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シノハラ

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#観察

「ほめる」の問題点をディスカッションしたまとめ

火曜日の夜、私がファシリテータを務める形でウェブ飲み会を開催した。私の発信に興味があったという教員の方や保護者の方たちが参加し、合計16人が集まって話を始めた。テーマは「『ほめる』の問題点」。

ほめるのは、上から目線というか、教師や親が期待する方向に誘導しようというコントロール欲が潜んでいるというか、そういうのがしばしば見られ、その魂胆を子どもが見抜いて反応が悪いことがある、という指摘があった。

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「理想の子」だけみて「僕を見てくれていない」

親とトラブルを抱えている子どもはしばしば「僕のことを見てくれていない」と口にする。親からしたら心外。「こんなにもお前のことを思い、心を砕き、感情がかき乱されているのに、『見ていない』なんてことあるはずがない」と反発する。でも、「見ていない」のはその通りだと思う。親が見ているのは、

「こうあってほしい子どもの姿」(理想像)であって、現実の子どもではない。現実の子どもの姿は、否定されるべき、拒絶され

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「森を見る」のは容易、「木を見る」のが超困難な時代

私の書き込みを見て「木を見て森を見ず、はいけませんね、森を見なければなりませんね、視野を広く持たなければ」というご意見が複数。私は逆だと思う。森ばかり見て木を見ないから木が荒れ、結果的に森も台無しにしてしまうのだと思う。もっと一本一本の木を丁寧に観察したほうがよい。

昔々は飛行機なんてなかった。遠くまで行ける自動車もなかった。ましてやインターネットもなかった。だから、広い視野でみること、俯瞰(ふ

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短所を見るな、長所を伸ばせ

父はよく「短所を見るな、長所を見ろ、長所と短所は表裏一体、長所を伸ばせば短所は隠れる、長所を伸ばせ」と言っていた。
弟たちは成績優秀で、特に上の弟は美術、技術がオール5、下の弟は体育がオール5。かたや私はどれもパッとしない。オール3、時々2。

才能では全く恵まれていなかったと思う。そんな三兄弟のそれぞれの長所を、父はどう評していたかというと、「信の粘り、次男のひらめき、三男の集中力」と繰り返して

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