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実は「国連」の訳名は「連合国」が正しい?! 山崎雅弘「5つの戦争から読みとく日本近現代史」


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実は「国連」の訳名は「連合国」が正しい?! 山崎雅弘「5つの戦争から読みとく日本近現代史」

ボクら日本人は、国際連合「国連」のことを、おおむね正当な機関と認識しているじゃない?

だって、国際連合「国連」だと、国家的な連合なんだから、いい機関じゃないか。

でもさ、実は、「国連」の日本語訳は誤りで、実は「連合国」という日本語訳のほうが正しいとしたら、どう思う?

なんか不公平な機関、といった印象に変わるかもしれないね。

アナタもご存じの通り、第二次世界大戦は、「連合国」(アメリカやイギリスなど)対「枢軸国」(日本やドイツなど)の戦いだったからね。

「連合国」だと戦前の敵みたくなっちゃうじゃん・・・。

実は、「ユナイテッド・ネーションズ」って、「連合国」を意味してたんだ。

今は「ユナイテッド・ネーションズ」は「国連」と日本語訳されているのに?!

そうなんだ。実は、日本人が「国連」と訳すのは「誤訳」とまではいかないけど、日本以外の国では、「国連」のことは、「連合国」と呼ばれているらしい。

これは、日本人の多くが知らない事実だね。

本書に書いてあるよ。

 けれども、この国連という機関については、一般の日本人の間ではあまり知られてない事実がいくつかあります。
 一つは、日本以外の国では「国連」ではなく「連合国」という名で呼ばれていること。
 そしてもう一つは、この国際機関が誕生(国連憲章の採択と署名)したのは、第二次大戦後ではなく、日本がまだ降伏していなかった一九四五年六月二十六日であったこと。

本書283頁より

じゃあ、結局、日本人は、「国連」「国連」!ってありがたがってるけど、戦前は敵だったわけじゃん。

まあ、なんか印象が変わるよね。要するに、戦前は敵だったのと同じ名前の機関、「ユナイテッド・ネーションズ」すなわち「連合国」なんだからさー。

なんか、そうなると、国連自体、中立的な国際機関というイメージも危ういわけじゃん・・・。

有名な「敵国条項」とか、未だに残ってるのも、まあ、うなずける話だよね。

そっか、「国連」って、「連合国」だったんだね。

そうなんだ。戦前は日本人の敵だったんだぜ?!実は、創設時は明らかに敵みたいな感じだったんだけどね。そこら辺の歴史は本書を読んでほしい。

つまり、創設時の国連への入会条件は、もはや瀕死の状態にあったドイツと日本に対して「石を投げつける」ことだったのです。

本書284頁より

なかなか日本が国連に入れてもらえなかったのも、うなずける話だな・・・。

そうなんだ。本書に記述がある。

このような設立経緯が示す通り、日本は国連が成立された当初は加盟国になれず、逆に「敵国」扱いされていました。

本書284頁より

まあ、「国連」は日本以外の国では、「連合国」と呼ばれている。この事実だけは、日本人のアナタも、知っておいた方がいいと思うんだ。

今回の対話も、だいぶ意義があったね。

そう思いたいね!(笑)

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