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【あなたへの手紙③】 安心して内側の声を出せる人。

こんにちは! お元気でお過ごしですか。
今、東京では桜が見頃を迎えていて、とても綺麗です。毎年桜をみるたびに「来年もまた元気でいられますように」と願ってしまいます。
もう、ひらひらと散りはじめている桜もあり、あと何日楽しめるかな。


さて今日は、今読んでいる本の言葉から、私が思ったことを書きたいと思います。

突然ですが、あなたには「ほんとうの友達」と言える友だちはいますか?「ほんとうの」ってちょっと分かりにくいですね。それは「安心して心の内側を話せる人」なんじゃないかと、私は思うのです。こういう人が一人でもいることって、すごく有難くて、出会えて嬉しくて。胸がいっぱいになる。

その時、誰に話すかによって、話す内容や見せる角度が変わってくるのだけど、相手にどう思われたいか「外側の声」を意識して話すのではなく、安心して「内側の声」を出せる人と話すと、よい雑談ができると思っています。

そもそも交換日記 P67


親友と呼べる友は1人〜2人いたものの、環境の変化などから価値観の違いで、会話が合わなくなったり、お互いに必要としなくなったり、自然と疎遠になっていったことがありました。それってでも、自然なことなんですよね。昔はそれが寂しくて悲しかった記憶もあります。でも、そうやって出会いと別れを繰り返すんだなぁ、と腹の底から分かるようになったのは30代になってから。20代は執着している私がいました。そして30代になって初めて、長くお付き合いしたいというか「この人と仲良くしたい!」と心から思えるような人との出会いは大きかったと思います。

今まで、他人は自分の世界を広げてくれるものだと思っていました。それはもちろんそうなのだけど、他人と関わって、話をすることで、自分の輪郭が出来上がっていたんだなと最近はよく思います。

そもそも交換日記 P57

その人は、私のブログで綴られていた言葉を見てくれて、それに惹かれてくれた。私の書く文章に光を見出してくれて、実際に会いに来てくれたんです。それはとてもとても嬉しかったことでした。顔もわからない、会ったこともない人なのに、わたしの言葉を読んで、私というものを感じてくれたことが、何よりも嬉しかった。


それから、会うたび会うたびに、心の奥深くにある言葉や想いを、お互いに出し合いました。そこには否定や批判、比較や執着などからではなく、相手の気持ちを見つめる。相手が見ている世界を感じとる。だから自然と会話の時間も2時間以上になることが多かったですし、もっと話したかったね、と思うこともしばしばありました。「安心して内側の声を出せる」という安心感がもたらしてくれるものは本当に大きくて。安心してその場にいられる。安心して言葉にできる。それって自分らしく在ることにも通ずることで。そうであるからこそ、またその人に会いたいなという気持ちが自然と湧き上がりました。

少しずつ積み重ねていく対話の深さがまた、他の友人関係にも影響を与えました。わたしが「人との関わりで大切にしたいこと」はこういうことなんだと気付かされた出来事でもありました。その人と築かれた関係は、対話以外にももう一つ、その人と関係深める手段がありました。それは、手紙です。


今、ぼくは自分の生活のなかになるべく手紙を取り入れようとしている。ここでの「手紙」とは、紙に記された文字を意味するのではなく、それを書く時間、あるいはそれを書くまでの時間、手紙だからうまれてくる言葉を指す。そして、手紙を書き送りたいと思う人との出会いのすべてをいつくしみたいと思っている。

読み終わらない本 P198

手紙。あなたは最近手紙を書きましたか? LINEとかメールが便利でわざわざ手紙を書くことなんてと思うかもしれませんが、私は手紙が好きです。その良さを一言では語り尽くせないものがあります。それは、ただ文章を紙に書くこと以上のものがあります。その人のことを心から深く思っている、深く感じている。何を書こうか、自分を見つめている時間。自分の思っていることの確認。自分のなかで起こっていること、伝えたいと思っている言葉。そしてまた、伝えきれない言葉もあるということも。手紙にすべてを書くことはできないと、私もそれを感じています。だから、その人から受け取った手紙は、その人が選んだこの言葉のなかにある、裏にある思いまで想像してみる。書けなかった思いはなんだろうかと、思いながら読んでみると、また入り方も変わってくるんです。手紙のやりとりは、対話以上にまた深さを増すものだと思っています。対話では出てこない言葉がそこに真っすぐに紡がれている。それを読むたびにまた、なんと素敵なんだろうと手紙の魅力と良さを感じずにはいられません。

顔を合わせて「対話する」ことと「手紙」と、その人のお人柄や人間性というのが見えてくる。それを感じるのが私は好きなんだなと思います。この人と、できることなら長く友でいたい、そう心からそう思える出会いは、人生そうあるわけではありません。むしろ、そんな「ひとりに出会える」ことは奇跡と言えます。だからこそ、その人との関係を大切にしてゆきたいと自然と思います。

でも年齢を重ねてくると恋愛は、愛の一部でしかないことを知るようになる。恋愛のほかにも情愛、悲愛、慈愛、友愛、あるいは家族愛といったさまざまな「愛」のかたちが存在することも分かってくる。

読み終わらない本 P199 

友達も、愛おしいひと。それは夫婦や子どもへ注がれる愛とはまた別の、友愛、情愛のようなもの。恋愛とはまったく違うまた別の次元の、「愛の気持ちがある」んだということが、歳を重ねると分かってきました。

友に依存はしたくない。執着もしたくはない。長くお互いを必要とし合える関係を、互いにとって心地よい距離感を保ちながら、関係を築いていけたら嬉しいなと思うし。相手もまたそう思ってくれていたらいいなと思います。

会うたびに、新鮮な目でその人を見ることができる。

完訳7つの習慣 P447

過去のその人に縛られすぎず、その人の「今と未来」を見ていきたいな、今はそんなふうに思っています。



やっと温かくなってきたのにまた寒かったり、季節がゆっくりと進んでいます。
どうぞお元気でいてください。あなたの幸せを、心から祈っています。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
また近いうちに、お手紙を書きますね。




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