん以外、身内では味方は

いなかった頃だった。

そんな時に、我を大切にしてほしい、

しばられない解放された心であってほしいと

願って我とつけたんだなって、今頃になって

そうかそうかって、ドラマの中の我路君をみて

ふいにそう思っていた。

2番目の子供にも吾という一文字がついている。

こんな感じだったかな、甥っ子たち。

弟の口癖だけど。

わたしに意見を聞く時も、栞（仮名）はどうしたいん？

栞がいちばんこうしたいって思うこと言ったほうが

いいと思うよ。

そういう感じで、わたしから言葉を引き出そうと

する。

父との折り合いが悪かった時も、栞はもう我慢

せんで、じぶんの意見言った方がええよって、

助け船をだしてくれたことがあった。

じぶんの好きなもの、欲しいものが小さい時から

よくみえていた弟。

はじめての子供達に我と吾という文字の入った

名前をつけて、自立しなよってことを

ずっと願っていたのかもしれないなって

そんなことを想った。

わたしはじぶんの子供に名前をつけると

いう機会に恵まれなかったけど。

いちどぐらい、そういうことがあっても

よかったかもなって今想ったりして。

今もいい年だけど、未だにわたしは彼の

上の名前に坊をつけて呼んでいる。

彼も返事するから、昔のままだ。

相変わらずわたしは呼び捨てにされて

いるけれど、今は馴染んだ呼ばれ方で

とても風通しがいい。

自由でうれしい　じゆうで寂しい　じゆうでゆれる
好きな人は　好きな場所で　好きなだけ迷って

🍀かわいい子供達の画像はぱくたそさんから拝借しました。
すてきなお写真ありがとうございます。
写真を撮り合う子供の兄弟のフリー素材 https://www.pakutaso.com/20110621158post-205.html🍀