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だいすきな人には、ちゃんと息継ぎしながら、クロールするように生きてほしいって思ったよ。

noteに住んでる、もはや。

住むとは思わなかったけれど。住んでるよ、住民票にnoteって記載されてるんとちゃう?

っていうぐらい、ここにわたしはいる。

ここにいることを、知らないひとばかりだけれど。

それはそれで、とても心地よい。

隠れなければいけないような、スペックとか持っていないけれど。

本名じゃない快適ライフみたいなものも感じてる。

🌟 🌟 🌟 🌟 🌟 🌟 🌟 🌟 🌟 🌟 🌟 🌟 🌟 🌟  

夜、洗面所で顔を洗い手を洗う。

蛇口をひねる、とめる。夜のよる。

まだ暑いやんって思いつつ、暦のうえではもう秋で。

暦、うそつきやん。

名ばかりの春みたいなこといっぱいありすぎる!

気象のことばかりが気になっていると。

それ以外のなんかとても大事なことを、やり忘れているような感じ。

気象のことばかり気になっていると。(りぴーとしました)

おのれのすき(noteのスキとは別に)って、感情はふいにいなくなってしまう。

そんなこと思っていたら、夜の窓の外で蝉の鳴き声といっしょに交じって、

秋の虫が鳴いていた。

やっぱり、もう秋なのか?

鈴の音のようなすずしげな声。

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なにげなく耳を傾けていたら、ふいに秋の虫たちが、息継ぎをした?

みたいな間があって。

そういうふしぎな切れ間を感じたのは、初めてだったので、ちょっとだけ

洗面所で、へぇって思った。

ふと夜のはざまに、なんにも聞こえない時間が訪れるのだ。

しーんのしーぐらいの間。

一匹ではないはずなので、いっせいに?

静けさを呼んで。

その後いっせいに秋の虫たちがみんなで、息継ぎしてるみたいだった。

そういえば。

クロールがまだ泳げなかった頃、学校のプールに遊びに来ていたすてきな

青木さん家のきれいなお姉さんに泳ぎを習ったことがあった。

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「息継ぎしないとしんどくなっちゃうよ」って、プールサイドから澄んだ声がする。

試しに息を継ぐと、すべてのうごきが止まってしまって、プールの底に足がついてしまう。

息を継ぐと、すべてがだいなしになってしまうような。

止まってしまうと、すべて終わってしまうような。

そんな気持ちに駆られていたあの夏を思い出す。

父親からはいろいろと特訓という名の、愛とは呼べないムチを言葉で、
浴びせられていた頃だったから。

青木さん家のきれいなお姉さんが、わたしがクロールが泳げるまで

もうちょっとだよ。できてるよそのままそのまま。ほら、息継ぎして!

って。

プールサイドから声を掛け続けてくれたこと。

息継ぎしていないときは、顔は水中にあったから、その声が水を通して

ぶわぶわっと聞こえてきた時の。

待ってくれてる泳げるまで、わたしのことを。

っていう感覚がちょっと忘れられない。

それから時間がずいぶんたって。

息を継ぐことは、

それは止まったら、おしまいではないことをのちのち知る。

アメリカのドラマとかで、誰かが誰かを落ち着かせる時に深呼吸して!

<take a deep breath>

とかって言うのを聞くたびに。

見ているこっちも落ち着こうって思ったりして。

だからつまり。

ドラマを見ている時は、夢のようなその中に住んでいたとしても。

そこに住み続けることはできないし。

哀しいけれど、みていないほとんどの時間の中で、ふだんわたしたちは生きていかなければいけないけれど。

生きていると、老いも若きもいろんなことがあるし。

息をしてゆくのも、つらいことがあるけれど。

だいすきな人には、ちゃんと息継ぎしてくれてるといいなって思う。

息継ぎして、一瞬休むって、次の息するための準備みたいなものだから。

偉そうなこと言えないけれど。

悩んでいる人もそうやって深呼吸したら、すべてが真逆のすばらしい世界は

訪れなくても。

ちょっとだけ、明日も生きてみるかって気持ちになるかもしれないし。

あの日聞いた秋の虫たちみたいに、せーので息継ぎしてみるのも悪くないと思う。

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逃げてゆく 手とあしと夏 クロールのまま  
息を継ぐ その息はどこに つながれてゆく?



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