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桃の繊細さ、取り扱いが難しい。出荷してみて感じたこと

協力隊の研修先として関わっている、山梨市ふるさと振興機構で出荷している桃。

桃の出荷は今年がはじめてで、箱詰めのやり方などを農家さんから教えてもらいながら配送作業をしていました。

ご存知の通り、桃はすごくデリケートな果物で、かなり気を使います。

車で運ぶ時もなるべく揺らさないように、慎重にゆっくり運転したり。
フルーツキャップをかぶせる時も、傷みにならないように、力加減に気をつけて桃を持ち上げたり
箱詰めの時も、なるべく箱の中で揺れないように緩衝材をうまく詰め合わせたり。

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かなり気をつけても、「届いたら傷んでいた」という連絡がちらほらあって、桃の扱いは本当に難しいなあ。。。と思うのです。
動かないように詰めたつもりでも、桃の向きが変わっていたり、キャップが脱げていたりする......。

選果の基準もとても難しいです。
その時は大丈夫でも、届くまでどんな保管状況に置かれるか分からないし、トラックの中でガタガタ揺れるうちに傷んでしまうこともあります。
配送翌日には受け取ってもらわないと、ほぼ確実にどこかしら傷んだ状態で届いてしまうでしょう。
こちらも事前にお知らせできればいいんですが、自然相手だと当日にならないと出荷の目処が立たないので、なかなか悩ましいところ。

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こういうへこみも、皮をむいてみるとなんともないんですが、1日後はどうだろうかと考えるとなかなか怖くて入れられなかったり。

枝に当たってちょっと茶色くなってるだけなのか、傷んで茶色いのか……というのも、なかなか見分けるのが大変です。
間違えれば確実に、お届け先の人に悲しい想いをさせてしまうので。

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(これは枝に当たって 表面が茶色くなってるだけで、中身には影響なし)

スーパーに何気なく並んでいる桃たちには「よくここまでたどり着いたね」と言ってあげたいくらいに、輸送の過程を経るって大変だなということを実感しました。

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桃は追熟すると柔らかくなりますが、甘さは変わりません。なので私たちは樹上で完熟させた完熟桃だけをお送りします。収穫した時の熟し具合が命ですからね。

もしかすると、熟しているからこそ傷みやすい、というのはあるのかもしれません。でも、完熟になる前の桃は送りたくない……。
本当においしい桃を食べたければ現地に来てね!!っていう手もあるかもですが、お家でもこのおいしさを味わってほしいなーと思うとそこのバランスは難しいところ。

ふるさと納税でもたくさんの注文をいただいているので、おいしい桃をおいしい状態で届けられるよう、工夫を重ねていきます!

これでおいしいものを食べます🍴 ありがとうございます!