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永遠に「青の時代」

「何年も続く覚悟を」? 

NATO事務総長といえば当事者中の当事者です。よくそんな言葉を口にできるなと思いました。最前線に身を置き続けているならまだしも。

何年も続くかもしれないのはみんなわかっています。そうならないように、これ以上戦争の犠牲者を出さないようにすることこそ、あなたの使命なのでは?

「そんなことはプーチンに言え」と返されるかもしれない。正論です。たしかにいちばん悪いのは彼だから。

では「悪」と対峙する存在は常に「正義」なのか? 

もちろん理不尽な暴力に抗うのは当たり前の自衛行為です。正しくないと糾弾されても無視するしかない。そうしないと自分や自分の大切な人が殺されてしまう。

人類の歴史の中には「殺されても殺し返さない」という戦い方を選んだ存在もいる。しかし少なくとも私にはできません。この「生き延びたい」という切羽詰まった願いの持つ「真実性」は理屈を超えています。

ただその「真実性」の中身が別のものにすり替えられていないか? 問題はそこです。自衛戦争の是非ではなく。

こんなことを考えてモヤモヤしているのは、↓を再読したから。偉い人が登場するニュースを見るとこの曲の詞が浮かびます。「隠しているその手を見せてみろよ」と。

本当にいまこそ全世界で、いや、そんな大袈裟な話ではなく、日本だけでもいい。一度この絵本に書かれた歌詞へ目を通してほしい。よかったら曲も聴いてください。

青には未熟や世間知らずのイメージがあります。「青臭い」「ケツが青い」など。しかし成熟した大人の理屈がただ現状を肯定するだけなら、私は「青臭い」まま未来の可能性を信じたい。永遠に「青の時代」で構わない。

現実的には戦闘はまだまだ続くでしょう。軍事面を含めたウクライナへの支援も必要です。だからこそ「何年も続かせない」という覚悟を忘れないでほしい。「青い」理屈だと笑われても、それを訴えることが日本の使命だと考えています。

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