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日常のステップ

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順番がガバガバです。大丈夫か〜
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#村上春樹

日常のステップ #26 早稲田と大学生活

日常のステップ #26 早稲田と大学生活

とある予定で早稲田大学に行った。
早稲田駅の階段を上る早稲田生たちの波の中で、「わたし早稲田生ですけど?」的なすました顔で歩いてみる。(どんな顔や)
でも途中でキャンパスへの行き方が不安になって、信号待ちの時に後ろに立っていたバンドやってそうな兄ちゃんに「戸山キャンパスってどっちですか?」って聞いちゃったので、他大生ってことが一瞬でバレた。

5分ほど歩き、いわゆる「文キャン」(文学部や文化構想学

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日常のステップ#13 本の持ち主

日常のステップ#13 本の持ち主

村上春樹の「風の歌を聴け」を読み終えた。
夜2時、部屋の明かりは消して、勉強用の小さな灯りのもと、
近くのスピーカーからは、イーグルズが小さく流れている。

村上春樹の文章は、やっぱり最後まで自分のいろんな感情をつついてくる。ほらよ、って。
懐かしさ、恥ずかしさ、けだるさ、優しさ…

デレク・ハートフィールドについて書かれたあとがきまで読み終えて、最後「村上春樹」というところにシャーペンで二重に丸

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日常のステップ#10 共感

日常のステップ#10 共感

抗えない共感電車で目線を感じ、そちらを向くと、ぱっと目線をはずされる。

ぜんぜん見てくれていい。
だって、人は見られることではじめて、自分の輪郭を確認できるのだから。

もし目が合うのが気まずいのなら、私は気づかないふりしてそっぽを向いていよう。

そっぽを向いた先は、本の中だった。

無性に泣きたくなった。

涙がつーっとつたるようなやつじゃなくて、
おもいっきり声を出して泣く、映画「ノルウェ

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日常のステップ#7 遅刻と新しい駅

日常のステップ#7 遅刻と新しい駅

遅刻バイトに見事に遅刻した。

まだ大丈夫だろうという、謎の自信にかまけて家で作業していたら、時計が軽く絶望的な時刻をさしていた。
なんなんだろう、あの謎のドーパミン。正常な頭で考えたら、大丈夫なわけないのに。

とりあえず、やらかした。
どれだけ雨の中ダッシュしても、乗り換えミラクルを願っても、流石に取り返すことはできなかった。
(乗り換えミラクルとは、google mapの予想する乗り換え時間

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日常のステップ#5 Men I Trust (1)

日常のステップ#5 Men I Trust (1)

鋼の無気力
昼下がり、モソモソと寝床を出た。最近、すごく起きづらい。
生活習慣の記録をつけようと思って、Googleカレンダーに今日の睡眠時間を入れてみたら、1:00-12:30まで寝ていた。思わず声が出た。

「いや、寝過ぎやろ!」

天気のせいか、少し気分が沈みがちだ。
昔、時々「鋼の無気力」に襲われることがあると言ったら、相手に全く共感してもらえなかったことがある。
ほんとに人によって感じる

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日常のステップ#4 オン・ザ・ロック

日常のステップ#4 オン・ザ・ロック

お酒突然だけど、サングリアはおいしい。
フルーティーな甘さと、ワインの渋みが交互に波寄せて、なんだか頭の中がほんわり紫色になる。

チャットモンチーというバンドが好きな自分は、
サングリアを飲むたびに「シャングリラ」のテンポで「サングリア」と歌ってしまう、
と言って伝わる友達は一人二人だけど、

とにかく、サングリアは旨い。

というのも、こうしてお酒の話をしているのは、村上春樹がエッセイで書いて

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日常のステップ#1 村上春樹と日常

日常のステップ#1 村上春樹と日常

於ジム気分が落ち込みがちで時間がある時、
わたしはジムに行くことに決めている。

マッチョになりたかったりダイエットしたいわけではないんだけど、
トレーニングを終えてジムを出ると、不思議と気分が晴れているのがなんだか心地いい。
体が引き締まるのはそのついで、という感じだ。

ジムを出た後はなぜか頭も活性化しているので、
近くにあるbook-offに入り、本のつまみ読みをしたり、ノートを開いて頭の中

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