ぐっち

アウトドア好きな全盲パパ。 同じく視覚障害の妻と娘の3人暮らし。 両親が視覚障害という…

ぐっち

アウトドア好きな全盲パパ。 同じく視覚障害の妻と娘の3人暮らし。 両親が視覚障害という、ちょっとした訳あり物件にやってきた娘のひなちゃんとの生活を主に綴っています。 我々家族のYouTubeチャンネルもぜひご覧ください。 https://youtube.com/@plus1875

マガジン

  • 我が家にとうとう電気がつきました

    • 91本

    この度全盲夫婦の暮らす我が家に新しい家族が加わりましたので、合理的配慮として電気をつけることにいたしました。 同時に我が子との成長の記録もつけることにいたしました。 ごゆるりとお読みください。 ☆動画での成長記録はこちら https://youtube.com/playlist?list=PLDY3M73nlbQUYtaqTO78e73jGzfiYA0qK ☆我が子生まれるまでの妊娠期間中の記録「親になるってこういうことか」はこちら https://note.com/blindtravel/m/m3b56012d60f5

  • 親になるってこういうことか

    • 16本

    これは全盲の夫婦が挑む初めての子育て記録です。 夫婦それぞれの視点で3人の日々を描きます。 今回のシリーズはわが子に出会えるまでの約9ヶ月間。 まだ見ぬわが子に思いを馳せて・・・

  • 五感で楽しむ九州の旅

    全盲夫婦の旅行シリーズ第二弾、九州編。 北海道に続く二回目は、九州の旅の様子をお届けしたい。 全盲の我々が、見えない中でどのように観光を楽しんでいるのか。 それが少しでも伝われば幸いである。

  • 全盲夫婦の新婚旅行シリーズ

    これは大阪に住むとある全盲夫婦のお話しである。 コロナが一段落していた2021年夏、今しかないというタイミングで新婚旅行を決行した。この連載は、7泊8日にも及ぶ壮大な北海道の旅の記録である。 動画でも我々の旅の様子を公開中 http://www.youtube.com/channel/UCUVTWo8XAHclIdxxdaitrVA

最近の記事

ひなちゃん保育園初日!

 この4月からひなちゃんの保育園が始まった。 ひなちゃんが生まれてから1年と6ケ月。これまでのひなちゃんの人生の大半の時間、ママかパパのどちらかは必ず傍にいた。ママのほうが圧倒的に一緒にいる時間は長い、と書いておかないと後から怒られそうだが、二人が同時にひなちゃんの傍を離れた時間をトータルしても、2日に満たないのではないだろうか。 それぐらい一緒にいた。家にいる時も外出している時も。  これからは、ひなちゃんの人生の時間の多くを保育園で過ごすことになる。保育園が終われば幼稚園

    • 私たちの保育園準備

      ○○保育園 園長先生 拝啓  桜の便りが次々聞かれるようになりました。 私たち家族も春の暖かな陽気の中で、4月からの保育園生活を楽しみにしている今日この頃です。 (中略)  先日の事前説明会では大変お世話になりました。 資料が読めない私たちのために代読や代筆をしていただいたり、子供が遊んでいる状況を言葉で説明していただいたりと、入園前の緊張がほぐれ、私たちまで楽しみになりました。  さて、4月からの娘の入園に際して、一つ私たちと一緒に取り組んでいただきたいことがあり、この

      • もし目が見えたら何を見たいか

         先日家族3人でデパートに出かけた。現在神戸の阪急百貨店で、全国のバウムクーヘンが集まる博覧会が行われているらしいという情報を妻が仕入れてきて、それに行ってみようという話になったのだ。  視覚障害のある我々だけでデパート内を歩くのは難しいため、目的が決まっている時はいつもスタッフの方の案内をお願いしている。インフォメーションで申し出ると、行きたいお店まで案内してくれるのだ。 阪急百貨店はどこもとても丁寧に案内してくれる。最近では事前に予約してもらわないと案内はできませんと言わ

        • 家族で外を歩くために

           いよいよひなちゃんが外を歩けるようになった。家の中ではだいぶ前から走り回っていたのだが、靴を履いて公園を歩き回るようになったと思ったらもうあっという間だ。  初めての外出は家から近所のスーパーまで歩いたらしい。らしい、というのも僕が出張中の出来事で、残念ながらそれに立ち会えなかったからだ。電話越しにそれを聞いたときはびっくりしたものだ。 その時はヘルパーさんと3人で外出したそうだが、これからずっとヘルパーが一緒というわけにもいかない。その日から、家族3人で安全に歩くための試

        ひなちゃん保育園初日!

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        • 我が家にとうとう電気がつきました
          91本
        • 親になるってこういうことか
          16本
        • 五感で楽しむ九州の旅
          4本
        • 全盲夫婦の新婚旅行シリーズ
          10本

        記事

          自分の子供がいつでもかわいいわけがない

           年が明けて間もなく、我が家は突然ピンチに見舞われた。  正月三が日を僕の神戸の実家でゆっくり過ごし、大阪に戻ってきてそろそろ本格的にエンジンをかけていくか…と思っていた矢先の出来事だった。  異変は僕の倦怠感から始まった。余談だが、我が家に風邪などを持ち込むのはだいたい僕の役目だ。一昨年の我が家のコロナ騒動もそうだった。えらい迷惑な話である。 一方昨年は家族全員大きな体調不良もなく過ごせたとちょうど話していたところだった。そんな良い流れをあえて口にしてしまったのが運の尽きだ

          自分の子供がいつでもかわいいわけがない

          ひなちゃん2度目のクリスマス

           突然だが、子育ては自己満足の連続だと思っている。  たかが1年と少し子育てをしたぐらいでなにをわかったようなことを、と自分でも思うのだが、この感覚はひなちゃんが生まれてすぐの頃とあまり変わっていない。  先週のクリスマス。我が家でも今年はクリスマスらしいイベントをたくさん行った。 二日続けて友人とパーティーをしたり、ひなちゃんにサンタの洋服を着せてみたり。そして何より我々にとって新鮮だった、イルミネーション巡りをした。  クリスマスの過ごし方としてイルミネーションを見に行く

          ひなちゃん2度目のクリスマス

          家族で温泉旅行 〜 ウェルカムベビーの宿に初めて宿泊!

           ひなちゃんが生まれてから我々の旅行のスタイルも大きく変化した。  それまでは休日の朝ふと思い立って家を出発し、道中で宿を決めるような文字通り行き当たりばったりの旅を夫婦二人でよくしていたものだが、ひなちゃんと一緒にお出かけするに当たっては下調べがなしなんて考えただけでぞっとする。 今回の旅も、宿から食事処まで事前にいろいろとリサーチをした上で決行した。  ウェルカムベビーの宿に宿泊する。それが今回の旅の大きな目的だ。 ウェルカムベビーとは、ミキハウス子育て総研が認定した赤ち

          家族で温泉旅行 〜 ウェルカムベビーの宿に初めて宿泊!

          ひなちゃんとの外食あれこれ

           この数か月、ひなちゃんと一緒に新たにデビューした飲食店が増えた。我々がひなちゃんを連れての外食に慣れてきたというのもあるのだが、一番はひなちゃんが食べられるものが増えてきたからだ。  一つ目は誰もが知っているあの有名なハンバーガーチェーン。ママがハンバーガーが好きということもあり、時々訪れている。 これまではひなちゃんが寝ているタイミングを見計らってあわただしく食べていたのだが、我々が外出するとカフェか外食が多いことに気づいたのか、最近はお出かけをしてもそう簡単には寝てくれ

          ひなちゃんとの外食あれこれ

          我が家のカメムシ大騒動

           この秋全国的に世の中を賑わせているカメムシの大発生。我が家のある大阪もこれまで見たことのないぐらいカメムシが飛び回っている。 まるでカメムシをしょっちゅう目撃しているような言い方だが、決して目で見て存在に気づいているわけではない。もっと身近にリアルな形でカメムシを感じることになってしまったのだ。  ある日、機嫌よく和室で遊んでいたひなちゃんが、突然大きな声で泣き出した。普段理由なく大泣きすることはあまりない。何が起きたのかと思いひなちゃんのもとに駆け寄った。 ひなちゃんはベ

          我が家のカメムシ大騒動

          我々ならではの衣替え

           朝夕少し肌寒くなる日が増え、衣替えの季節がやってきた。  講演などでお話をさせていただく際によく聞かれることとして、洋服の管理はどのようにしているのですか、という質問がある。 これまで自分が着る服に関しては、手触りや形で色やデザインを覚えています、という話をしてきた。 特に上下の組み合わせで合うものとそうでないものについては目の見えている友人に印象を聞いて、それを参考に日々の洋服選びをしてきた。  自分の服だけならこれまでなんとか覚えてきていたのだが、ひなちゃんの洋服選びも

          我々ならではの衣替え

          ひなちゃんはひなちゃんなりに

           ひなちゃんとの意思疎通が以前よりもできるようになってきたと思い始めたのはここ3ヶ月ほどのこと。まだ言葉にはならないものの、ひなちゃんはひなちゃんなりに声を出したり我々にわかる方法でなんとか意思を伝えようとしているのだ。 そんなひなちゃんとのやり取りは早朝から始まる。  まだ寝ていたい時間にひなちゃんはむくっと起き出し、おーとかうーとか言いながら我々を起こしにかかってくる。最初は背中をぽんぽん叩くという優しいものなのだが、寝たふりをしているとだんだんと声の音量が大きくなり、髪

          ひなちゃんはひなちゃんなりに

          特別な日

           今日9月23日は我々のノートの1周年。ちょうど1年前の今日から、ひなちゃんの成長記録こと我々の連載が始まった。 まず最初に、いつも読んでくださっている皆さんへ心から感謝を伝えたいと思う。  気ままにいつまで続くかもわからないという状況でスタートしたひなちゃんの連載だったが、たくさんの皆さんに読んでくださっていること、そしてひなちゃんの全く尽きることのないネタのおかげでここまで続けてくることができた。 なんだか終わりみたいになってしまったが、これからも気ままにいつまで続くかわ

          特別な日

          我々が気づかないうちに・・・

           先日何気なくソファーに座ろうとしたら、思わぬ先客がいた。そう、ひなちゃんである。  ひなちゃんはこれまで自分でソファーに上ることができなかった。ひなちゃんをソファーに一人残してママが離れるわけがない。  「おーひなちゃん!一人でソファーにも上れるようになったんか!!!」  びっくりしている僕をよそに、ひなちゃんはさぞ当たり前のことですけどと言わんばかりにすましてちょこんと座っていた。  できることが増えると嬉しい反面、心配なことも増える。上って今度は自分で下りられるのだろう

          我々が気づかないうちに・・・

          親バカは今に始まったことではない

           ひなちゃんとの意思疎通が以前よりもできるようになってきた。ひなちゃんの声のレパートリーが豊富になったことや、動きで表現できることが増えたからだ。 要望があったら泣いて、満足したら笑ってというところからずいぶんと成長したものだ。  まず「ひなちゃーん」と呼びかけると、気分が乗っていれば「うー」とか「おー」と声を出して反応してくれるようになった。最も機嫌が良かった時なんて「うぇーい」と返事をしたものだから、ついつい「パリピか!」とつっこみたくなったほどだ。 ただ、まだ確実に返事

          親バカは今に始まったことではない

          兄弟

           最近ひなちゃんの兄弟について妻と話すことがあった。ひなちゃんがもう少しで1歳を迎えようとする中で、子育てにも精神的に少し余裕が出てきたからかもしれない。  ひなちゃんにもし弟や妹がいたらどうだろうか。まだ全く具体的なことではないのだが、そんなことに思いをはせるようになった。 とはいえまだまだひなちゃん一人を育てるのにも慣れないことが多い中で、今まで以上に大変になることは間違いない。大変というのもあいまいな表現だが、今よりもさらに時間のやりくりが難しくなるのは確実だ。  ただ

          初めての保育園見学

           先日ママと子供と3人で保育園見学に行ってきた。といっても保育園のことなんて全くと言っていいほど知識がない。 近所の保育園はどこにあるのか、その評判はどうなのか…などなどわからないことだらけだ。文字通り初めてのお使いと同じ感覚である。 一方ママはそのあたりの情報収集には抜かりがなく、ある程度の候補まで選択肢を絞ってくれていた。その中でまずは家に最も近い保育園の見学に行くことにした。  そこは定員10名ほどの小さな園で、一般的に保育園と聞いてイメージする園庭があるようなところで

          初めての保育園見学