この度全盲夫婦の暮らす我が家に新しい家族が加わりましたので、合理的配慮として電気をつけることにいたしました。 同時に我が子との成長の記録もつけることにいたしました。 ごゆるりとお読みください。 ☆動画での成長記録はこちら https://youtube.com/playlist?list=PLDY3M73nlbQUYtaqTO78e73jGzfiYA0qK ☆我が子生まれるまでの妊娠期間中の記録「親になるってこういうことか」はこちら https://note.com/blindtravel/m/m3b56012d60f5
これは全盲の夫婦が挑む初めての子育て記録です。 夫婦それぞれの視点で3人の日々を描きます。 今回のシリーズはわが子に出会えるまでの約9ヶ月間。 まだ見ぬわが子に思いを馳せて・・・
ぐっち
全盲夫婦の旅行シリーズ第二弾、九州編。 北海道に続く二回目は、九州の旅の様子をお届けしたい。 全盲の我々が、見えない中でどのように観光を楽しんでいるのか。 それが少しでも伝われば幸いである。
これは大阪に住むとある全盲夫婦のお話しである。 コロナが一段落していた2021年夏、今しかないというタイミングで新婚旅行を決行した。この連載は、7泊8日にも及ぶ壮大な北海道の旅の記録である。 動画でも我々の旅の様子を公開中 http://www.youtube.com/channel/UCUVTWo8XAHclIdxxdaitrVA
最近ひなちゃんとの会話ができるようになってきた。 以前にも何度かこのノートで、ひなちゃんとコミュニケーションを取れるようになってきたと書いたことがあるが、それはあくまでひなちゃんが伝えようとしていることをこちらがキャッチできるようになったという意味だ。 最近はほんとに会話ができるのである。 先、日いつもと同じようになにげなく家族で夕食を食べている時に、 ひなちゃんが突然 「おいちい?」 と言った。 一瞬何を言っているのか聞き返しそうになったが、すぐにひなちゃんが「おいし
今月ひなちゃんは無事2歳の誕生日を迎えた。2年間という時間が、長かったのか短かったのかはわからない。 ただ一つ言えることは、一人の人間を生まれた時から2歳まで育て上げるということは、並々ならぬ体力と根気が必要だったということと、何にも代えがたい喜びがそこにはあるということだ。 最近ママと、ひなちゃんが生まれた頃に思いをはせることがよくある。季節というのは不思議なもので、その時期の気温やにおいから、自然と過去の同時期のことを思い出すことがある。今がまさにそれなのだ。 数日前
在宅で仕事を済ませて、ひなちゃんの入院する病院に着いたのは、既に午後4時を回っていた。 朝から心配して神戸から応援に来てくれた両親に、ご飯の準備を任せて、少しだけ昼寝もできた。これから始まる一晩の戦いに備えて、エネルギーをチャージしておかなければと思ったのだ。 事前に頼まれていたひなちゃんの大好きなアンパンマンジュースと、僕が一日付き添いをする上で間違いなく必要になるカフェインを摂取するためのコーヒーなどを買い、いざ病院へと向かった。 病棟に入る前は、いつも緊張する。子
今するか、というタイミングでやらかすのがひなちゃんである。ひなちゃんが生まれてから、いつも冗談交じりでママと話していることだ。 我々がゆっくりご飯を食べようとしたタイミングで起きて泣き出したり、服を着替えた直後に食べ物をこぼしたり、電車に乗った瞬間にお腹が空いたと泣き出してみたり…。 おかげで、我々の想定外のことに対応する力もだいぶ鍛えられてきたと思う。 しかし今回のひなちゃんの入院は、我々の予想を超えてきた。しかも、今?というタイミングで。 僕が二泊三日の出張に出かける
今回の記事は、我々家族の備忘録である。 七夕の願い事なんて、その時はどんなに切実でも、1年も経てば忘れてしまうものだ。それならば、今の全力のひなちゃんと我々の想いを、ここに残しておこうと思ったのだ。 いつかひなちゃんが大きくなった時、1歳の七夕にママとパパはこんな願い事してたんだって!なんて、笑いながら話せる日が来るといいなと思う。 ひなちゃんが通う保育園では、七夕の笹に短冊を二つ飾れることになっている。ひなちゃんの願い事と、我々親の願い事だ。 それを聞いた時、ひなち
前回の記事 https://note.com/bluefrog/n/n25343439a745 にて、ママがひなちゃんの保育園の行き渋りについて書いたが、今回はその後我々が取り組んだことと、ひなちゃんのその後を書き残しておきたいと思う。 結論から言うと、ひなちゃんはこれまでどおり泣かずに保育園に登園できるようになった!笑って楽しそうにバイバイというよりかは、どちらかというと諦めたといった雰囲気ではあるのだが、いずれにしても毎朝泣かずに登園してくれると、我々の心がその日
百本目の記事を書くに当たって、まずは私たちから読者の皆様へ感謝を込めて。 ここまで継続してこられたのも、いつも読んでくださっている皆様のおかげです。 すきをいただいたり、時にはコメントをいただいたりと、いつも見守ってくださっていること、心から感謝しています。 定期的な更新を目標にしつつも、今回のように長く空いてしまうこともありますが、これからも私たちのペースで発信をし続けていきたいと考えています。 今後も皆様には私たち家族を見守っていただけると嬉しいです! 先日ひな
前回の記事で、我々にとって言葉でのコミュニケーションが非常に大切であることを書いたが、まさかその直後に自分自身がそれができない状況に陥るとは。声が出なくなってしまったのだ。もちろん一時的に。 保育園の先例というのは先輩ママやパパからも聞いていたことだが、我が家も例外ではなくそれと戦うこととなった。要するに風邪である。 それは保育園から帰ってきたひなちゃんの鼻水から始まった。 「鼻風邪が流行っていますので」 と園の先生が言っていたのを思い出し、とうとううちにもやってきたかと
ひなちゃんの言葉の引き出しが少しずつ増えてきた。 これまでは、泣き方やタイミングでなんとなく伝えたいことを想像し、当たったり外れたりする中で手探りで通じ合ってきたという感触だったが、ひなちゃんの言葉が少しずつ増え、これまでとは比べ物にならないぐらい意思疎通ができるようになってきた。 我々にとって言葉のコミュニケーションは最も重要だ。特に、目で追っているものや指差しているものが何かわからない我々の場合、ひなちゃんが伝えたいものを理解してあげられないというもどかしさは常に感じ
ひなちゃんの保育園生活が始まってから早くも3週間が過ぎた。最初の1週間は、登園時別れ際に泣いていたが、2週目からはずっと笑顔で手を振ってくれている。 保育園の先生からも、順調に園にも慣れてきているようですとのお墨付きをもらった。 きっと保育園がひなちゃんにとって「楽しい場所」になってきたのだろう。嬉しい限りである。 ひなちゃんのみならず我々も、子供を保育園に通わせるという生活に慣れてきた。 ひなちゃんを保育園に通わせる時にまず最初に課題となったのが連絡帳だ。家での様子や食
この4月からひなちゃんの保育園が始まった。 ひなちゃんが生まれてから1年と6ケ月。これまでのひなちゃんの人生の大半の時間、ママかパパのどちらかは必ず傍にいた。ママのほうが圧倒的に一緒にいる時間は長い、と書いておかないと後から怒られそうだが、二人が同時にひなちゃんの傍を離れた時間をトータルしても、2日に満たないのではないだろうか。 それぐらい一緒にいた。家にいる時も外出している時も。 これからは、ひなちゃんの人生の時間の多くを保育園で過ごすことになる。保育園が終われば幼稚園
○○保育園 園長先生 拝啓 桜の便りが次々聞かれるようになりました。 私たち家族も春の暖かな陽気の中で、4月からの保育園生活を楽しみにしている今日この頃です。 (中略) 先日の事前説明会では大変お世話になりました。 資料が読めない私たちのために代読や代筆をしていただいたり、子供が遊んでいる状況を言葉で説明していただいたりと、入園前の緊張がほぐれ、私たちまで楽しみになりました。 さて、4月からの娘の入園に際して、一つ私たちと一緒に取り組んでいただきたいことがあり、この
先日家族3人でデパートに出かけた。現在神戸の阪急百貨店で、全国のバウムクーヘンが集まる博覧会が行われているらしいという情報を妻が仕入れてきて、それに行ってみようという話になったのだ。 視覚障害のある我々だけでデパート内を歩くのは難しいため、目的が決まっている時はいつもスタッフの方の案内をお願いしている。インフォメーションで申し出ると、行きたいお店まで案内してくれるのだ。 阪急百貨店はどこもとても丁寧に案内してくれる。最近では事前に予約してもらわないと案内はできませんと言わ
いよいよひなちゃんが外を歩けるようになった。家の中ではだいぶ前から走り回っていたのだが、靴を履いて公園を歩き回るようになったと思ったらもうあっという間だ。 初めての外出は家から近所のスーパーまで歩いたらしい。らしい、というのも僕が出張中の出来事で、残念ながらそれに立ち会えなかったからだ。電話越しにそれを聞いたときはびっくりしたものだ。 その時はヘルパーさんと3人で外出したそうだが、これからずっとヘルパーが一緒というわけにもいかない。その日から、家族3人で安全に歩くための試
年が明けて間もなく、我が家は突然ピンチに見舞われた。 正月三が日を僕の神戸の実家でゆっくり過ごし、大阪に戻ってきてそろそろ本格的にエンジンをかけていくか…と思っていた矢先の出来事だった。 異変は僕の倦怠感から始まった。余談だが、我が家に風邪などを持ち込むのはだいたい僕の役目だ。一昨年の我が家のコロナ騒動もそうだった。えらい迷惑な話である。 一方昨年は家族全員大きな体調不良もなく過ごせたとちょうど話していたところだった。そんな良い流れをあえて口にしてしまったのが運の尽きだ
突然だが、子育ては自己満足の連続だと思っている。 たかが1年と少し子育てをしたぐらいでなにをわかったようなことを、と自分でも思うのだが、この感覚はひなちゃんが生まれてすぐの頃とあまり変わっていない。 先週のクリスマス。我が家でも今年はクリスマスらしいイベントをたくさん行った。 二日続けて友人とパーティーをしたり、ひなちゃんにサンタの洋服を着せてみたり。そして何より我々にとって新鮮だった、イルミネーション巡りをした。 クリスマスの過ごし方としてイルミネーションを見に行く