備えあれば憂いなし?広島への全盲子連れ旅 準備編1
全盲でも子連れでも行きたいのが旅行だ。
ということで私たち3人で広島旅行を決行した。
今回は旅行の準備の1つ旅程作りについて書き残しておきたい。
広島を選んだ理由は、中学生の時私を担任してくださった恩師と会えることになったからだ。
当時先生は、熱心で授業も面白かったが、私は厳しいことをよく言われていた。その時は私も今以上にあほで、無駄にエネルギーもあったため、
(負けてなるものか!)
と全力で口答えに興じていた記憶がある。一言でいえばキャラの濃い先生だった。まあいろいろ厳しいけれどなんだかんだ行動は優しい先生で…と、あまり書くと後日何らかのご意見を頂戴することになってはいけない。恩師の紹介はこの程度に留め、以下T先生とする。
3人の旅行は様々な準備から始まる。特に重要なものは下調べおよび旅程つくりと、持ち物準備だ。
全盲×子連れ旅行の場合、特に事前準備の量と質が旅行当日の命運を大きく分ける。
今回は、T先生が二日とも私たちをアテンドしてくださることになったため、散策を含め私たちだけではやりづらい活動も入れられた。やたらと賑やかで手のかかる私たちに、二日分の時間と労力を費やしてくださるT先生の寛大さに感謝だ。私の心が4畳半程度なら、T先生のそれは20畳を優に超えるだろう。いやあ広い。
事前準備の一つはプラン作りのための情報収集だ。主な手段はネットと電話だ。
今回は広島駅から徒歩3分のところにあるホテルを予約した。ここがこの旅行の起点となる。
宿泊先が決まると「広島お勧め観光地十選」や、「子連れで行きやすい観光地」のようなサイトを参考に行きたい場所を幾つかピックアップする。
次にその行きたい場所から私たちが行くことのできる場所を選ぶ。
選ぶ基準はアクセスの良さだ。
車のような便利な選択肢を持たない私たちの移動は公共交通機関に限られる。さらに、いつ叫びだすとも知れないひなちゃんと電車やバスといった狭く混雑した空間に何時間も閉じこもってはいられない。概ね一時間程度で行ける場所であることが望ましい。
このように計画を立てる際、いつも最速最短の移動経路を提示してくれる乗り換え検索アプリにはお世話になりっぱなしだ。といっても私はケチなのでたまにアプリからのメッセージとして表示される「便利な有料プラン」へのお誘いは丁重にお断りしている。
旅行一日目の観光先として条件にぴったり当てはまった場所が宮島だ。
ホテルを取り拠点とした広島駅からは電車やフェリーですぐに行ける。宮島に渡ると、徒歩圏内に大鳥居や厳島神社カフェもみじ饅頭やさん等、観光名所やお土産屋さん休憩場所がぎゅっと詰まっている。その辺を自由に歩き回っているシカを見られることもすぐに暇を持て余してしまうひなちゃんにはうってつけだ。
二日目は
「ひなちゃんにウサギを見せたい!」
という夫たってのなんだかふわっとした希望により大久野島を選んだ。大久野島も大阪に帰る道すがら寄れる場所にあること、宮島同様フェリーで容易に渡れることから選んだ。大久野島にはたくさんのウサギが住んでいるようだ。結局広島本体よりも瀬戸内海の島々を巡る計画となった。
どうも夫は、電車だけでなく船や島も好きらしい。知らんけど!
次回は私たち三人の旅行の持ち物準備についてだ。(続く)
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