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「役割」と「リスペクト」を生むもの

いい話ですね。まさに「リーダー」の自覚。

「役職は会社が決め、役割は周囲が認める」が持論です。書店でたとえるなら、誰がどの棚を担当するか、どんな業務を担うかは店長を含む経営職サイドが決めること。でも職場内におけるその人の居場所を認めるのは、共に働くすべての同僚なのです。

岩崎投手は今年で9年目。リリーフとして長く実績を残してきました。敗戦処理とセットアッパーを経て、現在はクローザー。先発の経験もあります。インタビュー等の「塩対応」が有名ですが、場の雰囲気で軽々しくそれっぽい言葉を発しないのは誠実さの表れ。まとめる役割は適任でしょう。

幸いなことに、彼には福原コーチや藤川球児さんというお手本がいます。特に球児さんは敗戦処理へ配置転換された際も「相手の勢いを止め、チームに逆転の機運をもたらそう」と意気込み、クローザー時と変わらぬパフォーマンスを見せてくれました。新外国人選手に声を掛け、輪の中へ迎え入れる取っ掛かりにもなりました。おそらく誰に言われるまでもなく自らの意志で。

役割を認めるのは周囲。でも判断基準になるのは、何かを自発的に担う姿を見ること。与えられた仕事をしっかりこなすのは大前提で、プラス組織のために進んで何かをする。その積み重ねがリスペクトを集め、ひいては「頼りになる人」として認知されるようになります。

岩崎投手がアルカンタラ投手へ声を掛けたのは自発的な行為でしょう。それを見た周囲が彼の気配りに感嘆し、これまでの働きぶりと併せて「リーダー」と認めたわけです。

役職は会社ありき。役割はより汎用性が高い。店がなくなったら「店長」ではいられないけど「頼りになる人」や「リーダー」は他の場所でも同じように認知される。球児さんや岩崎投手なら職場に限らず、どこの組織でも重宝されると思いませんか?

彼らを見習い、引き続き精進していきます。

作家として面白い本や文章を書くことでお返し致します。大切に使わせていただきます。感謝!!!