岬たろう

作業を終え、帰るまでの待ち時間に書いたものを載せています。日々、真面目に振る舞う事が当…

岬たろう

作業を終え、帰るまでの待ち時間に書いたものを載せています。日々、真面目に振る舞う事が当たり前の生活から生まれるストレス。そこが舞台です。 <日常清掃員(パート)> 男(43歳)

マガジン

  • 雷が堕ちる~私が悲鳴を上げるまで~

    手軽な言葉から始まった遊びは、黒く大きな雲を作り、下町に住む一人の男の嫉妬と東京の人気女性キャスターを呑み込んだ。 それに気づいた2つの声は、そんな二人に呼び掛ける。 1つは、笑うため。もう一方は、止めるために。 暴力表現・性描写あり(15歳以上推奨)

記事一覧

#8.上下

佐久間 政夫の住むアパートで起こった、ブラウン管の謎の電気ショート。 それから1ヶ月半が過ぎ、それ以降、またあのような出来事は起こらなかった。 その間には、その原…

岬たろう
10時間前
1

ああ〜、しんどい。気候のせいもあるんかな?

風は涼しいのに..日差し キツ過ぎ!

皆さんも、この時期 気をつけて下さい。

場所によっては、暑い! もう寒い! ってなってるみたいだしね。

では、私も仕事が片付いて詰め所で休憩中なので

皆さんも ゆっくりと..よい週末を♪

岬たろう
7日前
1

#7.メッセージ

─── ── ──── 「きっと私たちは、悪い夢に閉じ込められちゃったんだよ?」 「..じゃあ、いい ゆめ描こう♪」 ─── ── ───── そこは、日が完全に沈…

岬たろう
8日前

あ〜仕事もひと通り済んだ。それにしても今日は、一段と しんどかったなぁ。

先週が、11月から入る新しい職場の下見に そこからの今現在の職場への移動(この日は朝から暑かった!)とかカメのエサを買いに行ったり ついでに安い靴探しにと...忙しかったからかね?

でも 何とか済んだ♪

岬たろう
11日前

この現場も今月いっぱいで終了。だから2年半ほど使ったロッカーとも あとちょっとで さよなら。気分は暗いし 週6日の仕事もまだ5日あるけど、切り替えて...今から作業開始!

岬たろう
11日前

#6.番組を見る視線に一人の悪魔

午後13:28 「もうやめる!」 亨子は、自身が住んでいる高級マンションの自宅に付き添いの女性マネージャーとオフィス女神のスタッフ二人に連れられて戻っていた。 その…

岬たろう
13日前

ベランダ、おでこ・・・祝福

午後2時過ぎ、外は思ったより晴れていた。 掃き出し窓の外を見てそう思ったあと、 ワタシはその窓を開けた。 湿りは感じなかった。 ベランダに出ようと一歩、 ワタシ…

岬たろう
2週間前
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#5.沈殿する声

大柴 亨子の起こした衝突事故。 その4日後の午前11:16分頃。 東京都港区の道路で実況見聞が行われている最中だった。 そこには捜査官等の質問に答える緊張した面持ちの…

岬たろう
2週間前
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#4.遠雷

外を知ろうとしない者は平気で勘違いをし、 この容姿が錯覚や脅威を与えないものかと考えるのである。 ~世の中とは、他人である~ ─── ──── 「そんなに酷かっ…

岬たろう
3週間前

#3.仮想敵

近くのこぢんまりしたコンビニで晩ごはん買い、18時過ぎに自宅のアパートに戻った佐久間は、部屋の電気を付けると直ぐに石鹸などが入ったビニール袋を手に持って自宅を出た…

岬たろう
3週間前
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#2.コントラスト

午後17時を過ぎた工場内に定時を知らせる音が鳴った。 佐久間は、敷かれたブルーシートの上であぐらをかき、業務用のダンボールを1つ1つ広げて作っていた最中であったが、…

岬たろう
4週間前

#1.暗黙

簡単には、変われない。だから、私は手軽な言葉から始めた。 執念が雷を呼び、目を覚ます前に彼等、彼女等は行動した。こころの探り合いをもとに、、" ─── 西の方にある…

岬たろう
4週間前

本音の惑星

黙ってればいいのに、何で話すんだろ? 不倫に二股、 上司に対する不満はともかく 同僚との肉体関係、 結局、周りに回って.. 誰が? ..ってなって あの人らしいよっ…

岬たろう
2年前

雷を堕とす #2、大柴 亨子

「しあわせです」婦人誌の取材で来た記者の ~今のお気持ちは?~ との質問に"亨子"は開口一番、そう答えた。 ~一方で、あなたを"成金になった自慢ばかりしている嫌味な女性"…

岬たろう
3年前
1

雷を堕とす #1、ブラウン管

ある下町の工場 その日は、朝から晴れていて、一見穏やかではあったが、ある工場だけは違った。朝から荒れに荒れて、怒声が飛び交っていた。その工場の名前は"ミウラ運送"と言…

岬たろう
3年前
1

テープ'ズ

今でも●覚えてる■、昔見た テープ'ズのショー 彼女たちは●確りしゃべって、 確り笑った●よ、ほかのヤツとは 違うって●    ● 今でも持ってる、◆昔●聞いた …

岬たろう
3年前
#8.上下

#8.上下

佐久間 政夫の住むアパートで起こった、ブラウン管の謎の電気ショート。

それから1ヶ月半が過ぎ、それ以降、またあのような出来事は起こらなかった。

その間には、その原因(?)を作った佐久間 政夫は、あらゆる事を試して実験的なことを行っていた。

ブラウン管に向かって念じてみたり、自身の体液を付けたり、または禁欲したりとしたが、あのような出来事は起こったりしなかった。

もし、あの出来事が二度と起こ

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ああ〜、しんどい。気候のせいもあるんかな?

風は涼しいのに..日差し キツ過ぎ!

皆さんも、この時期 気をつけて下さい。

場所によっては、暑い! もう寒い! ってなってるみたいだしね。

では、私も仕事が片付いて詰め所で休憩中なので

皆さんも ゆっくりと..よい週末を♪

#7.メッセージ

#7.メッセージ

───

──

────

「きっと私たちは、悪い夢に閉じ込められちゃったんだよ?」

「..じゃあ、いい ゆめ描こう♪」

───
──
─────

そこは、日が完全に沈む前の多摩川の土手の上だった。

辺りが暗くなり始めて、周りの草木が黒く映り、周辺に影らしいものは見えなくなっていた。

その場所に何故か亨子は一人で立っている。

彼女は、それが本当に多摩川なのか?

と疑ってもう一度、辺

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あ〜仕事もひと通り済んだ。それにしても今日は、一段と しんどかったなぁ。

先週が、11月から入る新しい職場の下見に そこからの今現在の職場への移動(この日は朝から暑かった!)とかカメのエサを買いに行ったり ついでに安い靴探しにと...忙しかったからかね?

でも 何とか済んだ♪

この現場も今月いっぱいで終了。だから2年半ほど使ったロッカーとも あとちょっとで さよなら。気分は暗いし 週6日の仕事もまだ5日あるけど、切り替えて...今から作業開始!

#6.番組を見る視線に一人の悪魔

午後13:28

「もうやめる!」

亨子は、自身が住んでいる高級マンションの自宅に付き添いの女性マネージャーとオフィス女神のスタッフ二人に連れられて戻っていた。

その居間に腰を下ろすなり彼女は、聞き手の鼓膜を痛めるほどの金切り声で叫んだ。

女性マネージャーの林は、そんな取り乱した亨子を落ち着かせる為に彼女の肩を軽く叩いて言葉をかけた。

「いい? 今を堪えるんだよ。

これ以上ないってくらい

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ベランダ、おでこ・・・祝福

ベランダ、おでこ・・・祝福

午後2時過ぎ、外は思ったより晴れていた。

掃き出し窓の外を見てそう思ったあと、

ワタシはその窓を開けた。

湿りは感じなかった。

ベランダに出ようと一歩、

ワタシは足元にあった片方のサンダルを踏んだ。

雨が続いて濡れているはずのサンダルは、既に乾いていて、その付近には、埃の固まりが出来ていた。

───

もう見る必要ない人たち..

この世には、別に会わなくてもいい人たちが沢山いる。

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#5.沈殿する声

#5.沈殿する声

大柴 亨子の起こした衝突事故。

その4日後の午前11:16分頃。

東京都港区の道路で実況見聞が行われている最中だった。

そこには捜査官等の質問に答える緊張した面持ちの彼女の姿が在った。

彼女の答えた内容は、

亨子は、午後 19:40 頃、港区にある高級レストラン「カゼーム」で婚約者の竹山と食事を終えたあと、自身の運転する車"フィアット パンダ"に乗せて表参道の方に車を走らせた。

神宮前

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#4.遠雷

#4.遠雷

外を知ろうとしない者は平気で勘違いをし、

この容姿が錯覚や脅威を与えないものかと考えるのである。

~世の中とは、他人である~

───

────

「そんなに酷かったの?」

竹山は、フロントガラスの先を見る亨子に聞くと。

「うん? 音がね。..凄かった」

彼女は、その問いが何であるか分かって、そう答える。

大柴 亨子は、竹山と合流したあと都内の高級レストランで食事をした。ここ最近、色

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#3.仮想敵

#3.仮想敵

近くのこぢんまりしたコンビニで晩ごはん買い、18時過ぎに自宅のアパートに戻った佐久間は、部屋の電気を付けると直ぐに石鹸などが入ったビニール袋を手に持って自宅を出た。

彼の頭の中で今まで拾い続けて来たものが、気持ちから頭の方へ行き来している。

でも冷静で。その状態に割り込ませる"何か"を探して。

赤になっている信号機の前で歩を止めた。

───
──

「最近の奴には常識なんか分からんのやろう

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#2.コントラスト

午後17時を過ぎた工場内に定時を知らせる音が鳴った。

佐久間は、敷かれたブルーシートの上であぐらをかき、業務用のダンボールを1つ1つ広げて作っていた最中であったが、その音を聞くと直ぐに立ち上がって、組み立てたダンボールの隙間をすり抜けて更衣室の方へ歩いて行った。

ブルーシートの上に中途半端に置かれた幾つかのダンボールは、その端がシートからはみ出しており、それを見て1人の年長作業員がその端をわざ

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#1.暗黙

簡単には、変われない。だから、私は手軽な言葉から始めた。
執念が雷を呼び、目を覚ます前に彼等、彼女等は行動した。こころの探り合いをもとに、、"

───

西の方にある、工場《こうば》として栄えた下町。

古くは、単なる名のない田んぼだらけだった場所。

そこに利益になりそうな事だけには、知恵を搾る者達が集まり出来た地域。

感情よりも利益。利益の為の人情。

人情とは、都合の良い表現であって、

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本音の惑星

本音の惑星

黙ってればいいのに、何で話すんだろ?

不倫に二股、

上司に対する不満はともかく

同僚との肉体関係、

結局、周りに回って..

誰が? ..ってなって

あの人らしいよって..バレる。

いや!

バレたんじゃなく?

自分たちで自白したの!
だからストレートに言わずに暗号化するなりして

ハートの暗号 解ければサイコー♪ ねぇ?

って やってる方が全然いいと思う。

だけど 例え私がそう

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雷を堕とす #2、大柴 亨子

雷を堕とす #2、大柴 亨子

「しあわせです」婦人誌の取材で来た記者の ~今のお気持ちは?~ との質問に"亨子"は開口一番、そう答えた。

~一方で、あなたを"成金になった自慢ばかりしている嫌味な女性"と言う声が上がっている事に対しては?~

「ええ、そういった声がある事は、知っています。ですが、何がいけないんですか?自慢ばかりしているって、私は本当の事を言ってるだけですし、嘘を言えば、そういう風に言う人は満足するんですか?、

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雷を堕とす #1、ブラウン管

雷を堕とす #1、ブラウン管

ある下町の工場

その日は、朝から晴れていて、一見穏やかではあったが、ある工場だけは違った。朝から荒れに荒れて、怒声が飛び交っていた。その工場の名前は"ミウラ運送"と言い、作業員は七割方、派遣社員で主に荷物の仕分けがメインの小さな下請け会社である。その工場で、朝から荷物を勝手に開けたとイチャモンを付けられたと、一人の作業員が数人に喧嘩腰で怒鳴っており、それを周りが止めにかかった為に更に混乱した状況

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テープ'ズ

テープ'ズ

今でも●覚えてる■、昔見た

テープ'ズのショー

彼女たちは●確りしゃべって、

確り笑った●よ、ほかのヤツとは

違うって●    ●

今でも持ってる、◆昔●聞いた

テープ'ズの、、、

彼女たちは確り話し●て

■確り用意した●よ、お墓を●

テープ'ズは、■■■■■■■伝説

      テレビクラブの