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返國台湾備忘録 第2章

第1章を読まれていない方はこちらから。

2日目「臨機応変に」

昨日の母の転倒を受けてか、ホテル前に「小心地滑」が設置されていた。

今日は、朝から雨が降る。予定していた計画を前倒し、急遽高雄へ向かった。午後台北に到着した翌日、朝から新幹線で高雄へ向かうという斬新な行程。慌てて新幹線の時間を調べ、台北駅へ。

高雄は2度目の訪問。いろいろな人に言っているのだが、高雄は大きい街で発展していながら、のんびりとしている雰囲気がある素晴らしい街で、私の大好きなところだ。再びあの街へ行かれることに胸が躍った。

[往路] 台北→左營 第117便
(9:31→11:05)
[復路] 左營→台北 第148便
(17:55→19:32)
どちらも停車駅は、台中・板橋駅のみ。

台湾新幹線

日本の新幹線とは似たような見た目だが、いくつか違いがあった。
大きな違いとしては、自由席に「博愛座(優先席)」が設置されていること。結構良いシステムだと思う。

そして、各座席にいわゆる「安全のしおり」があった。飛行機には必ず搭載されているものだが、新幹線では初めてお目にかかった。両面印刷で事細かく避難の仕方などが書かれている。かなり安全にも配慮しているようで、安心できる。

車内は警備員や車掌が巡回しており、日本より警備に力を入れている印象だった。

新幹線の車内


新幹線なのにドア開閉ボタンがあった。
トイレも設置
デッキの様子

やや山間部を走り続ける。車窓を眺めていると、誰かが食べている弁当の香りがしてくる。やがて違う人も弁当を食べ始めたのだろうか、いろいろな香りが充満する車内であった。

特徴的な地形。
山間部を走る
やや熱帯的な植生。サバナ気候だろうか。

左営駅に着いた。

ホームの様子

左営駅は初めて訪れたが、随分と立派な駅であった。
ここから、高雄中心部へ行くために地下鉄に乗り換える。
高雄には地下鉄が走っているが、その発車メロディーは凄い。どの駅も違う曲で、しかも、各駅の街のイメージを表現できている。気合を入れて作られているよなあ…。
そして、少し街の空気を吸っただけで感じられる、高雄の素晴らしさ。台北よりもおだやかなのが一瞬にしてわかる。
もはや高雄に「来た」というより「帰ってきた」といったほうが良いかもしれない。温かく迎え入れてくれる場所である。

地下鉄に乗り、美麗島駅へ。

美麗島駅といえば、このステンドグラス。
かなりの迫力

昼飯を食べ、高雄の街を散策。

一人前焼肉「ソロ」
セクシーショット
異常に6が多い電話番号※いたずら電話厳禁※
公衆電話。

新堀江商圏という、市場へ立ち寄る。
少し古い市場。祖父の育毛剤のようなにおいが漂う。

市場
市場の様子

この後、金柑豆花を食べ、私の大好きな「文武聖堂」というところへ行く。

文武聖堂
天井にも細かい提灯が。
きらびやかな神

4階建てという日本では少し珍しい寺院。エレベーターを使って移動する。4年前にも訪れたことがあるが、ローカル感があり落ち着く寺である。なんだか、足を折ったり、地面を手についたり不思議な祈り方をしていた。
アジア仏教のキラキラした感じが最も感じられる。とにかく日本とは違い明るい。こういう寺もいいなあ、と思いながら見て回る。
近くに路面電車の駅も開通し、4年前よりアクセスしやすくなっていた。
あまり観光向きな場所ではないかもしれないが、面白い場所である。ローカル感が強いので、本当の高雄を感じられる場所の一つであると思う。

駅の途中、孔子様を発見した。
文武聖堂駅

路面電車で西子湾へ向かった。

路面電車
街並みも海辺らしくなってきた
激渋食堂
海辺に出た

腰を掛けて少しゆっくりする。

4年前に訪れたときは、フェリーに乗って島みたいなところまで行った記憶がある。

4年前の写真 フェリーに乗って。

しかし、まったりすることの苦手な我々一向。少し経ったら立ち上がり、海を後にし、再び街を歩き始める。

恥ずかしいくらいに大きく書いてある肛門科
怪しげな裏路地

お茶屋に入り、お茶をしたら夕暮れ時になっていた。
日帰りというのが残念。再び新幹線で台北に戻らなくてはいけない。

左営駅に戻ってきた。

新幹線がやってきた
きれいな夜景が見えたのだが、写真はブレブレ
台北駅で謎の広告を発見。

台北の街に戻ってきた。台北はなんだかせわしない。

繰り返して書くが、高雄は発展している割にのどかな空気が素晴らしい。

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