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タイムライン、書いてゆくためのことばに出会う夜。

タイムラインを夜眺めていると、たくさんの

人たちの今日という時間が確かに刻まれて、

心がもやもやっとしたひとや、抉られる想いに

駆られた人や、思いがけなくうれしいことが

あった人など。

ヒキコモゴモだなって思う。

わたしは、わりと人の話に耳を傾けるタイプ

らしく。

時々、タイムラインを眺めているだけで耳も

目もごちそうさまでしたってすぐ満腹になって

しまうクセがある。

言い訳のようだけど。

ひとりのひとの話を、ちゃんと聞いてから

じゃないと次へと移れない。

なにか聞き逃していたらどうしようかって

気になってしまう、ちょっとそういう神経症的な

ところがある、たぶん。

いつも読ませて頂いている方、古賀史健さんの

記事があった。

大きな言葉はどこにも書かれていないのに

ライターを目指す人への根源的なアドバイスが

さりげなくでも力強く綴られていた。

必ずよませてもらっているおひとりだ。

わたしはライターだったことはなくて。

ずっと中途半端だったかもしれないなって、

今になって思う。

最初に入ったちいさな広告プロダクションの

会社の社長の洋子さんが、D通出身だった

こともあって。

なんでも引き受けていた。

新しく創刊される雑誌のお店の紹介記事や、

入社案内、大学案内のカタログ。

デザイナー、美容師、建築家、ジュエリーの

デザイナの方など専門職の方へのインタビュー

などをさせて頂いた。

知らないことばかりで何度も恥をかいたし。

その度に叱られながら、叱られた時リストが

ふえてゆくばかりだったけど。

今想うとほんとうにありがたかったと思う。

古賀さんは、昨日の記事の中で、ライターを

目指す方にはnoteを勧めていると書いて

いらっしゃる。

そこにはなぜじぶんが勧めたいのかという

確かな言葉が綴られていた。

ライターをやっていく「覚悟」みたいな

ものについて述べられていた。

すくなくとも、1年は続けてみるといいと。

できたら3年ぐらいが望ましいとも。

その理由を読みながら、ああと腑に落ちた。

古賀さんには、キツイ時も書いてきたのは

たった6文字の<それでも書く>という言葉が

あったからだと結ばれていた。

そして、古賀さんが手がけられた著作を

もう一度読みたくなって、手元にある

『古賀史健がまとめた糸井重里のこと。』の

ページをめくっていた。

第一章から第五章まであるのだけれど。

はじまりも、なんだか何気ない感じで

はじまる。

第一章の「父とマザーと重里と」では

生まれた頃の話は、またずいぶんと遠いなあ

古賀史健がまとまた糸井重里のこと。糸井重里・古賀史健著p14より。

そんなふうに始まる。

インタビューというカギカッコのなかでは

なくて、あのさ、あれはねみたいな隣に

いる親しい人になんとなく話してるみたいな

感じの始まりが好きだ。

糸井さんの生の声がページからも聞こえて

くるようなそんな文体。

最後の糸井さんの<あとがきにかえて>という

文章にふたたび触れていた。

「いい正直」という言葉が綴られていた。

正直じゃなくて「いい正直」。

世の中には、正直を逸脱してしまう

悪い正直があるんだと書かれている。

そうすることで人やじぶんを傷つけて
しまうことがあるし、「わるい正直」と
いうのは「正直でない」ことだったりも
するので困る。

「いい正直にやれました」(あとがきにかえて)糸井重里さんの言葉

この文章はインタビューされる側の

心得のようなものだったけど。

そして、古賀さんのインタビューでは

糸井さんが「いい正直」でやれたことへの

喜びをハイタッチして喜びたいぐらいの

気持ちなのだと書かれていた。

いい仕事ってこういうことなんだなって

憧れながら眺めていた。

これは書くということについても

まったくそうだなって思う。

筆が滑りすぎるっていうのか、

サービスで書きすぎてしまうきらいが

書き手にはきっとあるんだと思う。

わたしも今までにきっと「わるい正直」を

なんどもやらかしている気がする。

すべて書きゃいいってもんじゃないことを

古賀さんと糸井さんにふたたび学び直した

夜だった。

noteをはじめてもう1年と7か月が経った。

この間記事の数をみていたら、648記事と

カウントされていた。

続けられたことが不思議な時もある。

仕事でもこんなに毎日書き続けたことは

ない。

とあるサイトでエッセイを書いて20年に

なるけれど。

そこは月に3本なので比ではない。

noteで書き続けられたのは、きっと

膨大なタイムラインで誰かの言葉に

触れたことも大きいんだと思う。

ところで君はどう思う?

いつもそう問われているような

そんな川がnoteのタイムラインなのかも

しれないと。

つらくなったら、唱えることば。|古賀史健|note

たぶん、これからもここで書いて行くんだと。

じぶんに問いかけて答えが出たような

そんな1日だった。

書いている時の 横顔を 知っている
筆圧が 強かった君の文字に 今夜会いたい

いつも、笑える方向を目指しています! 面白いもの書いてゆきますね😊