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我が家にとうとう電気がつきました

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この度全盲夫婦の暮らす我が家に新しい家族が加わりましたので、合理的配慮として電気をつけることにいたしました。 同時に我が子との成長の記録もつけることにいたしました。 ごゆるりとお…
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2023年2月の記事一覧

ひなちゃんの初めての雛祭りをしに

ひなちゃんの初めての雛祭りをしに

 忙しい時こそ、忘れたくないことがある。
世の中、忙しい方が偉いという価値観がなんとなくある気がする。
僕も忙しいのは嫌いではない。
 最近は東京に出張に行くことが多く、
それだけで、まるで仕事ができる人になったみたいだ。
新幹線の改札を通っただけで
「いつもご利用ありがとうございます」
なんて言われたりして・・・。
と、そこまで考えた時ふと思った。
今この瞬間、ひなちゃんとママは何をしているだろ

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どうする!赤ちゃんの飲み薬

 「一難去ってまた一難」というのは、子育ての大変さを表す諺なのではないだろうか。英語にも
[If the Bermudas let you pass, you must beware of Hatteras.]
(仮にバミューダ諸島を通過できたとしても、次にはハテラス岬に用心しなければならない。)
という同じ意味合いで使われる諺があるそうだ。
 今回の一難はひなちゃんに出された飲み薬だ。バミューダ

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親業務、しばしの休憩

親業務、しばしの休憩

 2月も中旬に差し掛かった今週、久しぶりに夫婦二人でアフタヌーンティーに出かけた。世の中はバレンタイン一色でどことなく落ち着かない雰囲気の中、我々もそれに便乗しようという考えだ。
気づけば今年ももう一月半が過ぎている。時間が経つのはいつでも早いと思うものだが、最近以前にも増してそう感じるのは親になった忙しさからなのか、単純に年のせいなのか・・・。
それはさておき、今回はひなちゃんを僕の父親に預けて

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ひなちゃんの四方山話その4 『一歩踏み出したいところなのですが』

 ひなちゃん:ひなちゃんです。聞くところによると、冬は駅伝の季節なんですね。
年末は都大路で高校生が、年明けは箱根で大学生が頑張って走っているそうです。
 私も彼らには及びませんが、運動を始めました。足を振り上げたり、腰や太ももをくねくねと動かしたり。
ママにはヨガのシェープアップポーズみたいだと言われました。といってもまだ痩せたい年頃じゃないので、ダイエットといった目的はありません。
しいて言う

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世紀の大失敗 後日談

 最近僕のくだらない失敗話ばかりで恐縮なのだが、失敗にこそ書き残しておく意味があると思うので記事にすることにした。成功体験なんて、書き残しておかなくてもきっと次もうまくいく…と思う。
 前回のカフェでミルクを盛大にこぼした事件では、静かな店内でひなちゃんを大泣きさせてしまったり店員さんに床を拭いてもらったりと、いろんな人に迷惑をかけてしまった。それ自体はもちろんいいことではないし今後大いに反省する

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バスでやらかしました

 お出かけにはトラブルがつきものだ。
 私ひなちゃん夫の3人でバスに乗った時のこと。乗り込んだバスの中は混んでいた。
夫にはベビーカーを持ってもらっていた。私は右手に白杖、左手につり革を持ちだっこひもでひなちゃんを抱え立っていた。
すると、すぐに近くの席を親切なおばちゃんらしき声の方が譲ってくださり私は座ることができた。
ひなちゃんをだっこしてバスに乗車する際、座席に座れるのは正直ありがたい。ひな

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世紀の大失敗

 とうとうやらかした。これはひなちゃんが生まれて以来最大の失敗かもしれない。
これまでなんやかんやでいろんな人に助けられて、大きな問題なくきたのだが・・・。これは完全に自分の準備不足が招いた失敗の反省文である。
 最近ではできるだけ毎日ひなちゃんを外に連れ出すようにしている。太陽に当たると親子そろって生活リズムが整うし、なにより外出した日の方がひなちゃんの機嫌が良い。
とある土曜日の午前中、その日

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