はるか

27歳、女、社会人、全盲、そして2年連続健康診断の結果通知で痩せるようにとお告げをいた…

はるか

27歳、女、社会人、全盲、そして2年連続健康診断の結果通知で痩せるようにとお告げをいただいている!自分を形作っている事実はそのくらいです。あとは自由に生きれたらと思っております。面白いことと美味しいものを探し求めて日々生きているところです。よろしくお願いいたします。

マガジン

  • 我が家にとうとう電気がつきました

    • 106本

    この度全盲夫婦の暮らす我が家に新しい家族が加わりましたので、合理的配慮として電気をつけることにいたしました。 同時に我が子との成長の記録もつけることにいたしました。 ごゆるりとお読みください。 ☆動画での成長記録はこちら https://youtube.com/playlist?list=PLDY3M73nlbQUYtaqTO78e73jGzfiYA0qK ☆我が子生まれるまでの妊娠期間中の記録「親になるってこういうことか」はこちら https://note.com/blindtravel/m/m3b56012d60f5

  • 親になるってこういうことか

    • 16本

    これは全盲の夫婦が挑む初めての子育て記録です。 夫婦それぞれの視点で3人の日々を描きます。 今回のシリーズはわが子に出会えるまでの約9ヶ月間。 まだ見ぬわが子に思いを馳せて・・・

  • 何でもない日常

  • ドキドキしながら英会話スクールに行き始めた

最近の記事

ひなちゃんがこの日を忘れても

 最も古い記憶は、いつの時のどんな物だろうか?  私の最も古い記憶は、3歳くらいで、米櫃の下にあった白いスチール製の小さな棚の中にすっぽりと入り、ドアを閉め、秘密基地ごっこをしていた時の物だ。  母に尋ねると確かに当時住んでいた家のリビングには棚があり私と兄はよくその中で遊んでいたそうで、記憶内容は確かといえた。極めて地味な記憶だ。  「最も幼いころの記憶は、少なくとも3歳以降の物だ」と心理学系の講義で聞いたことがある。  したがって、現在一歳一〇ヶ月を迎えるひなちゃんが今起

    • ひなちゃんの四方山話し(沼った件について)

       ひなちゃん:ひなちゃんです。ここ数年、たぶん私が生まれる前くらいから、若者の間で何かにとてもハマってしまうことを「沼る」と言い表すようになったそうですね。  私は若者の中でも、かなり若い方だと思うので便乗して「沼る」を使った表現をここで練習してみようと思います。  最近私はアンパンマンに沼っています。こんな感じでしょうか?  愛らしい顔、マントで華麗に空を飛ぶお姿、どこまでも正義を追及しようとするその言動には見るものを引き付ける魅力があります。 「顔が濡れて力が出ない」 な

      • 保育園行きたくないってさ!

         ここ1週間ひなちゃんは毎朝保育園に着くと泣き出すようになってしまった。いわゆる登園渋りである。  4月の登園し始めも3日で泣かなくなり、毎日にこにこと保育園に行っていたひなちゃんがなぜここへ来て急に朝保育園に行きたがらなくなったのかと私たちは心配になった。保育園の前までは行けても、ドアを開けるとぐずぐずと泣き始め、だんだんと大声になり 「まま、まま、ままー!!!」 と叫びだしてしまう。もはや今生の別みたいなテンションだ。送るこちらとしても離れがたくなってしまうが、 「夕方に

        • 保育園からやって来た強敵「風邪」

           以前、華々しく?保育園デビューしたことを報告したが、その裏で始まった病気の相次ぐ来週についても残しておきたい。物事には良い面ばかりではなく悪い面も表裏一体存在する。  ゴールデンウィーク後、数日通園してから、ひなちゃんは鼻水が出るようになり、翌日には熱も上がり、保育園を休むことになった。 「ちょっと鼻風邪の子が増えておりますので、お気を付けください。」 という園長先生の忠告も空しく、ひなちゃんも御多分に漏れずしっかりもらってきたのだ。 ( まあ、軽い風邪ならすぐ治るだろう。

        ひなちゃんがこの日を忘れても

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        • 我が家にとうとう電気がつきました
          106本
        • 親になるってこういうことか
          16本
        • 何でもない日常
          10本
        • ドキドキしながら英会話スクールに行き始めた
          6本

        記事

          ひなちゃんの四方山話 (保育園に行き始めた件について)

           ひなちゃん:  ひなちゃんです。ゴールデンウィーク?あれ、ほんまに早く終わりますよね!気づいたら私の許可もなく過ぎていましたから。連休使い果たしたってだけで落ち込むのに、来月なんて祝日0日っていうじゃないですか。私は1歳児ということもあり、カレンダーの読み方とかまだ分からないので、ちらっとママに聞いてびっくりしました。絶望的な気分です。  って誰ですか? 「赤ちゃんに平日も休日も関係ないだろ(笑)」 とか言った人!正直に手を挙げてください。ひなちゃん怒りませんから。 残念な

          ひなちゃんの四方山話 (保育園に行き始めた件について)

          「ほんまいろいろあったんじゃけー」広島への全盲子連れ旅!2日目)後編)

           同じ県内といえども、広島市から大久野島までは意外と遠い。  まず私たちは広島駅から新幹線で三原駅まで向かった。こだまということもあり、車内はそれほど混んでいなかった。  タイミングが良いことにひなちゃんも抱っこ紐の中でお昼寝タイムに入った。  乗車中T先生には出張で行った場所の話や、好きな歌手の推し活の進行状況について聞いてみた。  本当に推しというのは日々の生活に張りをもたらしてくれる素晴らしい存在なのだろうと思う。  これといった推しの無い私は、推しといえるほど熱中でき

          「ほんまいろいろあったんじゃけー」広島への全盲子連れ旅!2日目)後編)

          「ほんまいろいろあったんじゃけー!」広島全盲子連れ旅!2日目(前編)

           広島旅行二日目は、ベッドから起きだしたひなちゃんの、元気なはしゃぐ声から始まった。  もう少し寝かせてほしいと願う、我々の思いが勿論届くことはない。まだ午前7時にもなっていないというのにだ。  ひなちゃんは、ホテルの部屋のお盆やティーポットの土台等備え付けの備品を活用しさっそくがちゃがちゃと遊び始めた。  夫もひなちゃんほどではないが二日目には見事完全回復を果たし、朝から 「なんかお腹空かへん?」 とまあ、能天気なことを申していた。  すごすごと起きだした私たちは朝ご飯をホ

          「ほんまいろいろあったんじゃけー!」広島全盲子連れ旅!2日目(前編)

          「ほんまいろいろあったんじゃけー!」広島への全盲子連れ旅!1日目(後編)

           宮島に着くとたくさんの観光客に紛れ、シカが蠢いていた。読み通りひなちゃんは通りすがるシカに、 「にゃんにゃーん。」 と呼びかけ手を振り、笑顔を振りまきいわゆる「ファンサ(ファンサービス)」を送っていた。 シカは「にゃんにゃん」でもなければ、ひなちゃんのファンでもないはずだが。 ひなちゃんは今、ネコに限らずシカも含め、人間以外の生き物を「にゃんにゃん」と呼ぶことにしているようだ。  宮島に着くと、ちょうど引き潮のタイミングと重なっており、普段は海に沈む大鳥井の下が干上がり、歩

          「ほんまいろいろあったんじゃけー!」広島への全盲子連れ旅!1日目(後編)

          「ほんまいろいろあったんじゃけー!」広島への全盲子連れ旅!1日目(前編)

          広島旅行一日目は、三人で新幹線に乗り込むところから始まった。  車内は週末とあって混雑していた。新神戸に差し掛かるまでに、ひなちゃんは持ち駒の一つ「クッキー」を食べつくし、ぐずり始めていた。どうにか岡山まではねばったが、ひなちゃんお気に入りの木の車を用いた「おもちゃ作戦」も通用しなくなった。 私はひなちゃんをだっこひもに入れ、新幹線のデッキに立つことにした。人通りはあるがひなちゃんの泣き声も大きな走行音にかき消されるこの小さな空間を私たちは逃げ場としている。 デッキに立ってい

          「ほんまいろいろあったんじゃけー!」広島への全盲子連れ旅!1日目(前編)

          備えあれば憂いなし?広島への全盲子連れ旅 準備編2

           全盲子連れ旅の準備二つ目は持ち物の用意だ。  私たちの持ち物には必須アイテムが三つある。  一つ目はジップロックだ。私たちは旅行の荷物を、大きなリュック一つにまとめている。泊りがけかつ三人分荷物ともなれば、もっとバッグを増やしたいところだが、私たちは多くの荷物を持ち運べないのだ。  まず10キロを超えたひなちゃんの抱っこ担当に一人人員が割かれるため、全員分の荷物運びは残りの一人に委ねられることになるからだ。さらに大人二人の片手には白杖もある。  しかし、必要最低限とはいうも

          備えあれば憂いなし?広島への全盲子連れ旅 準備編2

          備えあれば憂いなし?広島への全盲子連れ旅  準備編1

           全盲でも子連れでも行きたいのが旅行だ。  ということで私たち3人で広島旅行を決行した。  今回は旅行の準備の1つ旅程作りについて書き残しておきたい。  広島を選んだ理由は、中学生の時私を担任してくださった恩師と会えることになったからだ。  当時先生は、熱心で授業も面白かったが、私は厳しいことをよく言われていた。その時は私も今以上にあほで、無駄にエネルギーもあったため、 (負けてなるものか!) と全力で口答えに興じていた記憶がある。一言でいえばキャラの濃い先生だった。まあいろ

          備えあれば憂いなし?広島への全盲子連れ旅  準備編1

          言葉じゃなくたっていい

           私たち特に全盲の視覚障碍者にとって言葉は重要なコミュニケーション手段だ。  これまで私自身、正直寡黙な人とはどう関わればよいか悩んできたし、言葉こそ正義だと言わんばかりに大切にしてきた。しかし、ひなちゃんが生まれそんな自分自身の価値観も少し変わった。  なにしろ非言語コミュニケーションの中で生きる者の最たる例が赤ちゃんであり、言葉が全然通じないからだ。顔の表情やしぐさからこちらが読み取らなければならないことがたくさんある。  初めのうちは 「ひなちゃん今どんな顔してる?」

          言葉じゃなくたっていい

          食べムラの脅威

           「食べむら」というのは、多くの赤ちゃんが成長の中で通過儀礼的に差し掛かるフェーズなのかもしれないが、我々親にとってはハードなメンタルトレーニングでしかないということに最近気づいた。  ひなちゃんも1歳になり、出てくるものは何でも気持ちよくぱくぱく食べてくれていた期間を卒業し、 「まさか食いしん坊のうちのひなちゃんがね…」 と予想すらしていなかった、あの「食べむら気」に突入してしまった。  ひなちゃんの食べむらは突然やってきた。  それまで、吸い込むように食べていたバナナを、

          食べムラの脅威

          ひなちゃんの四方山話 『趣味あれこれ』

           ひなちゃん:  ひなちゃんです。私もだいぶ成長し、2足歩行で歩き回れるようになりました。  去年の今頃なんてようやく首が座ったというところで、ハイローチェアに寝転がり手足をばたばたしているだけでした。1年で劇的に変化したんじゃないかと自分では思っています。  ただ、なにかとストレスの多い現代社会です。生き抜くためにはやはり自分でストレスを解消できるような趣味的なものをいくつか持っておいたほうがいいといわれることもあるようですので、私も趣味を見つけました。しかも二つです。  

          ひなちゃんの四方山話 『趣味あれこれ』

          盗まれたピロシキ

           ある夕食時、パン屋さんで安売りになっていて買ってきたカレー味のピロシキを夫が食べると言い出した。  それから電子レンジで軽くピロシキを温めてから皿に載せ、ダイニングテーブルに持ってきた様だった。 暫くして夫が、 「この残りのピロシキ食べちゃって言い?」 と聞いてきた。私は (自分で食べるために温めたんじゃないのか?変だな。) と思い 「え?残りって?私食べてないよ。」 と答えると夫は 「あれ?一緒に食べると思って2個レンジで温めてきたよ。」 と答えた。  不思議に思いお皿に

          盗まれたピロシキ

          あの魅惑の1杯を無料で!

           ミルクティーというのは非常に魅力的な飲み物である。  紅茶の爽やかな香と口に広がるミルクの甘さが絶妙にマッチし、飲む者を心地よいティータイムへといざなってくれる。気づけばカフェなどで毎回注文してしまっていたり、コンビニで購入していたりするほどだ。  そんなミルクティーが大阪で無料配布されるという耳よりの情報を夫が仕入れた。  今月最大の{good job}である。  早速私たちは喜び勇んで当日大阪へと向かった。  配布場所であるヨドバシカメラの1階入り口付近に向かうと既に、

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