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生産現場のリアル

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農産物が、手元に届くまで……
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無茶々園の農業体験、地域ごとまるっと味わえる充実の日々。泊まるところや仕事内容、おいしいものをご紹介!

無茶々園の農業体験、地域ごとまるっと味わえる充実の日々。泊まるところや仕事内容、おいしいものをご紹介!

愛媛で有機みかんといえば……西予市明浜町にある「無茶々園」。
生産、加工、販売、さらには福祉分野、そして海外にも圃場があるなど、幅広く展開しているので、いったいどういう組織なのか気になっていました。ジュースは全国各地さまざまなお店に置かれているので、その名前を見たことがある人もいるかもしれません。

根っからのみかん好き、そして最近の有機栽培への興味が相まって、2月下旬〜3月頭にかけて短期研修で受

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あおさ漁に潜入!激しい「あおさしぶき」を浴びる収穫から、出荷までの流れを体験

あおさ漁に潜入!激しい「あおさしぶき」を浴びる収穫から、出荷までの流れを体験

4月上旬、鹿児島県長島町であおさを養殖している石元淳平さんのところにお邪魔してきました。

普段は触れることのない、未知の海の世界。漁師さんのかっこいい姿に心躍り、ひたすらあおさと向き合い、そのおいしさに舌鼓を打つ……そんな体験をお届けします。

あおさってなあに?「あおさ漁に行きました!」と言うと、多くは「あおさってなに?」という反応が返ってきます。そして、「どうやって食べるの?」ともよく聞かれ

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大人気せとかを栽培する、長友みかん農園での収穫体験記。地元民おすすめの宮崎グルメも堪能!

大人気せとかを栽培する、長友みかん農園での収穫体験記。地元民おすすめの宮崎グルメも堪能!

宮崎県宮崎市清武町にある「長友みかん農園」で、せとかの収穫体験をしてきました。柑橘好きにとって、せとかだらけの風景はまるで楽園。

園主の長友亨治さんは元々営業のサラリーマンでしたが、2017年に農家を継ぎ、せとかの栽培に勤しんでいます。

農園併設の直売所は、開店前から並ぶ人がいるほど大人気。個数制限をして、できるだけ多くの人の手に渡るようにしていました。

3月は、ひたすらに収穫・選果して、ネ

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桃の繊細さ、取り扱いが難しい。出荷してみて感じたこと

桃の繊細さ、取り扱いが難しい。出荷してみて感じたこと

協力隊の研修先として関わっている、山梨市ふるさと振興機構で出荷している桃。

桃の出荷は今年がはじめてで、箱詰めのやり方などを農家さんから教えてもらいながら配送作業をしていました。

ご存知の通り、桃はすごくデリケートな果物で、かなり気を使います。

車で運ぶ時もなるべく揺らさないように、慎重にゆっくり運転したり。
フルーツキャップをかぶせる時も、傷みにならないように、力加減に気をつけて桃を持ち上

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自宅でもできる。干し柿の作り方

自宅でもできる。干し柿の作り方

毎年12月頃から出回り始める干し柿。あの独特なおいしさ、無性に食べたくなることがありますよね。
しかし、意外と高い。一つ300円くらいするものもあり、しょっちゅう買って食べられるものではありません。

そんな話を知り合いの農家さんにしたところ、「うちの柿余ってるからつくってみる?」と、柿を分けてもらえることに。

初めての干し柿づくり、なんとなくでやってみましたが結構うまくいきました。干す場所さえ

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仲卸は悪者なのか

仲卸は悪者なのか

食べ物が私たちのもとに届くまで、多くの人を媒介している。
生産者→市場→仲卸→スーパー→消費者のように。中学校くらいから、生産者と消費者の間にいる人々を悪者扱いするような教育を受けてきたのは私だけだろうか。
つまり、中に人が入ると中間マージンをとられ、生産者が手にする利益が少なくなってしまうとか。トレーサビリティが確立されないとか。

だから、生産者→消費者へ直接届ければ利益はすべて生産者のものだ

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みかんのなり方からわかる、農家のこだわり

みかんのなり方からわかる、農家のこだわり

相変わらずみかんを満喫する日々を送っています。
おいしいみかんの見分け方は巷によくありますよね。

扁平なほうがいいとか、皮の色が濃い方がいいとか、軸がほそい方がいいとか…。

なので今回は、農園に行った時に農家さんのこだわりが見える一つの指標をお伝えしようと思います。

こちらは上向きになってるみかん。

こちらは下向きになってるみかん。

どっからどうみても、上向きみかんのほうが軸が太くてごっ

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甘平が高い理由

甘平が高い理由

高級柑橘「甘平(かんぺい)」。

<西之香>と<ポンカン>を掛け合わせた、愛媛県でしかつくることができない、まだまだ新しい品種だ。地元の道の駅でも1個500円くらいの値がついている。

外皮は薄く、剥くとパリッと音がする。
もちろん内皮も薄い。そしてご覧の通り、さじょうが弾けている。

酸はまったく感じない。甘みがじわっと舌を襲う。

こんだけおいしければ、高いのも当然か。そう思うが、高いのにはも

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ちょっと閲覧注意かも。鶏の解体方法。きっとクリスマスチキンを食べる時に役立つよ

ちょっと閲覧注意かも。鶏の解体方法。きっとクリスマスチキンを食べる時に役立つよ

養鶏農家さんのところにお邪魔したら、鶏を解体するのが日常でした。

そんな機会はあまりないかもしれませんが、クリスマスチキンで丸一匹の鶏を買った時に役立つかもなあ〜と思ったので手順をまとめておきます。(自分が忘れないための備忘録でもある)

ただし熱を通した後のものでなく、いわば生の鶏なので血がついたりしてます。なのでちょっと閲覧注意かも。

苦手な方は見ないでくださいね。

生の鶏をさばいてみた

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