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#不倫
【35話】離婚への道「リスクを恐れず家を出よう」
一時は浮気相手の元へ走る思いもあったが、ゆっくり静かに火照りは冷めてきた。かと言って、この時点で夫と再び仲良しになり、人生を一緒に歩む自信もなかった。
昼間は間借りしているオフィスが唯一私の自由な居場所。そこは生活拠点ではないが、家に戻れば彼の支配圏となる。忙しいわけでもないのにオフィスに居る時間は長くなり、夕食も一人で机に向かってスナックを食べる毎日。ゴミ箱にはスナックの袋がいつも満杯になって
【33話】ハート爆発ーー夢のような不倫旅行
ついに彼が来る! 8時間もかけて私に会いに来てくれる。朝からドキドキしていた。このドキドキを夫に気づかれないようにしなければと抑えようとても、時間が迫るにつれてだんだん鼓動が激しくなる。旅行準備は万全。後は家を出るだけ。 この朝、さすがに夫と目を合わせられなかった。
小さな事でも証拠探しに抜かりない、私のプライベートを執拗に追い回すタイプの夫にバレずに果たして不倫旅行はできるのか、、、予約してい
#4 計画性を持って“その日”を仕掛ける
12月、彼の彼女が来た。彼が突然電話してきて、「僕の彼女といっしょにディナーしない?」と言ってきた。「いいよ」と私は出かけ、その時始めて見た彼女に対して、「勝った」と密かに思った。彼女はおとなしそうで、プレインな中年女性、私はまだ若くはつらつとして、彼をいつも笑わせていると勝手に自己評価をして、うぬぼれていた。
彼は私に「クリスマスやお正月はどうするの?」と気を使ったような言い方をしていた。「
#6 まるで愛人ーその場だけの愛の伝達
彼が居ない3ヶ月間、私の貧乏生活は底知れぬものだった。大体OPT(大学を卒業した後に研修として働けるビザ)でコミッションで、1日$1の生活が何ヶ月も続いた。しかしやっと暗いトンネルを抜けたようにビジネスの方法を見出し、スポンサーも取れるようになり、仕事が乗り始めた頃だった。死ぬほど働いて、一日中アパートから一歩も外に出る時間もなく、UPS(配達)もいつもピックアップに来てもらっていた。意識がなくな
もっとみる#7 三角関係のなれの果て、暗い闇に入る
兼ねてから彼と約束をしていた事がある。「私は身を引くから、後釜になる男友達を紹介して欲しい」と。その約束どおり、彼の友達を紹介してもらうパーティーが、その友達の家で開かれることになった。彼のハンガリーの彼女も一緒に。
その時、私に送ってきた場所のディレクション(行き方)を見て少々恐ろしくなった。細かすぎる、長すぎる。その説明はきっと彼の性格そのものなのだろう。
そのパーティーで、私達はもう一つ
【32話】ついに不倫に突入. ハートが止まらない
私は毎日顔を合わせていたテキサスボーイのC氏を少しづつ意識し始めていた。そして彼からも同じ気持ちを感じとっていた。2人が恋に落ちるのにあまり時間は要さなかった。ある週末、ディナーの後、雰囲気の良い音楽が流れ、私は彼の手をとってチークダンスに誘ってみた。
いままでダンスもした経験がなさそうな足取りで、顔ではなく足ばかりを見ていた。それが可愛かったりもした。私が引き寄せると私の背中にそっと触れた彼の