読書録「小さな会社でぼくは育つ」
神吉直人「小さな会社でぼくは育つ」(インプレス)
勤務している会社で採用活動に関する業務に携わっている。
その中で来年から内定者に対し推薦図書を送るという新たな取り組みを行う。
期待と不安がある新入社員に対し選書した本を以前NHKで放送されていた「理想的本箱 君だけのブックガイド」のように紹介する。先輩社員からヒアリングしたおススメの本を内定者に数冊寄贈し、それに対するレポートを毎月、書いてもらう。
内定者への教育を目的としているのではなく先輩社員との交流の一環として考えているのでレポートと言っても読書感想文に毛が生えたようなレベルである。そのレポートに対し先輩社員がコメントをつけフィードバックする。
初めての試みだが本好きな自分は選書を担当したので、どのようなレポートが返ってくるか非常に楽しみである。
ただ、必ずしも大企業に勤めることだけが正解であるとはかぎらないということや、中小企業で働くことの可能性を無視してはいけないと思っています。
安定や金銭的充実を重視する価値観に囚われている方がいるならば、それ以外のものに目を向けるきっかけとなれば幸いです。(p23)
中小企業においては、このような社会問題への関与にかぎらず、顔の見える関係で仕事をしたり、顧客の反応をダイレクトに受けとったりすることができるなど、自分の存在意義を感じ、たしかなやりがいを味わいながら働くことができる可能性があります。(p27)
本書は(不本意ながらも)中小企業で働くことを決めた人に読んでほしい一冊だ。僕自身、本書に書かれている中小企業で働くことのメリットを日々実感し、楽しく働けている。
「働くとは傍を楽にする」ことだ。
現在、総務部に勤務する僕は自分の仕事をグラウンド整備員だと考える。
総務の仕事は縁の下の力持ちで、地味で表舞台に立つことは少ないが、プレイヤーである営業・現場の方々が気持ちよく仕事をして頂くために、グラウンドのコンディション=職場環境を整える。
自分は主役になることはないけれど最高の環境を提供することで、従業員のパフォーマンスを向上させ、ひいてはお客様満足度を高めることができればと考えている。
今日も皆様にとってよい一日でありますように。
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