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#読書録
読書録「居るのはつらいよ ケアとセラピーについての覚書」
「売上増加により収益性は改善する」、「生産性が良くなるので効率性は高まる」、「リードタイムが改善され納期遅延を起こさず顧客満足度が高まる」・・・etc
中小企業診断士試験の2次試験の答案や実務補習の診断報告書に何度、上記のようなお決まりのフレーズを書いてきたことだろう。書くたびに「何か違うな」と違和感が心の奥底に沈殿していった。
常に成長し続けなければならない、効率を高めるべきだ、という成長至
読書録「まちがったっていいじゃないか」
森毅「まちがったっていいじゃないか」(ちくま文庫)
教室はたくさん間違える場所だ。
人は皆、不完全で叩けばホコリが出るけれど、その人にしかない素晴らしい個性をもつ。
そのような個性を自分自身で磨き上げるためにも失敗を恐れず、周囲のネガティブな意見に流されず、素直な気持ちを大切にすることを本書は教えてくれた。
強者が弱者をいたわる、そんなものだけがやさしさとは、ぼくは思わない。ドジでないとい
読書録「ぼくは恐竜探検家!」
小林快次「ぼくは恐竜探検家!」(講談社)
図書館の新刊コーナに置いてあった中学生向けの図書。
“ファルコンズ・アイ”=「ハヤブサの目を持つ男」と称され、日本一の恐竜化石といわれる「むかわ竜」を発掘した恐竜学者の小林快次教授は、僕の母校の総合博物館で研究に携わっており、学内でもたびたび話題になっていた。
華やかな経歴の陰には知られれざる挫折経験があったことに本書を読んで初めて知った。
アメリカ
読書録「田村はまだか」2011/2023
朝倉かすみ「田村はまだか」(光文社)
久しぶりに小説らしい小説を読んだ気分である。
読後、後味の良い内容にしばし温かな気持ちになれた。
全6話で構成されているのだが、表題作の「田村はまだか」は本書のプロローグ的な役割を担っている。
小学校のクラス会の三次会で一人、未だに到着をしていない「田村」を待つ5人の同級生。各々の年齢は満40歳となり世間ずれした中年たちである。
彼らが思い出話に花を咲
読書録「小さな会社でぼくは育つ」
神吉直人「小さな会社でぼくは育つ」(インプレス)
勤務している会社で採用活動に関する業務に携わっている。
その中で来年から内定者に対し推薦図書を送るという新たな取り組みを行う。
期待と不安がある新入社員に対し選書した本を以前NHKで放送されていた「理想的本箱 君だけのブックガイド」のように紹介する。先輩社員からヒアリングしたおススメの本を内定者に数冊寄贈し、それに対するレポートを毎月、書いて